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初代ダックの奇病

初代ダックは兄が近くのペットショップで衝動買いしたダックスフンドです。

ペットショップといっても小鳥と金魚が主で近所では「とりや」といっていました。

以前お話しさせて頂いたチビの飼い主のお兄様のお店で昔からの知り合いです。

👇チビのお話しです。

そのせいもあってかダックの血統書は、「ちょっと待ってて!」「もう少し待って!」で結局頂けませんでした。
私も品評会に出す訳じゃないからいいやbなんて気楽に考えていました。


でもその病気が発覚した時獣医さんに血統書の事を聞かれ、くれなかったと言ったら・・・・

「なんで❗血統書は犬の戸籍なんだ😤」

と怒られました。獣医さんはダックの奇病のルーツを調べたかったのでしょうね!

その病気とは?

すみません、病名聞くのまで頭がまわりませんでした😅
もう大昔のことでどのようにその病気がダックに発病したのか全く覚えていません。今思い出されるのは病気の症状と母が八津遊園の獣医さんを私のクラスメートのお母さんに紹介して頂き病気が発症すると父が運転する車で八津遊園に駆け込んだことです。

閉園してしまった八津遊園はバロンの記事👇で少しご紹介させて頂きました。

その病気はダックスフンドに多く、それでも一万匹に一匹ぐらいの奇病だそうです。

症状としては手足の甲の毛が抜けて一見皮膚病の様になります。
若い頃は春秋に発症しました。
その時期だけ手の甲の体毛が皮膚の内側に生えるのか、上の体毛を皮膚が巻き込んでしまうのか獣医さんにもわからないそうです。

兎に角皮膚の内側に貯まった体毛が神経に触るとダックは痛くて泣きながら部屋中駆け回りました。

治療としては簡単でした。
メスで手の甲を切り両手の指で押すと血膿と一緒に束になった毛が飛び出してきます。
これだけです。
これだけなんですけどねぇ(((((゜゜;)


ダックスフンドは神経質で、麻酔をすると傷を気にして舐め壊してしまうと言って麻酔無しでした。
今みたいにエリザベスカラーのない時代です。おまけに手の甲を2、3箇所も切り込みます。それで押されるのですから、私もダックもヘトヘトです。

ダックは切り刻まれる本人ですから、その痛み苦しみは想像するにあまりあります。
脱糞というか体から絞り出したような〇〇ちが出てしまいます。
手の甲もベロベロになります。

父は何回か通ったら、もう見ていられないと診療室には入って来なくなりました。

それでも年をを経る毎に発症は少なくなり、春一回と前足片方だけになりやれやれと思っていたら、今度は獣医さんが犬吠埼のマリンパークの館長さんも兼務するようになりました。

さあ、困った!。

獣医さんの留守中に発症すると本当に困りました😢
それは他の何処の獣医さんに診て頂いても皮膚病としての治療しかして頂けなかったからです。

私が治療の仕方を説明してお願いすれば良かったのでしょうが、獣医のプライドを傷つけるようで言えませんでした。

そしてダックと二人、しょんぼり八津遊園の獣医さんの帰りを待ちました。

凄いと思いませんか?
八津遊園の獣医さんは触診だけで診断しました。
検査もしない、レントゲンも撮りませんでした!
兎に角、診断は早く的確でした。が、野戦病院の医師みたいな(私の想像です)ところがありました🤪


生後8、9年頃からは殆ど発症しなくなりましたが、亡くなる3、4か月前頃から肺癌を発症してしまいました。
それでもギリギリまでお外にいきましたよ。
私は本来、犬猫に洋服を着せるのは好きではありません。でもダックは短毛故にお外に行く時はセーターを着せました。

セーターを見せながら「ダックちゃん、お散歩行く?」と誘うと目を輝かせ喜びます。
体が思うようにならなくても、お外の空気は良かったみたいです。


ダックが亡くなった時、獣医さんから解剖したいとのお話しがありました。
ダックの体で後の子達の為になるなら、ダックもきっと怒らないだろうと了承しました。

その後ダックは八津遊園の動物のお墓に埋葬して頂きました。良くお墓参りにもいきましたよ☺️

二回目ぐらいのお彼岸でしたでしょうか?お参りを済ませてから事務所に獣医さんにご挨拶に行ったら・・

獣医さん
「可愛いのが生まれてるよ🐕」

「う~ん、私犬はもういいです。でも、ちょっと見てくるね🐕」

これがいけなかった!
翌日もらいに行ってしまった🐕🤪


犬との暮らしはダックちゃんだけにしようと思ったのに八津遊園の子ども動物園で遊んでいる子犬をみたときいダックを失った悲しみは一瞬忘れてしまいました。(なんてげんきんなんでしょう😅)

そして一番最初に私の足元にきた子を抱き上げて二代目にしたのです。

私は多数の中から個体を選ぶのはあまり好きではありません。みんな縁あって私のところに来てくれました。
その縁を大事にしてきました。


初代ダックは女の子、二代目は男の子、それぞれ違う性格だけど、みんな可愛い私の宝

初代が亡くなったその日より、八津遊園に遺体を連れて行った夜の方が悲しくて泣き寝入りしました。そしたら初代が夜中に帰って来てくれました。
目が覚めた時「なんで?、ダックちゃんは八津に連れて行ったのに?」と「ここに顔があって手もある?なんで」と・・・・・?

ダックちゃんは私を心配して傍に来てくれたと気付きました。

本当に犬って優しいですよね☺️
気学の先生が以前、うちの子のに涙したことがあります。
いつかそのお話しも聞いてくださいね。 

今日もお付き合い有り難うございます。
いつも感謝の気持ちでいっぱいです🙇







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