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楽しいんだか、苦しいんだか。トランペット。

かつてはね、本当は苦しかったんだ。トランペットを続けるのが。
好きなことって、喜んで楽しくやりたいのに、それができないとなると。。。たとえば、好きな人に嫌われちゃうって、これほど苦しいことはないよね。好きなことだって一緒。好きなトランペットに嫌われてるって気分だった。だって下手なんだもん。

いい音が鳴らせない。吹きたいハイノートが出ない。だから思うようにフレーズが吹けない。こういうことって、楽器に限らずあるんだろうね。サッカーが好きなのに上手くなれないとか、絵を描きたいのに自分は下手くそすぎると思ってるとか。そうなんですよね。中学のブラスバンドでは、後輩に抜かれてしまうし、大学の軽音でも、同じくらい下手だと思ってた同級生に置いていかれるし。ちっとも上手くならないのに、なんで続けなければいけないの?

だって、好きなんだもん、音楽が。好きなんだもん、トランペットが。
かくして私の青春時代は、下手くそトランペット=鳴らんペットとの格闘だった!と思うんだよね。当時の音源が残ってて、聴いてみたら、まぁよくこんなんでステージで、人前で、やってたな、なんて思うよ。なぜもっと練習しなかったんだろう?って(とはいえ、今の自分からすれば、すごい、若い頃ってこんなに吹けてたんだ!とも驚く)。

いやー、練習してたよね。毎日毎日、授業にも出ないで。それであれだった。ま、プロじゃないんだからいーじゃない。っていうけれど、本人にしてみれば楽しくしたいのにできないという苦しみの日々だったような。

さて、今は?清水ミチコの年代別モノマネじゃぁないけれど、この歳になったら「🎵だんだん自由になっていく〜🎶」なもんで、いまさら上手いも下手もないし、残りわずかな余生を好きに楽しくやればいいいんじゃない?なんて、自分に言い聞かせながら・・・でもね、それが思うようにできないっていうのが、苦しいのよ、これが。。。

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