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第四肋骨を骨折したら。

骨折でまるっと一週間の入院。ということは、一週間ラッパが吹けない。前記事で書いたが、一日休んだら...二日休んだら...ということで、せめてもと、病室にマウスピースを持ち込んではみたものの、遠慮と痛みの二重作用で、ひと吹きふた吹き程度。

さて、無事鎖骨の手術を終えて翌日退院。さぁ!吹けるぞ!が、医師からは、しばらく(ひと月くらい)は、難しいでしょう、と。その意図は、訊ねていないが、左腕が上げられないから、ラッパを持てないでしょう、と受け止めた。また「難しい」であって、ダメ!という意味でもないし、と勝手な解釈。なので翌日退院するや、早速吹いてみた。

一日どころか七日間ものブランクでは、もう、ボロボロと思いきや、意外と普通に音は出せた。まぁ少し発音が悪く、五線譜上の音も出しにくくは感じたが。

そんなことより、吹くたびに肋骨に響く。そりゃぁそうだ。鼻をかむだけでもウッとなるもの。とはいえ、「兵隊さんは死んでもラッパを離しませんでした」精神で、短時間の音出し。なぜなら、翌日に予定されている2チームのバンド練習に行こうと思ってるから。

さて、翌日は雨。タクシーに乗って練習スタジオへ。メンバーには、骨折により云々と、先に言い訳をして参加。普通、ラッパは左手で持って右手で運指を行うのだけれど、左腕は上がらない、上げてはならないゆえに首から三角巾で吊ってサポーターで固定しているため、右手で持って運指するという状態で臨む。

午前中二時間のsixtet合奏。そして午後からはフルバンで三時間。フルバンのメンバーは、「え?大丈夫なん?」と驚きながらも気遣い。
驚いたのは、右手の指が攣り始めたこと。え!?指が攣る?こんなの初めて。思えば、ずっと右手でラッパを持って動かしていたら、そうなりますかもね。騙し騙し三時間。ずっと音よりも肋骨に響き続けたが、吹いてる間は感じていないんだね。

肋骨の骨折はそれほど酷くはないので自然治癒でひと月ということで、じっとしていれば痛みはないが、咳やくしゃみ、鼻をかむと、ウッと痛む。のであったが、練習日翌朝、目覚めるとじっとしてるのに胸が痛い。あ。やはり無理が生じていたのかしらん。

それでもやっぱり、兵隊さんは、ラッパを右肩にかけて公園へ向かうのでした。

※上の写真は鎖骨と肩甲骨の3Dレントゲン。こんなレントゲン写真、初めて見た。びっくり。

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