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今まで知らずに生きてきたスケールの謎。

大昔JAZZに出会って、学生バンドでジャズを始めた頃。
和音を弾けない楽器、トランペット吹きとしてはコードというものがまったくわからなかった。当時少しだけギターはかじっていたので、コードの存在や意味は知っていたけれども、単音楽器としてコードをどう理解すればいいのか、どう対応したらいいのかが、わからなかった。そこで、渡辺貞夫のジャズスタディという分厚い理論本を手に入れはしたのだけれど。もう、まったく歯に合わず、齧ることさえできなかったという記憶がある。あの本、まだどこかにあるはずなんだけど、どこに行ったのかな。

それから概ね半世紀過ぎた今、アドリブができるようになりたいと、改めて音楽理論に手を出しているのだが。やっぱり脳みそがパンクしそう。そもそも、小学生でも知っているはずのドレミファソラシド、これをCDEFGABという名で呼ぶことはできるのだけど、同じドレミファソラシドなのに、

C(ド)から始めるとアイオニアンスケール
D(レ)から始めるとドリアンスケール
E(ミ)から始めるとフリジアンスケール
F(ファ)から始めるとリディアンスケール
G(ソ)から始めるとミクソリディアンスケール
A(ラ)から始めるとエオリアンスケール
B(シ)から始めるとロクリアンスケール

などと名前が変わるっつー時点で、実はギブアップなのです。

そんなレベルの私が、改めて驚いたのは、ドから始める明るい音階、Cメジャースケールと呼ばれるものが、ラから始める〜ラシドレミファソ〜と、Amスケールと呼ばれる暗い音階になるんだという事実。理論がわかっている人にとっては、アホか、そんなことも知らなんだん?でしょうが、私は知らなんだんです。
何故に同じ音階が、始める音によって明るくなったり暗くなったりする?第一、メジャーとマイナーが、なんでおんなじスケールなの?

そんなことわかりきってるじゃない!と諌められようが、この仕組みを知った今でもなを、私にとっては謎なのです。こんなことでつまづいてしまうと、何故音階は7つで、半音含めると12音なの?何故ミとファの間とシとドの間だけが半音なの?何故12の音だけで音楽ができちゃうの?

などと、謎は深まるばかり。ただでさえ、トランペットの修行が重くのしかかっているのに、この上音楽の謎を紐解いていかねばならないなんて、まったく前途多難を感じてしまうのです。

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