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アダルト業界から転職して気付いたことと2022年の振り返り

大学を出て就職したのはアダルトビデオの会社だった。営業、マーケティング、新規事業といろいろな経験をして14年9か月勤続し、今年の1月から異業種へ初めての転職。顧客の9割以上が男性だった業界から一転して、社内も顧客も女性ばかりという業界に。

違和感を感じたのは7月のことだったか。趣味のダンスでの出来事。「よかったら出てみない?」と声を掛けられて、イベントに出ることになったときのこと。
そのイベントは友人も何人か出ていたが、主催者の人と会うのはそのイベントの日が初めて。男性で、話を聞いていると60代らしいが、クラブが好きで音楽が好きでイベントを主催しているという。まだ自己紹介しかしていないのに、冗談で体を触られた。私はこれがあまりにもショックだった。
普段はサンバを中心に踊っているので露出が多い衣装を着ることもあるが、このときのショーのテーマはヒップホップっぽい感じだったので、どちらかというとストリート系の衣装。ただ全く体の動きがわからないと踊りがよく見えないので、確かに上半身は少しへそが見えるくらいの丈のトップスではあったが。少しだけ見えているそのお腹を、出会って数分しか経っていないのに触る?
確かに、呼んでもらっている立場だし、私もへそ出しの服を着ていたから悪いのかもしれない…。

そんなもやもやを抱えたまま半年経った。
それ以降、その人とは何回かイベントで顔を合わせているが、私が警戒しているからかセクハラまがいのことはそれ以来されていない。

でも、それでもたった一回の、その嫌な思いが忘れられない。

アダルトビデオの会社に勤めていたときは「この会社にいるから誤解されるのは仕方ない」とセクハラには全部耐えてきた。というか、セクハラだとも思っていなかった。仕方ないことだと思っていた。でも、今こうして当時の仕事も何も関係ない場面でセクハラを受けて、私がアダルトの業界にいたことは関係なかったのではないかという気がしてならない。いや、そもそも人と人との間に、セクハラが成立して許される関係性なんてどこにも存在しない。

しょうもないことを根に持ってるなぁ。
そう思われるかもしれないけど、嫌なものは嫌だし、初対面の嫌な予感は当たる。それは2022年学んだこと。

そんな感じの一年でした。
皆さんよいお年を!


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