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“働く”の100年史”を見て思うこと。仕事できる人が家庭円満じゃない訳

就活のOB訪問を皮切りに「働く大人」と接点を持ち、以降社会人になり多くの「ビジネスマン」との出会いがあった。
ゴルフきっかけで、名だたる上場企業の役員さんやいわゆる「富・名声・地位」を手にした方たちとお会いすることも多かった。

そしてよく疑問に思っていたことがある。

なぜ仕事がデキる人は、
プライベート(家庭)が幸せそうでないのか?


あくまで、肌感覚として、
その傾向にあると言いたい。
家庭円満な方ももちろんたくさんいた。

オブラートに包んでも仕方がないので
言葉を選ばず単刀直入に言う。

なぜ、家庭崩壊をしているケースが多いのか?


私なりの結論はこうだ。

仕事ができる
=労働時間が長い
=仕事のことを考える時間が長い

つまり、家庭に割く時間が減り
家族関係が希薄になってしまう。
24時間という限られた時間の中で
比重が仕事になっているから家族との時間が削られてしまうのだと。

「鶏と卵どちらが先か?」のように、
仕事をするから結果が出る。
どんどん仕事と責任が増え、忙しさに拍車がかかる。

仕方ないことであり、もっと言えば、
忙しい人は恋愛に割く時間がもったいないとすら考えているのでは?
と勝手に思っていた。


無駄を楽しめなくなったのはいつからだろう?

最近話題になっている「“働く”の100年史」。
早稲田大学教授原さんの「近代社会の“働く”」について考察した特別寄稿が秀逸である。

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要約するとこうだ。

サラリーマンの誕生とともに求められた
効率性、合理性、最小労力、最大成果、ムダの排除。

「タイム・イズ・マネー」

効率化や合理化といった
サラリーマンの真髄となる合理主義が、
日本に発展をもたらした一方で、
暮らしや遊びにまで浸透してきている。


なんだか胸が苦しくなった。

仕事を突き詰めるほど、
効率化の思考が叩き込まれるほど、
プライベートも侵食されてしまうということだ。

なぜ人はガイドブックを手に取るのか? 
効率よく余暇の時間を過ごすためだ。 
休日という貴重な自由時間を、
試行錯誤してムダに過ごすことのないように。 

いつからだろうか?
遊びに効率を求め出したのは。

私は確信した。

仕事の思考を生活に持ち込むと、
恋愛・家族関係は上手くいかなくなる


人間は複雑だ。
合理性や効率で説明できないのだから、面白い。

そもそも、遊びというものは、
労働の原理とは本来まるで違った別の原理から
成りたっているはずのもの。

非効率でも、ゆっくりと時間をかけて楽しむ。
非合理で、無駄だと感じられても、
まるっと余白を楽しむことこそが遊び。

脳の別のBOXで考えなければならないのだ。


合理性 VS 心

とある夫婦の話。

今日の嬉しい出来事、悩み、落ち込んでいること。
こんなこと話してもどうせなんの解決にもならない。
なら明日(の仕事)のために一刻も早く寝た方がマシだ。


合理的な考えだ。

だが会話はなくなる。

「YouTube見る時間無駄だから今すぐやめて
 出世するために新聞か本読んでね。」
「私は今日53%家事やったから、
 あなたも明日3%多くやってね。」

どちらも実話。

友人は、家事をどちらが多くやっているか?で
彼女と喧嘩になった時、より平等にするため
パーセンテージで可視化しようと提案されたらしい。

お皿洗いなんて、
すぐにした方が良いに決まっている。

でも、どうしようもなく疲れて、
このままだらっとしていたい。

そんな時もある、でもそれでいい。

人は機械的に動けるロボットではないのだ。
気持ちがある。

”目に見えないものが一番大切だ”
と星の王子さまが言っていた。

人の心は目に見えない。
思いやりも優しさも温もりも目に見えない。

仕事できる人が家庭円満じゃない訳

経済至上主義の「サラリーマン」たるもの、
欠いてはならない要素の多くが、
家庭には不要なものだということ

これこそが、仕事できる人が家庭円満じゃない理由ではないか?

目に見えるものに心を奪われて、
数字・時間・結果ばかりを追い求めてきた。

サラリーマンとは、概念上で言えば、
”心を忘れろ”
と言われている気さえしてくる。

なに不自由なく、
むしろ日に日に便利になる生活が送れるのは
紛れもなくサラリーマンのおかげだ。

サラリーマン一人一人が歯車となり
巨大な日本が回っているのだから。
皮肉だ。

では、サラリーマンが幸せになるには?
心の豊かさを忘れなければさらに幸せになれるのではないか?と思う。

(ちなみにサラリーマンは経営者含む、働く人全般を意味すると解釈して欲しい。)

心のすみに星の王子さまを

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心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。
かんじんなことは、目に見えないんだよ。

人生において、
心から安らげる幸せな瞬間はきっと仕事以外にある。

目に見えない多くのものによって
私たちは、(少なくとも私は)生かされており
またそれが生きる意味にもなる。

きみのバラをかけがえなのいものにしたのは、
きみが、バラのために費やした時間だったんだ。


バラの時間を作れていますか?

あなたのバラを今日、大切にできていますか?


■“働く”の100年史
リンクスクロールすると、一番下に原さんのエッセイがあります!

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