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パートナーシップの自己開示② 引き継がれた課題を認識する

パートナーシップの自己開示①の続きです。

①はこちら




今直面しているパートナーシップの問題が
私たちだけの問題ではなく、
家系の課題だったのだと気づいたと書きましたが・・・



(夫に下書きを見せたら、
家系(かけい)を家系(いえけい)
だと思ったと言われました・・・

家系ラーメン好きの皆さま、
ここはかけいとお読みください。笑)



家系の課題とは何かと言うと、
これまで私の家系の夫婦たちが
越えようと思って向き合ってきたけれど
越えられなかった課題、ということです。



つまり、私と夫は、
持ち越しになった家系の課題をクリアするべく、
今このパートナーシップの問題に
向き合っているのだと思ったのです。



私の家系の課題は何かというと・・・

「死ぬまで添い遂げるが、心の内は幸せではない」

ということです。



家系図を書いてみるとわかりやすく、
私の家系のほとんどの夫婦が、
生涯添い遂げています。



しかし・・・。

幸せだったのか?というと、
正直分かりません。



祖母が晩年にとっていた行動が
それを物語っています。



祖母はあるとき、
祖父や家族に何も言わず・・・

失踪したのです。


数日経って見つかったのですが・・・

その後、70歳で家を出て
アパートで一人暮らしを始め、
祖父に会うことなく亡くなりました。



この失踪騒動当時、
私はまだ学生だったこともあり
とてもインパクトのある出来事として
私の記憶に強く刻み込まれました。



というのも、
私から見る祖母は静かで控えめな人で
そんな行動をするように思えなかったからです。



後から分かったことですが、
祖母が行き先を告げずにいなくなることは
そのとき始まったことではなく・・・

前々からあったことだったようです。



聞くところによると、
祖父母はもう長いこと
コミュニケーションが取れていなかったようで・・・

それが、失踪と別居という結果に
繋がったようでした。



そんな祖母のお葬式の喪主は、
祖父がつとめました。

戦争の時代を生きた人ですし、不器用で、
コミュニケーションがお世辞にもうまいとは言えず
表情はいつも同じ。



何を考え、何を思ったのかは
わかりませんでしたが、

「家内のためにお集まりいただき、
ありがとうございます」

と挨拶をする祖父を見て・・・



私は、

本当にこれで良かったのか?
本当にこれしか道はなかったのか?

と、
考えを巡らせずにはいられませんでした。



きっと祖母は、たくさんたくさん
我慢をしてきたんだろう。

子どもを3人育てるだけでも大変で、
その上夫とはうまくコミュニケーションがとれずに悩み、
「女が我慢すればすべて丸く収まる」という風潮の中
全部全部抱えて・・・

最後に、家出という形を取ったのだろう。



それは祖母が選んだ道だから、
私は受け入れるしかないけれど・・・

思っていたことを言えていたら、
何か変わったのかもしれない。



口にしちゃいけない、
って抑える気持ちをゆるめて
試しに伝えてみる、をしていたら・・・

何か、変わったのかもしれない。



祖母は、生きたその時代から、
それが今よりもっとずっと
難しかったかもしれない。



なら今は、どうだろう?

今を生きる私たちなら、
時代の後押しを受けて
もっと簡単にできるはず。



むしろ、そうしないと・・・

私もこのままでは、
同じ道を辿るのではないか?

何もしなければ、
最後は祖母と同じように家出をして、
一人で死ぬのかもしれない。



そう思ったとき・・・

これが、私が取り組まなければいけない課題なんだ。

私が、この家系のパターンに
終止符を打つことを任されたんだ。



ちょっと大げさかもしれないけれど、
そんなことを思ったのです。



私がこのパターンを越えることで、
これまで連綿と続いてきたパターンと
繰り返し引き継がれ重くなった想念がすべて、
解放されるように感じたのです。

それこそ、オセロが一気に
ひっくり返るように。



それこそが、
祖母の供養になるように思えました。

また、今を生きる私の
役割であるようにも思えたのです。



そこから、私は自分のために、
パートナーシップに取り組むことを決意したのです。



つづく


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