#わたしを作った児童文学作家5人

こんばんは。

今日は朝からTwitterのトレンドが幸せに溢れていましたね。見ました?

#わたしを作った児童文学5冊

トレンドに載っている作品が馴染みのあるものばかりで、同じように本の世界に惹き込まれた人ってたくさんいるんだなぁと嬉しくなりました。

で、文字を書きたくなりました。
子どもの頃、というか小学生〜高校生までの私ってどんな本読んでたっけ、と思いながら、わたしを作った児童文学を5冊選ぼうとしたのですが、無理でした。なので5人選びました。そのあたりの懐かしさと一緒に、記録を残してみようかなと思います。興味があればどうぞ。


1.エミリー・ロッダ

初めて読んだ活字の本がデルトラ・クエストでした。小4の時に友人に勧められて学校の図書館で読破し、欲しいと思って親に全巻買ってもらい、モンスターブックとかイラスト集まで揃えたものです。異世界ファンタジー好きはここから始まった気がします。
主人公が宝石を集めながら国を救う物語。私の宝石好きに火をつけたのもこの作品です(ガーネットが出てこないので悲しい限りですが…)。
一番苦手なのが1部6巻「魔物の洞窟」の怪物グルー、宝石は大好きなアメジストなだけに複雑です。
一番好きな巻は3部4巻「最後の歌姫」、特に「竜の夜」の章あたりからの展開がとても好きで、ここから繰り返し読んでました。章の名前覚えてるあたり相当読み込んでますね。
あと一番好きなキャラクターはジャスミンです。笑わないでください。
その他、フェアリーレルム、リンの谷のローワンシリーズも揃えた記憶があります。ティーンパワーをよろしく、は図書館で読破しました。
フェアリーレルムとティーンパワーは、どちらかと言うと可愛らしい冒険かなと思います。デルトラやローワンの、ちょっと影のある話の方が好きでした。

2.はやみねかおる

たしか、夢水清志郎シリーズが、少女漫画誌のなかよしの別冊付録?か何かで時々漫画の短編がついてたんですよね。そこから小説の方に移行しました。
ファンタジーに引き込んだのがデルトラなら、ミステリーに引き込んだのは夢水清志郎シリーズだと思います。
それから怪盗クイーンに魅了され、モナミシリーズ、都会のトム&ソーヤ、先生!という短編集から、映画TRICKの書き下ろしまで、はやみねかおるとつくものはとりあえず持ってます。
この人の作品の面白いのは、「赤い夢へようこそ」というキャッチコピーのもと、それぞれに出てくる登場人物が、他作品で少しずつ繋がっていることです。それを発見するのも楽しい。
また、楽しいだけの物語ではなく、少しぞっとするような、不気味な描写もまれによくあります。その、「赤い夢」に引き込まれるような感覚が好きです。相当良い本を読むと頭がぼーっとして現実に帰ってこれなくなる、と以前別の文章で書きましたが、その感覚を初めて持ったのははやみね先生の本だったように思います。
はやみね先生、もともと小学校の先生なんですよね。そのあたりの経歴も、興味を持ったきっかけだった気がします。

3.松原秀行

この人の本は、実はパスワードシリーズしか読んでません。というかそれ以外知らない…。探せばあったのかな……。
なんせパスワードシリーズが大量にあったのでそれで満足していました。
小学生の探偵団が事件を解決していくミステリーなのですが、彼らの掛け合いと、本筋とは関係ない細かいクイズがとても好きでした。
絵柄や彼らのテンションとは裏腹に、事件自体は結構えげつない内容だったり、ぶっとんだ設定だったりしたような、しなかったような気がします。
この本をよんで、「あすかって男の子の名前でもあるんだな」って思った記憶があります。勉強になりますね。

4.上橋菜穂子

すいませんこの人だけ格が違います。
今まで読んだ小説の中で一番好きなのが獣の奏者です。ずっと言ってますね。
出会いは少々特殊で、近所の図書館に上橋先生がいらっしゃる、という内容のチラシが中学で配られたので、興味を持って、そこに代表作として紹介されていた獣の奏者を読みました。光の速さで一番好きな本になりました。ちなみに図書館の講演会は行きました。握手していただいた手を一生洗いたくないなと思ってから何回洗ってしまったんでしょうね。
どうせ上橋先生の本はそのうち全部感想文出すので細かいことは省略しますが、この人は多分、本物の天才なんだろうなと思っています。
「ファンタジーを書こうと思ってるんじゃなくて、書いたものがたまたまファンタジーに分類される」「ある日ぽんっと、主人公の情景が浮かんできて、彼らが何をしているんだろうって思うと物語が生まれる」「完成した作品を読み返してみて、本当に私が書いたの…?ってびっくりする」
講演会で語られた内容が衝撃的でした。すごい通り越して恐ろしい。
よく小説家の方が仰るのが、「キャラクターが勝手に動く」ですが、この人の場合は世界の方が勝手に動いて、そこに主人公が巻き込まれていく、という感じがします。
設定にも展開にも無理矢理感がないからこそ、主人公がどう頑張ってもどうにもならないのです。だから異世界ファンタジーなのにリアリティがすごい。主人公が実在していて、伝記を読んでいるような錯覚に陥ります。
ちなみに私の祖母は読書家なのですがファンタジーはあまり好きではない人、そんな人に獣の奏者を勧めたら外伝まで読破して「これ面白いねぇ〜!」とのことでした。鹿の王も読んだのでいよいよ守り人シリーズを読ませようかと思います。
全作品好きですが、植物と虫が平気な方は最新作の香君、生き物が好きな人は獣の奏者、巻数が多くて不安なら一冊読み切りの孤笛のかなた、SFチックなものは精霊の木、伝染病と宗教に興味がある人は鹿の王、長いシリーズものが気にならないなら守り人、こんなかんじです。
ちなみに最初に格が違うと書きましたが、これは私の中で格が違うというだけでなく、本当に格が違う人です。国際アンデルセン賞という、児童文学のノーベル文学賞とも言われる賞を取っておられます。まどみちお氏から二人目です。格が違うんだよなぁ…。
作品は何でも取り揃えておりますので…是非…語り合える人増えてほしい……。

5.荻原規子

私はファンタジーが好きかもしれない。
きっかけはエミリー・ロッダ氏、気づかせてくれたのは上橋先生ですが、その後に、上橋先生と並行してのめり込んでいったのが荻原規子先生です。出会いが高校一年?とかだった気がするので、遅めですね。
たまたま入った本屋でRDGレッドデータガールの文庫が目に入り、あらすじだけで読みたい、となって、和風ファンタジーの世界に連れて行かれました。舞台は現代なのにとても和風。独特な設定の物語です。
他の代表作は勾玉シリーズ、西の善き魔女、樹上のゆりかごやこれは王国のかぎ、といった各種単発作品など。勾玉シリーズは太古の日本がテーマで、一作目の空色勾玉が特に好きです。西の善き魔女は、確か6巻くらいまで読んで、7巻がどこに行ってもなくて途中で止まってしまってる気が…思い出したら読みたくなってきますね…すごい気になるところで強制的に読むことができなくなったので…。
上橋先生が、「頑張ってもどうにもならない。なるようになってしまった。これがハッピーエンドかは分からない」みたいな作品なら、荻原先生は、辛い場面はあれど最後はとりあえずハッピーエンドっぽく終わる、という作品です。あと、どの作品にもうっすらとしたロマンスがあるのが特徴かなと思っています。
どれも面白いですが、RDGが特に好きです。真響さんが特に。美少女。
最近新作シリーズが出ていることに気付いたので読みたいですね。買おうか図書館かどうしようかな。


全部読んだ方、上記挙げた作品の中で共感の得られるものはありましたでしょうか。また、読んだことのない作品であっても、興味を持っていただけたら嬉しいです。
とりあえず私はダレン・シャンとゲド戦記をちゃんと読もうと思いました。持ってる人がいたら貸してください。



ももこ

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