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花より団子、舞より(?)団子皿

 2023年4月。
 令和の大改修を終えて、7年ぶりに祇園甲部歌舞練場での「都をどり」が開催されました。
その杮落し公演を、いつも取材でお世話になっている祇園甲部のお茶屋「吉うた」のお母さんからご案内で、勧賞させていただきました。
そうです、もも吉のモデルのお母さんです。
 
普段は、「いちげん(一見)さんお断り」であるため、
伝手の紹介がないとお座敷で舞妓さん、芸妓さんには会うことができません。
でも、この時ばかりは別。
芸妓・舞妓総勢約60名の華麗な舞を、劇場形式で気軽に観ることができるのです。
 
私が、公演の再開を楽しみにしていたのには、もう一つ理由がありました。
舞台が始まる前、舞妓さん芸妓さんのお点前を目の前で拝見しつつ、お菓子と共にいただくことができるのです。
そのため、ちょっとだけお高いチケットを購入します。
 
·       茶券付一等観覧券(7,000円:税込)
·       一等観覧券(6,000円:税込)
·       弐等観覧券(4,000円:税込)
 
その際、お菓子を乗せて運ばれてくるのが「団子皿」。
皿に描かれているのは、祇園甲部の提灯の意匠で「つなぎだんご」と呼ばれているお団子のデザインです。
色は、緑・赤・青・茶・白の五色。
どれが運ばれてくるか、わかりません。
だから、五色集めるには、何回も何年も通わなくてはならないのです。
 
今回は「青色」でした。
骨董屋さんやメルカリで、セットで購入する手もありますが、それでは味気ない。五色揃うまで、通うのが楽しみです。
 
お菓子は京都の老舗の和菓子屋さんが交代で提供されます。
ちなみに、その日は、「とらや」さんの「春の日和」というお菓子でした。
口の中まで、春爛漫になりました。

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