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大学生になったらやりたいこと

テレビを消してスマホを置いて、ひとりで静かに本を読んでいると、世の中の騒ぎを忘れてしまいそうになる。

夕方、少しだけ買い出しに出かけると、早朝みたいな静けさと緊張感で違和感いっぱいの街。あとウーバーイーツのチャリ族がやたらたくさん走っていた。

寂しくなった。友達に会いたいし、わいわいご飯食べたりしたい。日頃からひとりが好きだと豪語してきた私でもそう思うんだから、気持ちの滅入っている人は想像以上にたくさんいるに違いない。

SNSを眺めては意外とみんな楽しそうじゃんなんて思い、読書に戻った。

この頃、本や文章に意識的に触れるようにしている。思うのは、10年前からやっておけば良かったという後悔。自分の薄っぺらさを20歳くらいのときに正しく自覚していたら、と思わずにいられない。

知りたいことはたくさんある。身につけたい技術もたくさん。今のこの状態で大学生活を送ることができたら、どんなに有益なんだろうと思ったりした。私はちゃんと授業に出て講義を受けていた真面目な学生だったけど、それでも今のほうがもっと熱量をもって授業も演習も取り組める自信があるし、何者にでもなれるんじゃないかと思う。

あと、大学の図書館にもっと行けば良かった。卒論を書いていた時期は特に入り浸っていろんな文献を読んだけど、本がいつでもたくさん読める環境って本当に貴重だったんだなあと10年越しで気づいてしまった。もちろん近くの図書館もいいんだけど、蔵書の量が比じゃない。

さいきん私が憧れて尊敬している、心が豊かで自由に見える痛快な人は、漏れなく表現が豊かある。そういう人の本を読むと、誰もが漏れなく若いときに大量の読書をしている。自分はどうだろう。恥ずかしい。

そんなことに改めて気づいて、悔しがっている今だから、習慣を変えていきたい。どこまでできるかわからないけど、ちゃんと勉強したり体験したり世の中を知って、自分の言葉で整理をしたい。大学生のときにやっておけばよかったと今思っていることを、今からやる。10年後の私が、せめて30代でやっておけば良かったなあと言わないように。

何者かになりたいわけではないけれど、私は私を好きでいたいから、後悔は少ないほうがいい。

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