知らなくても困らないこと
友人から久々にランチに誘われた。
そのお店は、隈研吾さんが設計したオシャレな雰囲気で、私も前から行ってみたかったお店だ。
「いいね。隈研吾さん設計。行ってみたかった」 私はそう友達に伝えた。
すると、友達はこう言った。
「隈研吾って誰??」
「えっと、新国立競技場を設計した人だよ」と私。
「へぇ、そうなんだ。勉強になったわ。」
東京オリンピックで、あれだけ話題になった新国立競技場だけど、知らないんだ‥‥…。ちょっと信じられなかった。
この話を80歳の父にした。
父も「隈研吾って誰?」。
現役で会社を経営しているのに、毎日日経新聞読んでるのに。なんたることか……。
人っていうのは、自分が興味関心のないことは目に入らないんだ❗と実感した。
この話を上司にした。
この上司は、当然隈研吾さんをご存知だ。
彼は私にこう言った。
「知らなくても困らないよね。自分の家の設計を頼むわけでもないし」
そうだ。
知らなくても困らない。
隈研吾さんを知っていることを、私が勝手に「常識だ」と思い込んでいただけだ。
知識が多ければ多いほど賢い。
そう思い込んでいた自分が恥ずかしい。
何でも知っていることが、必ずしも幸せとは限らない。
私とあなたの興味関心は違う。
だから、あなたと話すと面白いのだ。
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