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日々日々

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1日(なるべく?)1エッセイ。思うこと考えることを綴っています
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#1日1note

花火と場所 祭は日々の中にある

夜空にドンっと打ちあがったときにあなたの居る場所はどこだろうわたしの居る場所はどこだろう。   花火のシーズン、祭りのシーズンである。 今日は淀川花火だ。 正式名称はなにわ淀川花火大会。 大阪で開催される花火大会の中でも結構ビッグかつ皆が注目するやつである。 そう遠くはない地域に住む者にとっては 「見に行きます?」なんて挨拶がわりになったりもする。 昨年チャリを走らせてちょっとええスポットを見つけたので今年も狙っていた。 だがどうも今年はばたばたしていて見られそうにない。 だ

「What?」と日々と「なんでやねん」

理由もなくきもちが上がらない日は いつも聴くラジオDJの声もテンションも選曲も腹立たしくなる。 「What?」つまり「ハァ?」 このところの暑かったり寒くなったり気候や気圧の変化のせいだろうか。 いやそれらは言い訳でしかない。 きもちなんてめっちゃ上がってる日とかの方がすくないよねというか 上がるときの方がすくないわけで、 でもDJはいつもこのハイなテンションでお送りしてくれているというプロの仕事なわけで。 つまり完全にこちらの気分というかただのいちゃもんでしかない。   と

体と表現と舞台と劇場、謎の忍者からの

「からだ」って、すごい。 「きもちとからだ」って、言葉では言い表せないくらい、おもしろくて、 劇場って、ほんま、すごいよなあ、ええよなあ。 と、改めて感じたというか考えた話を書きたい。  ニンジャ・マックをご存じか。 マクドのメニューではない。サムライマックではない。 レスラーだ。空中技、空中殺法のレスラー。なんか変なんだ。変な奴だ。   シルクドソレイユ出身らしい。 スタントマンとかもやって、格闘技を経て、プロレスへ。 誰が考えたか知らないキャッチフレーズ「カミカゼ」って

杜子春 大阪のコンビニにて

コンビニのレジ前に列が出来たのは 先頭の客が食べ物だの日用品だのをカゴいっぱいに買っていたからだ。 わたしは列に並ぶのが好きじゃない。 元来のイラチ、あ、大阪弁で言うせっかちとか気短だ。 「コンビニでそんなめっちゃ買うのん、めっちゃ〝貴族〟やん」 穏やかではない気分になってしまう。   わたしの前に並んでいたのはお年を召した方だった。 しずかに順番を待って自分の番になると笑いながら店員に言った。   「焦らんでええで(笑)」   それでも店員さんはやっぱり焦る。そりゃそうだ。

暴力と薬草 この、こんな、世と御時世に

暴力について考えた。 スマホショップで。   攻撃すること。 腕力や武力などは勿論、 言葉によっての暴力もあるだろう。 手をあげたりくだしたりもだけれど 無言や突然の一方的な無視も暴力かもしれない。 乱暴、圧力、不当、無法、不当、強制、侵略。 からだや心、他者の尊厳をおかすこと。   数日前、やっと故障修理が終わったスマホを受け取りに行くと、 先日の来店時にはなかったポスターが貼られていた。   「店員への大声、デスクを叩く、過度なクレームなどは警察に連絡します」   スマホ

塩むすびと月 よくないけど悪くない

帰りの電車内で突然スマホの電源がつかなくなった。無になった。 最寄りじゃないけど最寄りのソフトバンクに向かうと、 やさしい店員さんはマニュアルなのか懸命に修理と代替機を勧めてくれたが 今日中に直したいほんまに嫌や。 即日修理の子会社(?)を紹介してもらい、 本人確認だとかなんだとか面倒臭すぎる丁寧な手続きや来店予約とかの後、 そちらの店に向かうと店員さんは淡々と言った。 今全国各地でこの機種の故障というかブラックアウトが後を絶たないのだと。 せやから会社の問題だとかなんだとか

狸の豆腐 職人、仕事、場所、気持ち

豆腐屋の話をする。 通い出したきっかけはミーハー極まりない。 某江戸戯作者の名を商品名とした豆腐などがあると知ったからだ。   若くないけれど若者が来るのが珍しいのか。 御店主に覚えられて、たまにオマケもいただく。 御店主は顔付きも手付きも「The 職人」だ。 狸的な雰囲気を感じたりもする。 悪い意味での狸じゃない。 見た目がとかでもない。 なんというか長年生きてる狸みたいな。 『平成狸合戦ぽんぽこ』の長老狸的なね。 飄々としているのだけれど、 その手や皺や顔とかが、ああ、職

信号 灯 水槽

夜のロードサイドにぼんやり光るそこにはあたたかみがある。 けれどどこかしんとした怖さや寒さのようなものも感じるのはわたしだけかな。 人が思い思いの買い物目的で寄る場所、人工的な灯りと機械的な雰囲気、 でも人が居る24時間ずっとあいているその場所に。   しばらく臥せっている間に、 以前書いた改装中にもロゴが光っていてたコンビニが再開していた。 日曜の夜、すこし歩いて行くと青白い灯りに吸い寄せられるように人が入っていくのが見えた。   水槽みたい。   と、ぼんやり思ったのは赤

Carat あなたもわたしも益々輝く

「いろんなこと、今の方がええんでしょうけどね。そりゃ、ぜったいに」 「そうっすよね。なんか「でもね」みたいなん、も、あるっちゃありますよね」   月イチの髪を切りに行けた先日のこと。   年齢はわたしよりすこし下くらい? いや、だいぶと下くらい? の店長と話していて。  春というシーズン、人の入れ替わり、歓送迎会などという ベタな話から始まって、呑み会についてこう言っていた。   「今は迂闊に声もかけれんですもん、若いスタッフとかにも。 かけにくいっつうか。めっちゃ気ぃ遣い

ロイヤルストレートフラッシュ 人はパンのみにて生くるものにあらず

クラブハウスサンドをたまに食べたくなる食べる。   きっかけはロイホだ。   丁寧で高級感溢れる接客が逆に緊張もするあのファミレスには、 そんなに頻繁に行かない行けない。 だってロイヤル。 普段はガスト。 美味いとかいいとかじゃない。 充電が出来るし安いし長居が出来る。 それでいい、それがいい? 観るとか読むとかにはお金を使うが それ以外のものには慎重かつケチなわたしは 選択するという気持ちもなく利用する利用している、 ありがとう猫型ロボット。 でも某劇場の近くにあるロイホに

駄菓子 仕事中の逃亡とクソガキ

仕事中に逃亡した。 近所のコンビニにである。 さっきのことだが毎回のことだ。 ちょっと行き詰まったり、 というと大ごとのようだが全くもってそうではない。 書いててスッと言葉出てけぇへんなー、 これちょっとなんか体からスッと出てへん感じやなー、 そのままごまかして書いてもええねんけど、 そうすることも少なくはないんやけど (そうせなあかんことや仕事も残念ながら少なくはないねんけど) それはそれがなんか嫌やなーそれは、みたいな時は、 歩いたり、 コンビニという雑多な場所でいろいろ

Message in a bottle 古本屋で買った本から出てきた知らない人のレシートに

古本屋で買ったなんてことのないエッセイを読んでいたらレシートが出てきた。   どこの誰かもわからないけれど、 3年前の秋に紀伊國屋書店新宿本店でこの本を買って読んだ(?)人のそれを今わたしは手にした訳で。   手にしたそれには著者が「伝えたいな」と思って書かれたことが詰まっている訳で。   誰かが想いをこめたものを、受け取ったひとが居て、それをまた受け取った。   大袈裟かな? 大袈裟かもやけど、 それだけのことが、それだけじゃないから、なんだか、とても、うれしいな、すごいな

からだ 年明けのプロレスビッグマッチに人間を想う

身体。肉体。からだ。   1.2と1.4が終わった。 プロレスリングNOAHと新日本プロレスの年明けビッグマッチだ。 現地では観ていない。配信を観た。 前者は身内というか親戚の寄り合いというかごちゃごちゃ的なものから逃げれないのに逃げ切って観て、後者は仕事をしながら観た。 どちらにも特にめっちゃ好きな選手がいるかと言われたらそうではない。 どちらにも団体や会社へ思うところがありまくるというか、でも、観る。ツッコんだり怒ったりしながら観る。   例によって詳しいことは書かない、

Adoと第九とお疲れ生ですな年末の空気の中のご挨拶

大晦日の空気。天気天候とかじゃなくそれも含めたこの独特の空気。 と書いたら、転機転向と変換されたので笑ってしまった。 転機転向があった方もなかった方も、いや、どんな皆にも、 一年や日々の中で、大なり小なりいろんな転も機もありますよね。   クリスマスから年末にかけてのこの空気は、 焦るような、焦らされるような、で、好きじゃないけど、でも、嫌いでもありません。 一年のさいごに、「振り返り」などしたりする機会というのも、なんだか、悪くないな、と思ったりもします。   去年は振り返