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人を動かすには、情報量が多い人間となり、直接会うしかない

臨床工学技士の全国規模の学会、「日本臨床工学会」に行ってきました。

福井県で開催されたんですが、母親の実家が福井県で小さい頃から何度も通った場所、第二の故郷といっても過言ではない場所で、自分の臨床工学技士の仲間とたくさん会えるという貴重な経験をさせていただきました。やっぱり学会はいいですね。

この学会が良かったという冷めやらぬ気持ちを、どうにか残しておきたいと思いで筆をとったわけですが、なんと感じたことはすべて自分が書いたnoteに書き記されてありました。

全然書いていることを覚えていなかったのですが、いいことが書いてありますので是非読んでほしいです。

ただ、このnoteは情報量についての記載が多く、その情報量を得たあとの結果についてはあまり論じていませんでした。今回のnoteは学会に参加して感じた、膨大な情報量のやりとりによって得られるものについて考えてみたいと思います。

組織において、組織力の向上は永遠のテーマです。強い組織にしたい、なりたいとみんなが思っています。

強い組織になることで、方向性をあわせて、協働して、自分たちが望む場所へ組織を動かす、あるいは組織の外にある物事を動かすことができるからです。

組織内部のつながり、あるいは組織とのつながりは結局人と人のつながりでもあります。組織力の向上とは、組織にいる人同士のつながりの強さです。

この人が言っていることを聞きたい、この人の言うようにやってみよう。そういう関係性が作られるためには、人と人には前述のnoteにあるような膨大な情報量のやりとりが必要なのではと思います。

言わずと知れたジャンプ漫画「ワンピース」には覇気という概念があります。

全世界の全ての人間に潜在する力。 「気配」「気合」「威圧」などの感覚と同じだが、引き出すのは容易ではない。大半の人間は気づかないまま、あるいは引き出そうにも引き出せず一生を終えるという。覇気を体得した者は「覇気使い」と呼ばれる。

https://onepiece.fandom.com/ja/wiki/%E8%A6%87%E6%B0%97

現実世界にこのようなものは存在しないのですが、対峙する者に畏怖とか畏敬の念を感じさせる人がいることもまた事実です。

今回の学会でもそういう人に対峙してきました。共通点はなんだろうな…と考えてみた結果、それは他人に影響を及ぼすほどの圧倒的な情報量の大きさであろうなと思います。そういう方の共通点を挙げてみました。

  • 自信がある

  • 信頼がある

  • 信用がある

  • 実績がある

  • 声が大きい

  • 気遣いができる

  • 人間臭さがある

  • 誠実である

  • こちらを想ってくれていると思える

覇気と聞くと、偉そうなイメージがあるのですが、謙虚、謙遜、穏やかな方であってもそういう情報量が多い方がいるのも事実です。

見た目の怖さや声の大きさ、というのは恫喝や恐喝に有効ですが、持続的に人を動かしていくためにはやはり組織としても人としても信頼や信用、実績、気遣いや利他的な行動も、人を動かす影響力のひとつです。

こういったものの総合力や人間力といったものが情報となって受け取り方に届いて、やがてそれが人を動かす力になるのではと仮説を立てています。

しかし、前述のnoteであるようにこの人が持つ情報量も、スピーカーやパソコンの画面を通してしまうと激減します。

つまり、人を動かすためには、やっぱり直接会って話をしなければならないのです。

特に職能団体に所属している人々は、普段ひとつ屋根の下にいるわけではありません。まったく違う組織で働いていて、ある一定のこと(職能に関すること)にのみ協働するという限られたチームなのです。そのチームを動かしていくということは、並大抵のことではありません。

直接会うということは、手間で非効率ではかかりますが、情報量を制限なく届けるという意味では、最も効果が高い手法なのではないでしょうか。

組織を動かしていく側として、まず自分がそのような情報量の多い人間になること、そして直接会って対話をして情報量を多く与えることを粛々とやっていきたいと思います。

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