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好きなラジオ番組が終わる

昨晩、パーソナリティ自ら番組卒業の話があった。

「菅田将暉のオールナイトニッポン」である。

開始から5年目のラジオ番組。忙しい俳優の深夜ラジオだ。いつか終わるとわかってはいたが、急すぎて呆然とした。

聞いたことない人に伝えたいのだが、この番組は決してイケメン俳優のちやほやラジオではない。

国宝級イケメン1位を取ったこともある、
日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を取ったこともある、
紅白出場歌手でもある、
デビューから若手イケメン俳優と称されていた、

そんな菅田将暉が、

下ネタを平然と口にし、
リスナーことメール職人とプロレスを繰り広げ、
時には番組スタッフをいびり倒す茶番を行う、
大阪のおもろい兄ちゃんになる番組である。

鼻にシリコンを入れてるだの、マグマファッカーだの、毎週のようにパーソナリティがそんな弄られ方をするラジオ番組が他にどこにあろうか。あるならコメントで教えて下さい。4月から寂しすぎて深刻な問題なんです。


昨晩の放送も例年通りM−1グランプリの話から始まった。大阪出身の菅田は毎年M−1をガッツリ見てガッツリ感想を言う。ダウンタウンに会ったときには地上波なのに泣いた男だ。

そこから大切なお知らせとして番組が3月で終わることが告げられた。

本来、改編が決まる2月頃に発表があるものらしいが、今年の春から卒業の相談を持ちかけていた菅田氏は、いつもの通り、大事なことは自分の口から話してくれた。

「らしい」というのは、今までラジオを聞いてきて、自分から聞かなくなったことこそあれ、番組が終わる場面に直面したことがないから知らなかったのだ。

そもそもラジオは受験期にしか聞いていなかった。高校受験と大学受験時。当時はスマホもradikoアプリもなかったので、ANNのような深夜ラジオは聞いていなかった。


菅田将暉ANNに出会ったのがいつかははっきりとは覚えていない。

2017年4月の放送開始当初からは聞いていない。YouTubeで後から聞いたけど。
2018年12月にテレビで「菅田将暉TV」が放送された頃にはヘビーリスナーだったので、2018年内に聞き始めていたのだろう。そこから毎週聞いてきた。

同業のイケメン俳優たち(特に先輩松坂桃李)のヤバい一面をたくさん引き出してくれた。
米津玄師の外界への出入り口になってくれた。
所属事務所トップコートの裏側をたくさん話してくれた。

結婚発表は、まさかの生放送ラジオがある日の昼間に行った。普通、芸能人はなるべくレギュラー番組の曜日から離れた日に発表するのに、まさかの当日である。驚きとともに、番組とリスナーへの想いを感じた瞬間だった。

その結婚発表した日の放送回、菅田は「今日だけは何でも聞いて」と言った。しかしリスナーは祝福こそすれ、深くプライベートに踏み込んだ質問は一切せず、いつものようにネタに走ったメールを送った。実に空気の読める職人たちである。

批判する気は全くないが、ANN火曜パーソナリティ星野源さんが結婚した直後のメールとの差にリスナーの色の違いが顕著に表れた。


星野源ANN📧「お互いになんて呼び合ってるんですか?」

菅田将暉ANN📧「将暉、お兄ちゃんだよ。先越されちまったなっ!」
(菅田は長男、かつ将暉は芸名。つまり架空の兄になりすましたメールである)


番組卒業の報告をした昨晩も同じだった。リスナーがあまりにネタに走るから「お前ら、ほんまに惜しんでくれてんねんよなぁ!?」と菅田氏は叫んだ。その後のメールでリスナーは「ちょっとふざけなきゃ泣きそうなんだよ!あと3ヶ月あんだよ!毎週泣くか!?」と返した。この番組の好きが詰まりすぎてて泣けた。

涙を笑いに変えるセンスがある(菅田さんの言葉から引用)、そんなこの番組のメール職人さんたちが私は大好きだ。彼らがいなかったら菅田将暉ANNはここまで面白くならなかったかもしれない。そしたら私はこの番組を聞き続けなかっただろう。そういう番組にした構成の福田さんの手腕とも言われている。


本当は、菅田将暉のオールナイトニッポンについては「好きなラジオ番組」という記事にして紹介するつもりで下書きもしていた。
しかし昨晩の報告があったので、書き換えて今日公開することにした。


あと3ヶ月、ラジオの終活をしようと菅田は言った。
私もあと3ヶ月、まだまだこの番組に笑わせてもらう心構えで聞こう。



ちなみにフォトギャラリーからお借りした上部の画像、私が学生時代愛用していた物と同一の品物である。奇跡の再会に、使わせていただきました。

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