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問い語り

ここ数か月の間に、初めてお会いした方。その初回の対話。

数十分話された内容から、実のお母様との複雑な関わりや、お母様が亡くなった際の悲しみや苦しみをそのままに抱え、そのことで現在のご家族との関係でさらに苦しんでおられるように私には見えました。
お話を伺い、問いを重ね、さらに語っていただき…。
涙とともに淡々とお気持ちを吐き切られたところで、これから試みたい具体的な行動について確認し、次の予約を入れて頂いてお別れしました。

そして、2回目の対話。

挨拶の段階から、もう前回とは変わっていることが感じられました。
近況の問いに、開口一番「落ち着いてきました。」と。
「前回お話を聴いて貰ってから、相手は変わらないけれど、今までならちょっとしたことで、どうしようどうしようと思ってしまっていたところ、そういう気持ちが無くなり、どっしり構えていられるようになりました。」とのこと。
「すご~い!素晴らしいです。頑張ってくださいましたね。」
あとは、今楽しいこと、これから楽しみたいこと、一緒に楽しみたい人達のことに話題が移り、笑いあいながらの時間になりました。

たった一度の機会で、こんなにも変容された方。
長い長い間、誰にも話せず苦しい胸のうちに留めていた想いを、ここで話して下さったという証でしょう。ご自身のお力で掴まれた、こころの落ち着きです。繋がりもお持ちだし、きっと、もう大丈夫。

「ありがとうございました。」別れ際、零れるように口にしていました。
またひとつ、温かい「問い語り」の記憶をいただきました。

https://momococoronomadochiisaname.wordpress.com/blog/

写真 写真ACよりmomo105さん提供

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