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文通の思い出とつくしの卵とじ

小学2年生くらいだったかな。
スイミングスクールで同じ級だった女の子と友達になった。週に1回しか会えない私たちは文通をすることになった。
その頃はメールもなかったし、スイミングだったから書くものも持っていなかったので、友達の住所を必死で覚えて家まで持ち帰り、私から文通をスタートさせた。

その子との文通はとても楽しくて、学校帰りに郵便受けを覗き、手紙が入っていたときはとても嬉しかったことを覚えている。
文通のためにキラキラペンや可愛いシールも集めた。

ある日、その子のおうちに遊びに行くことになった。その子の家は隣の県。
初めて1人で乗る電車はドキドキした。
2つ隣の駅だけど小学生の私には大冒険だった。
降りた駅でその子と無事会えたときはホッとした。メールがない時代ならではの待ち合わせだ。

何をしたかちゃんと覚えていないけど、ショッピングモールでプリクラを撮ってから、その子の家に遊びに行った気がする。
そして、河原でつくしを摘んだ。つくしは食べられることを聞いて驚き、その子のお母さんがつくしの卵とじを作ってくれて食べた。初めて食べるつくしはクセがなくとても美味しかった。

夕方まで遊んで、帰りはその子のお母さんが私の家まで車で送ってくれた。


もう会うことは二度とないだろうけど、メールやLINEがない時代に、文通で仲良くなった友人との大切な思い出。

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