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7日目_公共交通(+ちょっとUber)で行く!2019年11月NZ旅行


この日の利用交通機関
=長距離バスInterCity=
=Uber=

Mt.Johnまでのウォーキング

豆ちゃんの提案で早朝ウォーク。実は前日の夕方に「あっこれは風邪ひいたな」って感覚があって薬も飲んだんだけど、朝起きたら同じように怠い。正直ずっとベッドで寝てたいが…!だがこれくらいならむしろ寝ているより起きて活動した方が元気なんだよね。ありません、そういうこと?ちょっと怠いぐらいで寝てると余計悪くなるような気がするの。なのでまあ大丈夫だろ、と予定通り起きることにした。

6時起床、お弁当を持って7時出発。宿から湖に出てテカポヴィレッジを経てレクサイドドライブを通り、テカポスプリングスの脇から始まるトレッキングコースを登ってマウントジョンの頂上へ行く。本当は景色の良い湖沿いを歩きたかったんだけど工事していて車道沿いになった。

背後に教会を望む川沿いでインド系の男性がひとり写真を撮っている。私たちが通り過ぎようとする時に声をかけられ、教会をバックに写真を撮ってくれという。代わりに私たちも撮って貰った。私のスマホを見て「Galaxy?いいカメラだよね」と言ってくれた。彼が撮ってくれた写真を見るととても上手い…。私が撮ったやつで満足してくれただろうか。未だに不安だ。

湖の向こう、空全体が白くて分からないけど、左の丘みたいな緑色の部分は本当はもっと高い山なのだが霧に覆われてこんな風に麓の上が消えている

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赤い線が本来の山の稜線(適当だが)。

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今からあの山を登るんだけど…。入り込んだら最後、真っ白で何も見えないんじゃ…?と不安になるが、アウトドア経験豊富な豆ちゃんは「行ってみれば案外大丈夫だよ。霧だから」と。そ、そうなの?

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草地で動くものが見えて目をやればウサギ。ウサギだー、ウサギだねー、と、もはや野ウサギには興奮しなくなっている。ノラネコ感覚である。

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喧嘩のように戯れながら坂を降りて行った。

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Mt.Johnトレッキング

7時50分。宿から歩くこと約1時間。しゃべってるとあっという間だね。テカポスプリングスが見えて来た。水色の看板がそれである。黒い塀の向こうはスパで、日中はもちろんのこと夜も入れて天気が良ければ星空見ながらの入浴になるらしい。HPには書かれてないが送迎もあるようだ。書けよ、HPに(FAQにさりげなーーーく載ってた)

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左の、緩い坂になってるところがトレッキングコースの入り口。

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白い。霧の中へ入って行く。
本当なら既にそこそこ良い眺望のところもまっちろ。

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道は上り坂が続くが特別な装備は全然要らない散歩レベル。こういう山、近所にあったらな。

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白いですよお。そして誰もいませんよお。

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登り始めて30分。開けた場所に出た。佇むベンチがちょっと怖い。一寸先は白闇、とまでは言わないもののこんな風に先が見えないのは初めてでドキドキする。

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ここで写真を撮ったら自分の影が映らなくってまるでフォトショの出来の悪い合成みたいで豆ちゃんと爆笑した。

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頂上っぽいところ。朝なんだか夜なんだか判然としない感じ。

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振り返れば、大して距離のない階段の下がもう見えない。

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ゴツゴツした岩場。いったいここがどこでどうなってるのか分からない。首を巡らせても全部白い。

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登ったのにこれか…という虚しさが心をよぎる。時刻は8時36分

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頂上から見る雲海

だがその時、北東の空がサアッと割けた。恐ろしい速さで霧が晴れ、青々とした空と山脈が姿を現したのである。これには叫んだ。

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霧がどんどん風に運ばれて行く。ほんの数秒前まで辺り一面真っ白だったのに急激にクリアになって行く。こんなすぐ近くに天文台があったなんて。

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雲海だ。ものすごく美しい。

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慌ててしまってどこを撮ればいいか分からない。360度美しい。
体をぐるぐる回しながら1秒ごとに変わって行く風景を追う。

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が瞬く間にに。雲海が消え去り湖が見えた。

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1時間半前までいたテカポの町も雲海の下。

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↑ が ↓ に。町が見えて来る。

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人生で見た中で間違いなく一番素晴らしい体験だったが、そのため写真を上手く撮る余裕もなくてあまり載せられない。それにしてもこのタイミングで山頂にいた私たちって凄くない?豆ちゃんのスーパーミラクルグッドチョイスだよ。あと昨日教会で寄付した成果だな(日本円にして数十円だが)。それからマウントクックで私のサングラスと豆ちゃんのジャケットを捧げ、昨日の乗馬がキャンセルになったお陰だ。ということにする。

9時10分、完全に霧が晴れる。

天文台のカフェ

天文台にはカフェがあるので行ってみる。感動で忘れてたけどけっこーー寒い。

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めちゃめちゃ眺望いいんだけど、外のベンチでは寒すぎる。強風。

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Astro cafeという店らしい。こちらのブログに詳しく書いてくれている。小さなカフェで、カップルが一組座っていた。どこにいたんだろ。彼らはあの凄い景色を見たかな。
美味しそうなフードも売ってる。とりあえずラテを頼んだら、男性の店員さんが「カプチーノが、おすすめです」と日本語で言うではないか!!わお!超びっくりして、「サイズは、大きいのと、小さいの」て説明されたのにどう答えていいか分からなくなってあわあわしてしまい、最終的に店員さんが「Big or Short」とか英語で言い直していた(笑)。ごめん、あなたの日本語は完璧なのにそれに度肝を抜かれてしまったのだ。

チョコレートケーキも合わせて注文。

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土星のアイシング!これは確かにオススメだわー!!

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現実離れした体験にぼんやりしてたんだが、尿意という生理現象が起きて「なんでこんな時にも人は排泄しなきゃいけないんだ」って若干怒りながら私が席を立ったので豆ちゃんが「いきなりどうした」と驚いていた。だってもうさー、ほんとこんな時にトイレとか台無しじゃん。ちなみにトイレはカフェから出た裏

再びあったかい室内でうっとりしてたら、外に写真撮影してるカップルが。オイィ、くっそ寒いのに女の子の方が上着を脱ぎ、ノースリーブのワンピースに麦わら帽子みたいのをかぶってツーショット撮って貰ってるではないか。手前の2人を見て貰えれば分かると思うが、この人たちはダウンにあったか帽子である。この差ったら!手前のふたりもそれまで風景の写真撮ってたんだけど、寒いから早く中に入ろーってしてるところへ「ツーショット撮って下さい!」て頼まれて、「ええっ」て感じだった。見ていて面白かったわあ。インスタ映えの為なら身を削るのね…。だからインスタって服装の参考にならないんだよな。

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人が徐々に増えて来た。みんな車で来ているのだろうか。私たちが店を出る時、さっきの店員さんが「ありがとー。おつかれさまー」と挨拶してくれた。もしかしたら日本人が働いていたことがあるのかも。

Mt.John復路

テカポの町はすっかり晴れて、ジオラマのように見える。

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帰り道がよく分からなくて、天文台を背後に急な坂を下りる。手前のベンチみたいなやつは柵を乗り越える足場

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山頂から少し下ると風は弱まり、眺望もいいから芝生にシートを敷いてお弁当を食べる。9時半くらいになると山を上がって来る人もちらほら見える。

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もはや必需品となったみかん。

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さっきはてっぺんが見えなかった階段もこの通り。

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日本人とも何人かすれ違った。あんまり日本人は挨拶交わしてくれないね。
面白かったのが、白人さんカップルの女性の方が意気揚々と登ってるのに対し、男性の方がもううんざりした顔だったの。まだそこスタートから10分も経ってないよねって地点で。ちょっと笑っちゃった。でも男性の方が女性の荷物持ってあげてたっぽいからまあね、頑張って。

霧の一切ない森は青々として、こもれびがきれい。

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10時40分。スタート地点だったテカポスプリングスが見えて来た。既に数人入っているのが見て取れた。あまり大きくないけど室内もあるのかな。

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もと来た道を辿る。このテカポスプリングスの近くには広い駐車場があるようで、多くのキャンピングカーが停まってた。まるで見本市だ。いいなあ、ニュージーランド巡るならキャンピングカーが一番だな。

気持ちいいので湖の波打ち際まで出る。

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赤くて可愛い車がサーフボード(立ったままパドルで漕ぐボートか?最近見掛ける)のようなものを乗せて停まっているた。いかにも「外国」っぽい風景。

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おじさんが暇そうにしてた。ツアー客でも待ってるのかな。

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波打ち際の写真数枚。

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ルピナスが雑草よろしく生えている。

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ここもルピナスいっぱい咲いてて、人がちらほらいた。

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日向ぼっこのカモ?のんびりでいいな。

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ふと振り返って見たら、湖の向こうで乗馬してる人がふたり。うわあいいなあ。きっと昨日キャンセルになっちゃったあの乗馬屋さんだよ。凄く羨ましかった。しかもふたりってことは、ひとりはインストラクターなんだからマンツーマンじゃん。堪能してるなあ。

11時20分。テカポヴィレッジまで戻ってダークスカイプロジェクトのカフェでコーヒーを買って外で飲む。豆ちゃんがコーヒーのトールを注文したのにミディアムで出たらしくって不服そうだった。みなさんここのカフェを使う時は証拠となるレシートを貰いましょう。

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朝とは打って変わって日差しがきついぐらい!日向では食べてられず日陰に移動。

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可愛い鳥がやって来た。エサをあげるフリして手を差し出すと寄って来る。ニュージーランドの鳥は人懐っこい。

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宿に戻って荷物を取り、チェックアウト。豆ちゃんがスタッフのマリアに電話するとすぐ来てくれた。バス乗り場ま車で送ってくれると言う!ありがとう!ちなみに宿の鍵をマリアに渡そうとしたら、施錠せずに中に置いておいてくれればいいのよ!って。そーなの!?ユルくない!?

バスで空港へ

12時50分。スーパーの近くの乗り場からクライストチャーチ行きの長距離バスに乗る。これも運転手さんに名前を言って一覧とチェックして貰うだけ。自由席。

14時。途中休憩のお土産屋さん。人がにこにこ集まってるので何かと思えば子連れのカモさん。みんなで取り囲んで写真撮ってるからビビってた。ごめんね。

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めっちゃ警戒してる。この後サササッと道路の方へ移動して行ったが、付近に水辺があるんだろうか。

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お腹すいてないから何も買わなかったけど、どれも美味しそうだなあ。

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クライストチャーチ空港からロトルア空港へ

16:00。テカポから3時間でクライストチャーチ空港に到着。
長距離バスで空港へ、空港から飛行機、という流れ、バスが遅れたりして飛行機の時間に間に合わなかったらどうしようと思ってたけど余裕だった。

クライストチャーチ空港はとっても小さい。

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ラウンジとかない。1フロアに待ち合いと売店とカフェとトイレ全部がある。なんならそこの窓から飛行機も見える。

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飛行機も……。……。プロペラ機ですね。

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プロペラ機なんか乗ったことないんだけど。ベンチでお弁当の残り食べてたらプロペラ機怖さでお腹痛くなって来て、「う●こしたい」と豆ちゃんに言ったら「言わなくていい」て言われた。だよな。でもホントに怖くて、精神安定剤として売店で羊のぬいぐるみ買うとこだった。

椅子に座ってナーバスになってるので、することと言えば周りを見ていることぐらい。私たちの前の便に乗り込んで行く乗客の中で、おばあちゃんがバッグタグ落としたので拾って届けてあげたら感謝されたが、こういう時に咄嗟に英語でなんて言ったらいいか分からないのが悲しいわ。

さて時間になりました。わさわさと人が集まる。飛行機の搭乗ゲートよこれ。電車以下じゃん。

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自動改札機はないのでスタッフさんの持ったハンディで搭乗券を読み取る。

通路ってか楽屋裏みたいな道を通って行く。

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地上から乗るのね…。

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何度見ても小さいね…。

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中も狭い。60席くらいか?国内線は事前に座席指定する人が少ないようで、空港到着時にチェックインマシンで席移動も出来るぐらいだった。エアニュージーランド、事前座席指定はお金取るのだ。国内線500円国際線1500円だった。私は窓際が嫌だから事前指定したけど国内線なら別にしなくてよかったな。

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乗ってるあいだ何をしていたのか記憶にない。でもなんか吹っ切れて、後半は結構外を見ていた。

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あんまり怖くなかった!プロペラ機ってもっと揺れると思ってた。これなら2日目のオークランド空港→クイーンズタウン空港の方(notプロペラ機)が100倍怖かったよ!

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ロトルアから市内へ

19時35分ロトルア空港着。この時間には市内行きのバスは終電になってることは知っていた。シャトルを使うか、Uberを使うかということで、ここで初めてUberを利用することにした。豆ちゃんが事前に登録しておいてくれたのだ。アプリで該当者を呼んで、空港まで来てくれるのを待つ。しかしタクシーと違ってUberは空港に入れないらしい。なので空港から車道に出て(とっても小さな空港なのですぐ出られる)車を待つことに。空港前の大通りにはバンバン車が通って行くのだが、路肩に小さなアジア人女性がキャリーケース持って心許なさそうに佇んでいるのを見かねた人がわざわざ車を止めて「乗って行く?」と声を掛けてくれた。なんと優しい。それがこの黄色のワゴンである。

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とっても気の良さそうなおばさんだった。お断りしたらにこやかに帰って行かれたが、その数分後にも空港へ家族か友人を迎えに来たらしき女性が「大丈夫~?」と控えめに声を掛けてくれた。ロトルアやっさし。やっさし。海外でよくこういうことあるって言うけど体験したのは初。というか不便なんだよロトルア空港!飛行機到着する時間までバス運行してよー。

ようやくUber到着。15分くらい待ったかな。途中が工事か事故かで渋滞していたもよう。運転手は無口なおじさんで、日本車に乗ってた。カーナビが日本語だ!

チェックインが遅くなることはお宿に伝えていたが、豆ちゃん宛に何度も「いつ着く?」って連絡が来たらしい。

20時半お宿着。今日のお宿はroto vegas。uberの運転手さんとお宿のスタッフさんは知り合いなのか親しげな挨拶してた。

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遅くなっちゃったけど、お宿のおじさんはとても気さくな人だった。チェックインを済ませるとカウンターの後ろの冷蔵庫からパックの牛乳を取り出して「牛乳要る?」って。ニュージーランド!!この国のホテルは十中八九牛乳付き。紅茶文化なんでしょうね。
そのスタッフさんに先導されてお部屋へ。見た感じは日本のアパートとそう変わらない。別の棟の奥まったところにちらりと屋外プールが見えた。洋画でよく見るやつだ。残念ながらもう夜だし明日も予定が詰まっているので入る機会はない。

「部屋無料でアップグレードしといたよ」とおじさん。嬉しい!部屋にはベッドが3つ。リビングに一台と寝室に二台。長いソファが一脚、テーブルと椅子。バスルームはもちろん、キッチン付き。

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引き出しを開いてみれば、左の奥にしゃもじ。釜は見当たらなかったが。

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さて、ここへ来てニュージーランドの妙をひとつ学んだ。最初に泊まったクイーンズタウンのホステルは共有キッチンだった。そこの食器用スポンジは、スポンジじゃなかった。スポンジの上の緑の部分だけだった。何を言ってるか分からねえと思うが…。もちろん全然泡立たないし、洗えない。きっとみんなが使ってる内にどんどん小さくなってって、遂に緑の部分だけになっちゃったのねーとか言ってた。だがロトルアのお宿のスポンジは、スポンジではなくブラシだった。しかもシンクの下にバケツと一緒に置いてあったので本気でトイレ用のお掃除セットだと思った。これも全然泡立たないし、コップとか細い物を全然洗えない…。しかし私は何度も豆ちゃんに「そんな物も持ってきたの!?」と言われる女である。もちろん食器用スポンジを日本から持ってきた。4つ入って100円の小さいやつだ。1つはクイーンズタウンのホステルに寄付して来た。みんな使ってくれてるだろうか。というわけで、日本のようにお皿ゴシゴシ洗いたい人はスポンジを持参しましょう。

夕食を買いに外に出る。roto vegasから歩いてすぐで、とても大きなスーパー。適当に入ろうとしたら警備員さんに「入口はあっち」と言われた。たまに見掛ける、出入口が分かれてるスーパーだ。日本にはあまりないね。というかそういうところ行ったことないな。

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ここでトニックウォーターを買いたかったんだけど3本セットや箱でしか置いてなかった。勝手にバラして1本から買っていいのかしら。分からなかったのでやめといた。ここのスーパー、ニュージーランド来て初めてセルフレジがあった。私は日本だとセルフより有人に行っちゃうんだけど、海外だと英語で会話しなくていいからセルフが好き。しかしトラブった時に困るのよね、英語でどうしたらいいか分からなくて。幸いそんなことも起きずにスムーズに出来た。

お宿に戻って夕飯。レトルトのピザを焼いた(私が火の番してなくて焦げた…)。お風呂はバスタブなしのシャワーだけで、洗面台とは透明ガラスで仕切られてるだけだしトイレ行くにはそのシャワールームの前を通らなければいけないので、どっちかがお風呂入ってる時はトイレに行けない。ま、これは大抵のホテルがそうでしょう。ところでこのシャワー、水からお湯になるまでが時間かかって寒かった!だから服を着たままシャワールームの外から蛇口をひねり、お湯が出た頃を見計らって裸になって入るべきだね。でもシャワーヘッドは固定されてるので服を着たまま蛇口をいじると濡れる。どうすればいいんだ。とは言え問題は食器用スポンジとシャワーのお湯ぐらいで、あとは素敵な部屋だった。1泊じゃもったいないぐらいだわ。ドレッサーや棚も幾つかあったから何泊もする用の部屋なんだろうなあ。あ、でもNetflixのチャンネルあるのに見れなかったわ。惜しい。


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