見出し画像

4日目_公共交通(+ちょっとUber)で行く!2019年11月NZ旅行

=この日の利用交通機関=
長距離バスGreat Sights

ニュージーランド4日目。今日はクイーンズタウンからマウントクックまでバスで約5時間の旅。プラス、マウントクック4時間のトレッキング。

【朝の準備と、生理】

バスは朝7時半から出るので6時頃起床。もぞもぞして、荷物を詰め詰めご飯をぱくぱく。昨夜スーパーで買っておいたバーガーをベッドの上で食べるがこれがボリューミーで全然食べきれなかった。

画像1

トイレとシャワーはいったん廊下を出た隣室なので、自室とを往復してたらキッチンの扉の前で悪戦苦闘している女性がひとり。あー、昨日の私達だわー。豆ちゃんが「それとっても開け難いんだよ」と教えてあげたら、受付に行って管理人を叩き起こし(受付は7時くらいまで無人。チェックインの時に”緊急の用事”以外は呼ばないでね、と言われた)開けて貰ったらしい。確かにこれはエマージェンシー!だよな。というか開けるコツを先に教えるか書いておいてくれよ。

さて準備万端、というところで…。

こういうこと書くのどうかと思ったけどまあいいや書いちゃおう。旅行前半に生理が来ることは確実だった。これについては「行く前に……」の記事をどうぞ(大したこと書いてないので別に読まなくてもいいです)。
それがこの日の朝来た。私はPMSや月経痛はさほど酷いわけではないが、鎮痛剤は飲まないといられないしそれなりに出血はする。乗車時間の長いバス及び往復4時間のトレッキング――特にトイレに行けない後者は悩みの種である。で、見つけたのがユニチャームのパンツ型ナプキン。旅行直前に発売されたのでニュージーランドで初めて使うことになった。
結果、多量に吸い込んでくれる・ズレない・着けてる感がないの三拍子でとても良かった。難点はでかい・高価ってところかな。これはしょうがないね。

【長距離バスに乗って】

7時半Athol streetの駐車場、というなんだかざっくりした所に集合。行ってみたらなあんだ、昨日・一昨日と行ったスーパーの横じゃん。既に2台の大型バスが停まっていた。しかも運転手とは別の係員がいる。しかも日本人ですか!?バウチャー等は見せる必要なし、名前を言うだけで係員さんがリストと照合し、「あちらのバスです」と案内して貰って乗り込むと、そこにも日本語を話すスタッフさんが。乗車チケットはintercityで直接取った(日本の代理店を通してない)のに日本語話者がこんなにいるなんて。いかに日本人観光客が多いかっていうことだ。やはり昔から相当数の日本人が来て、今も来ているんだろう。

さてバスですが、昨日と同じく自由席、そして昨日と同じく窓がでっかい。これ、昨日と違ってツアーとかじゃないんだけど。ただの交通手段なんだけどどうしてこんなに窓が大きいの。あれか、例の「ニュージーランドまで来たからにゃ景色見てけお前ら」か。そうなのか。まあバス会社の名前がGreat Sightsだからな。

【8時半-トイレ&お土産タイム】

これまた昨日と同じく1時間毎にトイレ休憩があるらしい。
周りに建物のないところにぽつんとあるお店。こういう長距離バス用のお店なのかな。

画像58

普通の土産物屋さんと違って果物やハチミツを主に扱っているようだ。試食がたくさん!中央のはドライフルーツ。

画像51

同じバスの乗客達ともぐもぐ食べた。キウイ、オレンジ、リンゴ、ブドウ。

画像4

ドライフルーツはもみっちり入ってる。

画像58

いわゆるオレンジではなく、日本の蜜柑と同じような味のものが売ってたので豆ちゃんと一緒に6個くらい買った。あとビタミン摂りたいなーって理由でリンゴも。赤々としてキレイ。どちらもとっても美味しかった。(これより我々はどこへ行っても蜜柑を買うことになる)

画像6

名前忘れちゃったけど巨大な果物のオブジェのある町。横切るだけだが運転手さんがわざわざ一時停止して撮影タイムを設けてくれた。

画像7

大きな湖。左上の黒いのは窓に貼られたシール。この日は右側の席に座ったが正解はだったなー。クイーンズタウン→マウントクックのバスは左側がオススメです

画像8

【10時-リンディスパス(Lindis pass)】

画像9

これまで基本緑色の山を見て来たが、ここは茶色。珍しいようで、バスを駐車場に停めて5分くらい撮影タイム。何時に出発とかはなし。

(上と下の画像で色が全然違うのは直接/窓越しの違い)

駐車場には乗用車とキャンピングカーが数台停まってた。確かに広大だが、ふうんという感じでみんなすぐにバスの中に戻った。しかし中々全員が揃わない。そういやさっきトレッキングコースの方に歩いてった人いたなあ。

画像10

運転手さんがまだかなーって何度も人数を確認。みんなはイラつくでもなく座して待つ。5分くらい待ったかな。慌ててコースを駆け降りて来るふたり。どこまで行ってたの!?でもまあ運転手さんも怒るでもなく出発。いいよねこういうマイペースさ。ちなみにトイレはなし

【10時半-20分くらいの休憩】

画像15

食べ物は自分でお皿に取ってレジに持って行く式。

画像11

まだ朝だしお腹すいてないけど、海外のディスプレイって見てるだけで楽しい。チキンサンドイッチ5.5ドル(390円くらい)か。まあまあな値段だわね。

画像12

ニュージーランドに来て以来ちょいちょい見掛けるアイスが美味しそうで。遂に買った。

画像13

パリパリの棒アイス。ハーゲンダッツ並みの値段だった。これ以外にも普通のアイス売ってるのをスーパーで見たが最低でも150円はしたと思う。ニュージーランドはアイスが高い

画像14

バスは進む。あれ電線だ。ニュージーランド来て電線見たの初めてのような気がする。

画像16

【11時半頃】

右側に大きな湖が見えて来る。そして山の稜線。とても美しいのだが単調だ。そこへちらりと見えたのがマウントクック。さすが名のつく山は違う。ハッと息を呑む迫力。周りの山とは一線を画している。

画像59

運転手さん、ここでもベストショットを撮らせようと撮影スポットの駐車場に入ろうとするんだけど…なんと今日は封鎖中!ロープが張られ、工事現場の作業員みたいな人が「入れないよー」の合図。運転手さんかなり「チッ」て感じで(笑)あれは「スケジュールが狂うから困る」っていう苛立ちじゃなかったね。「俺の客にあの凄い景色を見せられないじゃねーか」という悔しさだね。

ほんのちょっと進んだ先にも同じような駐車場があって、そこで撮影タイム。本当にマウントクックを見る為だけのスペースって感じで、他に何も無い場所。5分くらい撮らせてくれた。

ここからだとマウントクックはギリギリ(↓左端のやつ)

画像17

やっぱりさっきの場所なら山の麓まで全部見れたんだろうなー。

画像18

ラストラン。車内を撮ったのだが、窓に映る景色にリアリティがなくて。まるで窓に写真を張り付けているかのようだと豆ちゃんと笑った。

画像19

形が美しいマウントクック。これからあそこに行くのかー。

画像21

【12時半-ホテル到着】

マウントクック周辺は宿とレストランがちょっとあるだけ。宿泊地は限られている。私達が泊まるのはガイドブックに必ず載ってるハーミテージホテル。バスの終点はこのホテルの駐車場

大きくて綺麗なホテル。駐車場は地上2階の為、ホテルの中を突っ切って1階のレセプションまで移動する。同じ場所で降りる人は多かったが受付は全然混んでなかった。

ここでも日本語表記(先駆者の日本人よありがとう)

画像22

ちょっとトイレ。ここのトイレ標識サイコーだった。見てこの女性の立ち方。これよ。日本に必要なのはこれ。風に女性が堂々と立つ標識が世に溢れたら意識はもっと変わるだろう。

画像60

用を済ませて手を洗おうとしたら…。なにこれ。平らな板が張ってあるだけなんだけど。ど、どうなってるの?

画像24

トイレ内の写真なんて初めて撮ったわ(恥ずかしかったので人のいない時に撮った)。凄いデザインなの~。平らなのに水が零れない~。不思議~。実際は奥に水が落ちて行くしくみなのかな。豆ちゃんも「一瞬手を洗う所ないのかと思った」と。

画像25

【トレッキング開始】

さてチェックイン手続き自体は出来たけどまだ部屋には入れないということで、荷物を預かって貰ってトレッキング開始。往復4時間の平坦なコース、との情報はガイドブックなどで仕入れておいたからまあ大丈夫だろう。生理1日目だけどね。ちなみにハーミテージホテルの1階にはやや大きな売店、カフェ、レストランなんかもあるので装備や胃袋の具合を確認することが出来る。もちろん宿泊者じゃなくても利用OKだし、入り易い雰囲気。

ハーミテージホテル(The Hermitage Hotel)を出発点として、ゴールはフッカーバレー(Hooker Valley)。同じ道を戻ってハーミテージホテルに帰着、というコース。

画像55

↓これの3つ目を目指す。他にも1時間のトレッキングコース(Kea Point)や本格的な登山(Sealy Tarns、Mueller Hut)などがある。

画像56

【13時スタート】

ホテルの正面玄関から出て、ちょっとだけ右に行った所にトレッキング案内の看板があるので、その細い道を辿って行けばいい。道は一本なのでまず迷うことはない。

画像26

この日も天気がものすごく良くて、正面にマウントクックがはっきりと見える。

画像53

ホテル~キャンプ場(White Horse Hill Campground)

車で直接ここまで来る人達の為の駐車場がある。たくさんのキャンピングカーが停まっていたし、子供も多かった。お店とトイレもあるようだが寄らなかった。

この辺りでもう人がいっぱい!10人くらいの団体さんから3人グループのツアー(有料のトレッキングツアーもある。解説を聞きながら歩くのは楽しいし安全だろうが、正直要らない。素人でも全く問題ないコースだった)、ひとり歩きからカップルまで実にさまざま。もちろん多国籍。

【13時40分-ミュラー湖】

歩き始めて40分。私は見逃しかけたんだけど豆ちゃんが行ってみよーと言ってくれて立ち寄ったのがミュラー湖(Lake Mueller)の見える展望台。ちょっとだけ上がる階段が見え難くてスルーしちゃうとこだった。特に行きでは気付き難いかも。

画像51

小さな展望スペースになってて、私達が来た時には誰もいなかった。ベンチがひとつあったのでお昼ご飯にしよう!と、この素晴らしい景色を見ながら昨日豆ちゃんが作ってくれたお弁当を食べる。最高です。

画像52

暫くすると人が増え始め、お弁当を食べてる私達をとても羨ましそうにして見るのだった。こういうの売ってる場所ないから「どこでそれ手に入れたんだ?」って感じ――というより、もっと直接的な「いいなあ」という顔だった。

それから4人くらいの中国人ファミリーが来た。これがもう面白くて。ずううううっっっっと写真撮ってるの。湖をバックに、自分らの気に入る写真が撮れるまでもうずううっっっと。その場所で撮りたい人がやや列を作って待ってるのにお構い無し。撮ったと思ったらまたやって来て撮ってるし。どんだけ好きなの。そのひとりのおばちゃんの決めポーズが面白くて、あとで私達のブームになった。

【14時10分-ひとつ目の吊り橋通過】

事前に知っていたことだが、このトレッキングコースには3つの吊り橋がある。そうかい…。私は極度の高所恐怖症なのだが?その辺り、マウントクックさんはどう思ってらっしゃる?と半ばキレつつ渡りましたよ。

なんか「定員20人」とか書いてあるし。誰か数えてくれてるわけ?ノー。ああ怖い。下を見ないようにしてクリア。上下に結構揺れる。短い距離なのに渡った後地面が上下するような錯覚がつきまとった。

画像56

【14時35分-ふたつ目の吊り橋】

ここで悲劇は起きた。

悲劇の前にちょっと解説を入れたい。私は眼鏡ユーザーだ。そして最近とみに日光が眩しく感じる。眼鏡ユーザーがサングラスを掛けるにはどういった方法があるだろうか。【一】裸眼にサングラス。論外である。なんも見えない。【二】コンタクトレンズにサングラス。妥当である。だがコンタクトレンズって装着が面倒な上に、潤いMAXを買っても眼が渇く。何より異物感が強いし4時間くらいで物凄く疲れる。酷い時には頭痛もする。なのでもう3年くらい使っていない。今回もごめんこうむりたい。【三】度付きサングラス。まあねえ。でも普通の眼鏡と度付きサングラス両方持つの、荷物になるよね。サングラス無しの景色を見たい時は掛け直さないといけないしね。

詰んだ。眼鏡ユーザーとサングラスは相性が悪いのだ。しかし!そこに光明が指した。なんとJINSでは、「取り外し可能な眼鏡・Swich」が売っているのだ!

画像57

イメージとしてはウルトラマンが変身の時に装着するあの眼鏡(と言いつつ私はそれを知らない。つい最近ウルトラマンの隣であれを付けた今上天皇(当時皇太子)の写真を見て知っただけだ)。言うなりゃ眼鏡on眼鏡。普通の度付き眼鏡とサングラスには磁石がついており簡単に取り外せるのだ。これよこれ。室内に入る時はサッと外せて、薄いから荷物にもならない。完璧です。

だがこのサングラスには欠点があった。話を戻そう。2本目の吊り橋を渡った時、強風が吹いた。地形的に強い風の通り易い場所なのだ。怖い。早く渡ってしまいたい。しかし。下の画像を見て欲しい。人が、狭い橋の上で人が写真を撮っている。

画像54

しかもこの人達、インスタ映えだかなんだか知らないけど両手を幅いっぱいに大きく広げてるし。渡れないじゃん!

私は強風に煽られ、手すりにしがみつきながら振り返った。後ろの豆ちゃんにことの報告をする為だ(怖くて渡れないんじゃない、前の男共がばえ~の撮影の為に通路を封鎖してるせいだ!ということを伝えたかった)

「渡れないよー!」そう叫んだ時、私の顔からサングラスが吹っ飛んだサングラス部分だけが、ぴゅうっと

後ろの人にはどう見えたんだろうか。黒い眼鏡が突如普通の透明眼鏡に早変わりする瞬間を見ただろうか。

ニュージーランドに来てから3日目、私はサングラスを失った。ばえ~撮影の為に狭い吊り橋で両手をおっぴろげてる男のせいで。許すまじ…と思ったが私には彼らに被害状況を訴える語学もなければ勇気もなかった。こういう、物をなくして悲しい時、私は「厄落とし」としてポジティブに考えることにしている。「人身御供」でもいい。あのサングラスを失ったお陰で私は怪我もなくニュージーランドを旅行出来ているの。あのサングラスを捧げたから…。そうでも思ってなきゃやってられんでしょ!(そしてこの後、豆ちゃんも大きな物を人身御供にするのだった。その話はもう少し下へ)

ところで、自由散策とは言えひとつしかないコースを歩いているとしばしば周りの顔が同じであることに気付くよね。さっき抜かしたあの人があれここに。またあの人いる。それがここでも起きてさ。間接的に私のサングラスを奪った男共とも何度も会ったよ。彼らがインド系の顔してたので、その度に「私のインド人がまたいる!」と豆ちゃんに愚痴った。

【14時40分-休憩】

歩き始めて1時間40分。橋を渡ってすぐの所にちょっとした休憩スペースがあった。屋根とかはなくて、大きな木のテーブルとそれを囲うように長椅子が設置されてるだけ。詰めれば20人くらい座れるそこも満席だったので、地面にシートを敷いて休憩することにした。マウントクックを望む最高のロケーションだ。蜜柑が美味い。

画像29

左の雲の動きが不思議で、雲はマウントクックに掛かりたいのにどうしても手前で消えちゃうの。まるでマウントクックにバリアでもかかっているかのように。見ていて飽きない。

画像30

同じような写真ばかりだけど。綺麗なんだもん。ちなみに沢には降りられません。まあ行こうと思えば出来るだろうが。

画像31

尾瀬のような木道。これまではずっと整備された土の道だったが、ここへ来て一気に見晴らしがよくなる。

画像32

【15時15分-3つ目の吊り橋】

またか…。

画像33

ここでも私のインド人がいて写真を撮ってたが、彼らを待つとロクなことがないので、ばえ妨害とは分かりつつも脇を通り抜けてやった。ほんとに、先の中国人といいこのインド人といい、良い写真を撮ろうとする人達はそこに長時間滞在するからな!お互い様なところはあるけど度が過ぎれば待つのをやめるぞ。ただでさえ高い橋は怖いのに…ブツブツ。

画像34

2本目だったか3本目だったか、橋の「一度に渡れる人数20人」の標識の「2」が取れてて「一度に渡れる人数 0人」となってた。私は英語の意味を取り違えて「定員はない(無制限)」なのかなーと思ったが豆ちゃんが違うよと教えてくれた。私だけで旅すると死ぬな、とちょっと思った。

画像35

【15時半-ゴール】

歩き始めて2時間半。遂にゴールであるフッカーバレーが見えて来た。氷河の風が強く吹いて来てすんごく寒い

画像36

スタートから15分くらいで暑くなり薄着にしたのに、ゴール手前15分には寒くてダウンを着込まないとダメだった。皆同じようで、手前の大きな岩を風よけとしてうずくまってる韓国人の若い女の子に、氷河を見て来たお仲間の女の子が「なんでここまで来といて行かないの!?」と言ったら「寒くて無理」と答えてたらしい(豆ちゃんの翻訳による)。まさに寒暖差の激しい激しいトレッキングコースである。素人目でも充分歩けるがそこは山、ナメてかかると風邪をひく。

湖までは緩い坂になっている。遮るものがないので本当に寒い。風はビュウビュウだ。

画像37

生まれて初めて見る氷河。時期的に数はさほど多くない。

画像38

右下にちょっと人を入れてみた。広大さが伝わるだろうか。

画像39

ここには多くの人がいたが、写真はとても撮り易かった。日本人の母娘とおぼしき方々がいたので豆ちゃんとの写真を撮って貰った。そういやこのトレッキングで日本人見たのスタート地点とここぐらいだったな。

ずっと見ていたいけどあまりに寒くて早々に退散した。油断すると帽子が飛ぶ(飛んだ。すぐに回収出来たが)

トレッキングコースはこれで終わり。あとは来た道を戻るのみ。フッカーバレーに一番近い吊り橋、つまり上記でいう3本目の橋は帰りも物凄い風で、煽られて落ちるんじゃないかと思うぐらいだった。またも必死で手すりにしがみついて「あ"ーーーーーっ」と叫んでいたら、後ろからパリピみたいな若い白人男共が「ウェーーーイ」とか言って爆笑しながら私を追い越して行くのだった。くそう、よく平気だな。豆ちゃんも平気な顔して私を追い抜いて行った。だからなぜ平気なんだ。

行きより帰りの方が足が速いのは常だが、ほとんど写真も残っていないぐらいサカサカと進んだ。ホテル付近に差し掛かった時ウサギを発見。

画像58

周りの色と溶け込んでいた。他に鳥も見たけど何の鳥かは全然分からない。

画像40

【17時40分-ホテルに帰着】

画像60

13時から歩き始めて4時間40分、ホテルに戻って来た。私と豆ちゃんはそこそこ足が速いと思うけど、想定より40分多く掛かったな。のんびり休憩する時間も何度かあったし。

心配だった生理の方も大丈夫だった。5時間くらいは余裕だったし歩いていても違和感ない。パンツ型、いいな。

チェックインは済ませてあるので部屋へ。ハーミテージホテルはほとんどの部屋からマウントクックが望める、とされているがなんと私達の部屋はその「ほとんど」以外であった…。しかもベッドはダブルかい。

画像41

ベッド、椅子、テーブルの他に冷蔵庫、トイレ、シャワー、バスタブ、ドライヤー、ケトル、アイロン台がある。アイロン台まであるんだ。そして全日を通してバスタブがあるのはここだけだった。インスタントのコーヒー、紅茶、ココアと砂糖もたっぷり備えてあるし、
しかも!!冷蔵庫を開けたらパックの牛乳!!

画像59

わお!!こ、これあれだよね、使ったらべらぼうな値段を要求されるやつじゃないよね。凄いわ、牛乳を用意してくれるホテル初めて見た。日本も是非こうして欲しい。

さて、受付に預けていた荷物を部屋に運んでくれる手はずになっていたが全く来ない。豆ちゃんが一回電話で催促してくれたが「今運んでる最中です」とだけ。結局受付で言ってから荷物届くまで30分くらいかかったような。だったら自分で運んだんだけどな。

夕食どうしよっか、と悩んでいると豆ちゃんが部屋に置かれたカードを発見。受付の時に貰ったんだっけ。写真撮り忘れちゃったのだが、カードの下の方に「近隣のレストランまで車で送迎するよ」の一文あり。こういうのはホテルのホームページに書いておいて欲しい!
ハーミテージホテル内にももちろんレストランはあるんだけど高いのね…。あとは隣の宿泊施設近くにあるお店。でも歩くと結構ある。しょうがない歩くか、と思ってたのに送迎してくれるなんて!

じゃあ行こっか、という段になって豆ちゃんが言った。「あれっ上着がない」

は?

無意識にコート掛けに掛けたんじゃないの?顔洗うついでにバスルームに置いて来たんじゃないの?ベッドの中に紛れ込んで…?リュックの中は…?

ない。どこにもない。少なくともこの部屋には。
上着って、薄いジャンパーとかじゃなくて、とてもかちっとしたジャケットだよね。なぜそれが忽然と姿を消すのだ?
とりあえず受付まで、来た道を辿って探そう…と床を見ながらホテルの中を歩いたがない。受付で落とし物を訊いてみたがない。あとは、トレッキングの最中に落としたことになるんだけど有り得るのそれ。とにかく氷河のフッカーバレーは寒かったからそこでは着ていた。復路のどこかで暑くなり、歩きながら脱いだのだろう、そして肩掛けのバッグにしまったが落ちてしまったのだろう、というのが一応出した結論。なぜ落ちたことに2人共気付かなかったんだろう。

今日は2人して自然を汚してしまったね…。私はサングラス、豆ちゃんはジャケット。まあこれで厄落としよ。

【レストランへは送迎者で】

さて送迎の話に戻ります。豆ちゃんが受付で頼んでくれると5分ほどでホテルの車がスイーと玄関前に横付け。ホテル前のロータリーからもマウントクックが見える。

画像58

CHAMOIS BAR&GRILLというお店。19時半という夕飯時に予約はしないで行ったが窓際の席が空いていてラッキー!
注文は左側のバーカウンターのようなところで。豆ちゃんが注文して来てくれた。ありがとう!

画像43

オニオンリングとラム、そしてビーフ。

画像45

私はラムが苦手なのだが、一口食べたらあら不思議、ラムの臭さがない。まあ逆に言うとラム独特の匂いがないからラム好きには物足りないだろうな。

景色良すぎ。現実じゃないみたい。

画像44

お皿を下げに来てくれた男性店員さんが、胸に舞妓さんの絵が描かれてるTシャツ着てたのでジャパーンとか適当に言ったらラグビー関連で日本に行ったらしい?とそんな話をちょっとしてくれた。そういえばこの旅行の直前(11月2日まで)ラグビーの大きな試合が日本であり、ラグビー大国であるニュージーランドでもさぞ盛り上がっただろう、日本から来たと言ったら色々話されるのかなーと思ったが意外とそんなことなかった。

帰りもホテルから迎えの車が来てくれる。豆ちゃんが店員さんに言ってくれて、5分くらいで来た。こういう場合、運転手さんにチップ渡すべきなんだろか。結局渡さなかったけど。

【星空観賞】

夜。星空を見に行く。と言ってもホテルから2分くらいの、トレッキングコース入口付近。明かりはホテル周辺だけで、トレッキングコースには街灯なんかない。お陰で結構綺麗に見えた。

画像46

しかしカメラ(スマホ。SAMSUNGのgyalaxy)を固定するのが難しい。でもスマホでここまで星空撮れるの凄いわ。

画像47

マウントクック方面。

画像48

ちょっと雲が多いけど。

画像49

ほぼ満月。写真で見ると太陽のように明るいので、星の明かりが薄れてしまう。新月ならもっとよく見えただろう。

画像50

これはカメラの固定に失敗。月の光が筋になってしまった。

画像51

少し離れた所に車道があるので車が来ると光がバシバシ飛んで来て星空観賞の邪魔をする。

ハーミテージホテルでは星空観賞ツアーもある。夕方、その写真が大きくプリントされた大バスが玄関前に停まっていた。しかし今日は晴れというより曇りだ。よく見えたのかな。星空ツアーは天気に左右されるので前日や当日に申し込むのがいいね。キャンセルポリシーも要チェック。雨でも返金されずプラネタリウム観賞になるだけ、というのもあるし。

レストランで食べ切れず持ち帰りにして貰ったオニオンリングをつまみつつこの日は終わり。長時間トレッキングだったのでバスタブにお湯を張れたのは良かった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?