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【投稿企画】『親知らずに悩んだあの頃』

親知らず。第三大臼歯。智歯。

名前の由来は

・生えてくる時期が遅く(10代後半〜20代前半)親が知ることのない歯だから

・昔は生えてくる頃には親が亡くなっている可能性が高かったから

・生えてくる頃には思慮や判断力が養われているから(親の手がかかる時期を過ぎているから)

などなど。諸説あるようです。

そんな親知らずは、20歳を超えて社会人となったももたろの口内にもいつしかスクスクと育って来ていました。しかも上下4本。

ももたろの親知らずはどれも斜め横向きに生えてて少し頭が出ていたため、食べ物が挟まりやすく歯磨きしにくい状態でした。

こうなると定期的に歯茎が膿んでとっても辛い。

熱が出たり体調崩したりといった重い症状はないけれど、物を噛むと痛いし何より膿んだ場所から腐ったような匂いがするのです。

悩んだももたろは歯医者さんへ行きますが…「これは生え方が悪いから手術が必要でうちじゃ出来ないね。」と言われてしまいました。

う〜ん……上下4本手術となると全身麻酔することもあるみたいだし怖いなぁ。まとまった休みも取りにくいし…。

※当時新人だったのでお休みに関してはちょっぴり言い出しにくかった。
今はビシバシ休むし休ませます。

とりあえず薬を飲めば炎症は収まるし様子を見てみよう。放っておけばもう少し頭が出て症状が出なくなるかもしれないし。

そんな結論に至ったももたろは症状悪化と収束を繰り返しながら数年に渡って親知らずとの共同生活を送ることになったのでした。

しかしそんな日々を繰り返す内に症状は出なくなるどころか段々と強くなり、膿んだ歯茎の周囲にジンジン痺れるような痛みを感じるようになって来たのです。

これはいよいよ年貢の納めどきか…。

そんな時。

市内に新しい歯医者さんが開院しました。
聞くところによると先生は若く治療が適切で、日帰りの簡単なオペも行っているとのこと。しかも少し予約は取りにくいけれど時間通りに診察をしてくれるらしい。

昔のお医者さんって予約通りの時間に行っても待たされるのが普通でしたよね。

藁にも縋る思いで新歯医者さんを訪れたももたろはレントゲンを撮られた後ついに若先生と対面します。やだイケメン…。

先生「おっしゃるとおり、ももたろさんの親知らずは全て横向きに生えちゃってますね。こうなると歯ブラシが届かないので虫歯になりやすいし、化膿もしやすいんですよ。」

も「もう随分この痛みに悩まされているんです。」

先生「そうでしょうね。これはなかなか強敵ですよ。」

も「せ、先生!処置は…ここで処置はしていただけるんでしょうか!?やはり大きな病院に入院して全身麻酔でしょうか!?

先生「あ、処置はできますよ〜。」

も「やったぜ!」

その時は先生の背後に後光が差して見えたものです。
やっぱり最先端の技術を学んだ先生は一味違うな〜。

処置には切開が必要になるため、まずは発症している化膿を抑えるお薬を処方されて数日後。ももたろはついに親知らずの抜歯(上の分1回目)に挑むこととなりました。

とはいえチクリと麻酔を打たれ痛みがないことを確認された後は淡々と抜歯作業は進んでいきます。

処置中はドリルの音やゴリゴリという音とともに引っ張られる感覚があり、まるで工事をしているみたい。
とんでもない器具で抜いているんだな〜とぼんやりしていました。痛みは全くなし。

イメージ図。あがが。

少し時間はかかったものの上側の2本は抜歯され、後日2回目の処置をもって長年悩まされた親知らずとお別れすることが出来ました。
そのままポイしてもらったのでついぞ親を知ることはなかったという…。

処置後は抜いた部分に出来る血餅(血の塊)を触らないように注意され痛み止めを処方されました。

ももたろは歯があった時の炎症の方が酷かったため、麻酔抜け後の痛みはそれほど気になりませんでした。それでも頬はかなり腫れましたが。

親知らずを抜いた感想は「早くやっておけばよかった」これに尽きます。

口内の痛が無くなり清潔になることで日々の小さな悶々から開放され、QOLが大幅に向上したのです。

「歯の健康って大事だな〜」

認識を改めたももたろはその後半年に一回の定期検診を受けるようになり、先生から教わったフロスや正しい歯磨きを心がけるようになったのでした。めでたしめでたし。


以上。本日は『日本歯科医師会×note』様で開催されているコラボコンテスト『#いい歯のために』に投稿する記事を作成しました。

皆さんも久しぶりに歯医者さんへ行ってみませんか?

歯石の除去をしてもらうだけでもとっても清潔になりますよ。


今日も良い1日を。

#いい歯のために

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