ロビンフッド物語 その3


 オフ会が終わって一週間が経とうとしていた。

 その間にレイアの周りは大きく変わった。なぜかレイアが女性だというのがばれた。

 イアソンは他人に興味がない。だから他人に個人的な情報は言ったりしない。

 ボクもそうだ。一言も言ってはいない。


 レイアは困っていた。女性だからと話しかけられることが増えたし。下心見え見えの行動も増えた。しかし、彼女は断るのが苦手だ。

 愛想笑いのような言葉でついて行く。


 ボクはその姿にモヤモヤした感情がどこからか溢れていた。

 嫌なら行かなければいいんだ。

 それでも行くってことは、レイアは行きたいってことじゃないのか。


「困ってるんです。いったい誰が……」


 そのメールからボクは色々探っていた。

 それは、キミが困っていたからだ。


 だけど、ボクは悩み始めていた。

 キミの言葉と、キミの行動が結びつかないことに。

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