ものすごくうるさくてありえないほど近い



 皆さんは幸せな時間が永遠に続いてほしいと思ったことはありますか?

 何気なしにアマゾン映画のタイトルを見ていて、前から気になっていた「ものすごくうるさくてありえないほど近い」という映画を見ました。

 映画の内容はこうです。

 9.11事件で父親を失った子供が、父親の残した封筒からその意味を探す。というものです。

 9.11事件。名前は知っていても内容まではもう忘れてしまいました。ですが、作品として感じたものは子供の感情でした。

 オスカーという少年はアスペルガー症候群を抱えた11歳の男の子です。彼はいろいろなことを知っていると思っている。と感じました。オスカーと父、トーマスは調査探検という遊びをしていました。

 トーマスがヒントを与え、オスカーは真相を探す。というものです。

 調査探検の途中でトーマスは死に、オスカーも、あきらめてしまいます。

 一年後、オスカーはトーマスが残した封筒を見つけました。中には、鍵。封筒には「ブラック」とだけ書かれていました。

 オスカーは、このヒントからこの鍵に合う鍵穴を探しに行く。

 という物語です。

 私がとても印象深かったのは、中盤オスカーが調査に行き詰まったところです。

 母のリンダと話してる際、ありきたりかもしれませんがオスカーの言った言葉。そして、リンダの言った言葉が刺さりました。

「ママだったらよかったのに!!」

 この言葉にリンダは

「私もそう思うわ」

 と、返しました。

 オスカーは「嘘だよ」と言いましたが、「いいえ、ほんとよ」というリンダ。

 感情を出しながらも子供にぶつけるわけではない。

 何より、「ホントだ」と言ってしまうあたり、とても考えさせられましたね。


 ミステリー作品として、とても多くの伏線があり、話が進むごとに新たな事実が出ていきます。

 ゆっくりとした時間が確保できるのなら、ぜひ見てほしい一作です。

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