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水産庁に問い合わせ〜サンクチュアリについて〜

水産庁に電話しました

お昼過ぎに水産庁に電話すると、
農林水産省に転送されました

太地町のイルカ猟のことで伺いたいと言うと
担当者が出てくれました
昨年より何度か問い合わせているので
向こうも分かったみたいです

問:

太地町のイルカ猟を廃止してほしくて
皆んな一生懸命に頑張っている
廃止する為には現在イルカ猟に携わっている方々の
新たな職探しと生活の保障が無ければ
イルカ猟を終わらせることはできない
そこで国として、彼等の生活の保障について
どう考えるのかをお聞きしたい

答:

前提としてイルカ猟許可の権限者である
和歌山県が動かなければ国として動くことはできない
イルカ猟をやめるように国として強制することはできない

問:

私たちは、イルカは保護する為の生きものだと思っている
捕獲する為の生きものではない
最善の策と思うのは、
太地町にイルカの為のサンクチュアリーを建設し
水族館などでショーを引退したイルカたちを引き取って
余生をできるだけ自然な形で過ごせるようにしてほしい
そして、サンクチュアリーの職員として
イルカ猟に携わってきた方々を
半官半民のような形で国で雇用して頂くことはできないか

答:

国は行政機関なので現場の意向を無視して
指示を出すような事はできない
先ずは最小単位である太地町、
それから和歌山県からの要請があれば
国として動くことも可能かもしれない

問:

最後にもう一点
2011年の東日本大地震の時に
復興支援に当てられる筈だった22億8千万円が
日本鯨類研究所の赤字補てんに当てられた事について
鯨研では鯨肉の販売不振から債務超過に陥っていた
その穴埋めに復興支援の資金が当てられた訳だが
そのような鯨肉の販売不振は、
その年に限った事ではないと思う
金額の増減はあるにしても、
今でも毎年20億円相当が
鯨肉処理のために使われているのか

答:

赤字補てんとする事の真偽が分からないので
お答えできない

問:

名目は、反捕鯨団体対策としながら
事実上、赤字補てんに使われたとの資料がある

答:

資料に書かれている事の真偽が分からないので
お答えできない

問:

何故、こんな事を聞くかと言えば
仮に毎年それだけの無駄遣いをしているとすれば
鯨を補殺して食肉にするのをやめれば
毎年20億円を、もっと有意義な使い方に回せるのではないか
と思って聞いている
例えばサンクチュアリーで職員を雇用する資金に
回せるのではないか

答:

鯨研に下りるお金は大型鯨類にのみ使われているので
小型鯨類には使われていない

問:

イルカには国からは一銭も出ていないですか

答:

出ていません

私:

わかりました
また、お電話すると思いますので
よろしくお願いします

──────

以上が電話のやりとりでした

まとめると

●イルカ猟を廃止するのも
サンクチュアリーを助成するのも
国としての強制力はない
太地町から動いてもらわなければ
国は動けない

●復興支援に当てる筈だった23億円について
赤字補てんに使われたとする証拠がない
毎年、鯨研に下りる51億円は
大型鯨類にのみ使われている
イルカには一銭も使われていない

このような、ごく短いやりとりでした

イルカ猟を廃止する権限が国には無い
との返答でしたが
水産庁が捕獲枠ゼロにすれば廃止になると
ツッコミを入れるのを忘れてしまいました
非常に残念です

長々とお付き合い、ありがとうございました

2022.10.06