〈詩〉シンデレラ・アルケミー
灰かぶりのシンデレラは
汚れた悲しいがらくたの
美しい姿を知っている
灰を被ったがらくたから
金目のものだけをつまみ上げる人は
汚れた宝に気づかない
宝島へ渡るにはどうしたらいいかと
人々は途方に暮れている
もう少し金目のものを纏わねば
あそこの輝きに負けてしまう と悩んでいる
ミーダス・タッチは
今ある幸運の埃を払う
あなたの手をかけた場所から
錦の波が広がっていく
蜃気楼の向こうの宝島は
いつまでも足りないあなたから
いつまでも いつまでも 逃げ続けるだろう
※打算的な思考にのまれてしまいそうなときに。
※自分には何もいいところがないんじゃないか・・・と落ち込みがちなときに。
※ずるい人に囲まれて人間不信のときに。
※きれいごとを聞きたいときに。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?