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〈ネタバレ含む〉最近観た映像作品の感想(22’3/14分)

以下の作品を必ずしもお勧めしているというものではありません。

整理のためのアウトプットです。

これから楽しまれたい方、観るほどの興味はないという方、ご参考にどうぞ。


【えんとつ町のプペル】


皆さん絶対にご存じの、西野氏原作の作品です。

公開当初は正直に言って、吉本関係者の変な囃し方といい、原作者本人のオンラインサロン騒動といい、
あんまり近寄りたくないという印象の作品でした。

それが、つい最近ロザリーナさんの存在と歌声を知って、「なんて邪気のない透明感なんだろう!」ということで、彼女が主題歌を歌っているプペルに興味が湧いた、というかんじで観てみました。

もちろん西野氏の芸術性や創作力は平凡ではないということは絵を見ればわかるのですが、
「星はあるんだよ!」みたいなメッセージが稚拙に受け取れてしまい、当時は引いてしまっていたというか。
原作ももちろん知りません。

というか、単純にダイジェストCMとキービジュアルから誤解をしていました。
観る前の私の誤認識は、まず”プペル”というのはあのチビすけの方で、
チビすけがどこかで知りえた”星🌟”というものを皆に見せるべく奮闘するものの誰からも信じてもらえず、
えんとつ町に星空をお届けするためにゴミ人間と共に何かを発明する「友情物語」だと思っていました。

しかし実際は全然違って、
まずえんとつ町のプペルというのはあのゴミ人間の方で、
隣にいるチビすけはルビッチっていう子供で、
これは親子の物語でした。
(ここまで書いてしまうと流石に察しがついてしまうとも思いますが・・・)

プペルは子供が夢を見る話ではなくて、人に真実を証明するために奮闘する、親子の絆の物語だったんです。

ネタバレになるのであんまり書けませんが、
ストーリーのわかりやすい進行の役割としてルビッチのお父さんの紙芝居がちょいちょい出てくることについて、
全部見た後にこれのことを考えると、
「あれ、お父さん、もしかして自分の運命予言しちゃってたってこと?」という解釈もできてしまい、ちょっと怖い印象が残りました。

お空から降ってくる鉱石のような心臓といい、
希望を持ってこの世に転生してくる命?みたいなものが後世に繋がれていくのを描きたかったのか・・・?
まだ幼いルビッチを見守るプペルの胸が苦しくなるような愛情、登場する人たちの葛藤と希望など、心理的な共感もしやすく、
著名人が関わった楽曲も雰囲気が似合っていたと思います。
物語の展開も王道というかんじで、わかりやすい作品だったという印象です。

この作品の主人公はプペルです。間違いない。


【クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園】


相変わらず、どんなに濃い癖キャラにも勝利する、5人の春日部防衛隊という圧倒的カリスマ。

今作は風間くんのキャラ崩壊、ぼーちゃんの恋など、いつもとはちょっと違うスパイスがちりばめられていて、また新鮮でした。

いつも思うんだけど、クレしんの世界観ってこんなにふざけ倒してるのに、なんでちゃんと面白いんだろう?
ちょっとしんちゃんの語彙力に引くこともあるけど、総じて俗っぽくて泥臭くて楽しいコミュニケーションが魅力だと感じます。

AIに管理された学園に体験入学する5人が、この学園ならではのジレンマと謎の吸ケツ鬼の正体に切り込んでいく、というお話です。

いろいろと窮地に放り込まれては新境地を開拓するマサオくんが今回も面白かった。

人を電脳管理に一任して、能力値序列でわかりやすく組織できたら楽なのに!
という考えを持った人が創立した学園は、
案外人間というグレーな生き物にとってはそれこそ一つの規律のようなものにしかなりえない、という、なんともモヤッとしたところに切り込んだという印象。

人間は間違えるし、ルールは逸脱するし、自由に生きたいのになんか不自由だし、評価なんかよりも愛が欲しい!!
そんな不完全な自分を自分で操縦して生きていくのが人生で、人とぶつかっちゃってもなんだかんだお互いに救われて、笑って進めたらそれでいいじゃん!
そんなふうに生きられる人の人生は青春の味なのかもしれません。

自己主張強めで欲張りなしんちゃんに感化され、風間くんも本音むき出しでぶつかり合う最後のレースは見ものです。

なにかとお尻ネタに結び付けるおふざけはいつものことですが、やっぱり世界観としてはとても楽しいです。


【おいしい給食 Season2】

市原さん主演のこれね、Season1はドラマ・映画どちらもDVD揃えました。

けっこう癖が強い作品なんですが、作品という箱庭としてとても好きなバランスなんですよね。

テーマは「給食を愛してやまない人たちが、どうやって自分の食を楽しむかに命を燃やす」みたいな感じです。

甘利田先生は給食ヲタクなので心の中では饒舌ですが、表向きは寡黙で厳格な教師として存在しています。
甘利田先生のことがちょっとNGだと感じる方は、この作品は受け入れづらいかと思います。

彼のライバルである神野ゴウくんは、いつも誰よりも一歩先を行く給食ライフを送っている強者。
そんな彼はSeason1から先生のライバルとして登場していますが、なんとSeason2では先生の転任した学校に転校してきちゃうんですよね。

Season1を見ている自分にとっては、2で1の人間関係、校歌、そもそもの学校の雰囲気等、基本設定をかなり引き継いでいる印象があって、
で多分撮影している環境とかも大きくは変えてないんじゃないかな・・・?というかんじなので、
駄菓子屋周辺のことと犬の登場が新要素というくらいで、思い切った改革は仕掛けてこなかったなぁ、という印象です。

Season1では武田玲奈ちゃんが可愛くて、生徒たちもいろいろと個性がたってて面白かったんですけど、
2になったら甘利田先生にすごく集中している感じがちょっと息苦しかったです。
Season2は「給食愛が異常なために干される危機に直面する甘利田先生」というテーマでした。私の印象としては。

最近ペットショップで、ご飯を前に狂喜乱舞する柴犬を見かけて、あ、甘利田先生みたい、と思いました。

ということで、総評としてはちょっと物足りなかったかな。
とはいえ、映画も楽しみに待つことにします。


こんなかんじでした。以上です。



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