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【アナと雪の女王】生まれてはじめて 春劇場だから【劇団四季】


⚠️本記事は劇団四季『アナと雪の女王』における舞台演出等のネタバレを含みます⚠️

〈はじめに〉

 2023年11月1日(水)昼の部に参加しました。平日なのに観客席はほぼ満席で、ロングラン上演なのに圧倒された。今回の自分の席は一階席の割と後方。劇団四季自体ははじめてではないけれど、春劇場で見るのはじめてなので東京タワーから劇場に向かうのに少し遠回りをしてしまって超焦りました。ありがとうGoogle MAP。
 『アナと雪の女王』については公開時に字幕と吹替で劇場に2回足を運んで、アルバムと円盤も買いました。ストーリーはわかりやすい1が好きで、歌は2が好きです。オラフはピエール瀧ver.も武内駿輔ver.も好きだ。

〈衣装について〉

○アナ
 ♪生まれて初めてからの第一幕華やかパートのふわふわスカートがとてつもなく可愛い。くるくるターンをしてから止まった時にスカートが元の形に戻る時の回転が美しい。戴冠式ドレスに着替える前からボリュームがあるし、パニエの時点でかなり豪華仕様に見えた。
 雪山登りでボリュームダウンしてシルエットが変わったドレスも細身で素敵だが、そこからの登山服がふわもこで愛らしい。
 ラストシーンの凍えて真っ白な衣装も儚くて綺麗だった。アナが凍りついてしまうシーンではステージエフェクトによる魔法の演出ではなく、人の波を使った演出になっていたのが印象的だ。遠目でもニコニコしてるのが分かって、全てが可愛い。

○エルサ
 戴冠式シーンのマントの動きが完璧だった。キレのある動きで方向転換したあと、しっかりマントやドレスの中心が真ん中に元通りになっているのがすごい。画が仕上がっている。美しい。
 圧倒的見せ場である♪Let It Go(以下レリゴ)で早着替えの真髄を見た。会場全体がざわついていて歓声が上がっていたし、拍手もあった。国民性(クソデカ主語)から歌っている途中で拍手が出るとは思っていなかったのだけれど、こればかりは仕方ないかも。立ち上がったり口笛が飛んでこなかっただけでも十分落ち着いています。レリゴの演出については後述。
 ハンスたちに攻め込まれる時のバトルモード(パンツスタイル)が戦闘力強めで好きだ。格好良かった。
 第二幕では主にパンツスタイルが主流だったが、エンディングやカーテンコールではドレススタイルに戻っていて感動した、芸が細かい。雪の女王となった時からバチバチキラキラのスパンコールの輝きが会場全体に届いていた。ステージの魔法演出と照明との相乗効果で超キラキラだった。

○ハンス
 ハイウエストで股下が2㍍ある。腰回りは絞ってあるものの、♪扉あけてなどでアナと並び立つとしっかり男の人の腰回りの厚さだった。個人的にエルサを追い詰める時のローブ姿がシックで好きだ。今までタイトな衣装だっただけに、動きのあるローブを纏うとより存在感が出ていたと思う。

○ウェーゼルトン
 タイトルも題材も寒色の衣装が多い今作において、文字通りの“紅”一点って感じの鮮やかな赤色が舞台で映える。長めに見えるブーツも可愛くて好きだ。

○クリストフ
 ♪愛さえあればで見せてくれたサスペンダー姿がザ・お上りさんって見た目で可愛い。グレーで統一された衣装だからか周囲より目立つ装いではないけれど、その分中身(キャラクターの性格)にフォーカスさせてくれた気がする。
 スヴェンはライオンキングを経験していると、動きが少し物足りなかったかもしれない。もっとセリフほしい。

○オラフ
 最初こそ影武者(演者)の存在感があったが、終演の頃にはぽよぽよ跳ねるおしりと、閉じることを知らないお口に目が釘付けになっていた。


〈キャラクターについて〉

○アナ(三代川柚姫さん)
 第一幕では、歌もセリフも動きも、かなりの限界オタクというかJKっぷりが目立つ。あれもこれもと目移りしてしまって、心に体がついてこなくててんてこ舞いって感じで可愛かった。
 愛を信じすぎるあまり、出会う味方全員にそんなに甘くないぜと諭されるが、ハンスの事実が明らかになるまでは折れないところが尊敬できる。他の人に言われたことで揺らぐことはなく、自分で経験したいタイプだと思った。
 映画よりも夢みがちプリンセス感が強く見えた。明るいシーンでは常にくるくるわたわたしていて可愛らしい。

○エルサ(谷原志音さん)
 子役エルサ(加賀見陽さん)の演技が上手い。
 歌が上手いというか、張りと伸びのある声色で迫力がある。音ハメ含めた演出もかなり良くて、本当に魔法をつかっているように見える。特に魔法を使うときの手先の動きが、遠目に見ても優雅で惚れ惚れした。エレガントだ。

○クリストフ(北村優さん)
 ♪生まれて初めての後のアナとハンスを見るクリストフの演技がかなり好きだ。商売道具の氷の上でイチャイチャされて、顔は笑っているけど青筋立てている感じが声でわかる。ハンスと比べてイケメン枠の扱いではないけれど、あの距離で見てもかなりイケメンの部類に含まれる顔立ち。

○ハンス(塚田拓也さん)
 足が2㍍ある。12人の兄がいるにも関わらず、異国の戴冠式に単身で乗り込み、王座を狙う強かで狡猾な男。もっと弟属性を全面に出してもいいのではないか。ここの観客はジャパニーズオタクだぞ。
 映画版は立派なもみあげがチャームポイントだが、こちらは今時のフワッとした前髪がキュートだった。
 ラストシーンにおいて、会場全体に響き渡るビンタ音でちらほら笑いを取っていた。

○オラフ(小林英恵さん)
 どのキャラクターよりも会場の笑いをとっていたマスコットの雪だるま。女性が演技しているのを見て少しびっくりしたが、全然違和感なかった。かわいい。

○ウェーゼルトン(石野喜一さん)
 ピカピカのブーツとタンゴのキレで魅せるクール系ボケキャラと思いきや割とツッコミポジションかもしれない。


〈楽曲と演出について〉

○魔法の演出
 本当に非の打ち所がない。
 手から紙吹雪を出したり、光の明滅でキラキラさせたり、ステージを大胆に使ったプロジェクションマッピングの映像も、氷のオブジェもドライアイスも、さらには人の波を動かして、とても多彩な演出があった。

○第一幕の引きが良すぎ!
 ♪レリゴが終わってアウトロと共に照明がバツン!ときれて第一幕を締める流れが完璧すぎる。天才。強いて言うことがあるなら明るくなる前に、涙を拭く時間が欲しかったことくらい。
 マスクを取り替える必要がいるくらいベシャベシャに号泣した。会場全体がざわざわしながら休憩時間になった。すごかったんだ、本当に。

○オリジナル楽曲もある
 オリジナル楽曲の中では、♪愛の何がわかると♪ヒュッゲが特に印象に残っている。サウナのことはそれほど詳しくないが、あの体を叩く枝を持ってダンスしている子役たちが、男役と女役で体を隠す部位が違うのが細かくて可愛かったな。フッフー↑

○惜しいところ
 ♪夏がきたらは映画の方が好き。
 映画の♪生まれて初めて(リプライズ)が好きなので、オリジナル楽曲に置き換えられているのは少し残念だった。あそこの掛け合いが大好きで楽しみのひとつだったのだけれど・・・・・・


〈その他〉

○ロビーと客席
 エルサやアナの衣装を着たちびっ子たちがちらほらいて、アナ雪の年齢層の厚さがわかる。超可愛い。エルサの衣装を着た子も、戴冠式のマントがついているタイプや雪の女王タイプがいて上演前から華やかな気持ちにしてもらった。

😡あのさあ・・・・・・
 前の席の人が上演中に携帯を光らせててさあ。だからと言ってすぐ退席するわけじゃないしさあ。係員の人が来て注意してくれてたけど、どこに行ってもこういうタイプの人種はいるんだなあ。しかも連れの娘?は前のめりで観劇してるしさあ。
 マナー説明のフリーペーパー配ってただろ。


〈まとめ〉

 よ、良すぎる〜〜‼︎
 一つのタイトルをたくさんの媒体で摂取するのが大好きなので、アナ雪の解像度がまた深くなったと思う。美女と野獣もアラジンも絶対楽しいんだろうな。ふわふわドレスがたくさんみれて良かった。
 神田沙也加の演技力の高さを再認識することもできた。もう映画版アルバム聴いたら泣いちゃうかもしれない。
 あと、五月から一番推してる漫画家の藤田和日郎先生原作の『ゴーストアンドレディ』が開演なのでどうにかして見に行きたい。


〈番外編:東京散策〉

○上野駅
 数年前から目をつけていて、上野に行くたびにチェックしていたフェリシモの羊の毛刈りぬいぐるみが店頭で買えて本当に嬉しい。帰宅してすぐに一人写真撮影会した。ファスナーがバリカンの形になっているのがポイントである。数ヶ月前のリニューアルに伴い店舗が移動していて少し迷子になった。
 行きたかった落ち着いた雰囲気の文房具屋さんが九月末から閉店だか改装工事中のようで、開いてなくて残念だ。

キャストオフできるの可愛すぎる

○東京タワー
 はじめて行って、はじめて登った。課金して一番高いところの展望デッキにまで行ったのでいい経験になった。周りは外国人観光客ばかりでスタッフの皆さんも英語でスピーチ(説明)していたので、高校時代に教科書の英文を暗唱させられた苦悩を思い出して胸がキュッてなった。

特撮でどう武器にするのか妄想し放題

○東京駅地下・グルメ
 あれもこれもと目移りしてしまって忙しい。もっとゆっくり楽しみたい。森永やカルビーのお菓子ランドってここにあったんだ。お金とお腹と時間が許すなら、買いたい・食べたい・見たいものがたくさんあって、後ろ髪をひかれながら帰路の新幹線に乗った。
 プリティストアものぞいてみたかったな・・・・・・


〈参考サイト〉

○劇団四季『アナと雪の女王』公式サイト

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