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告白撃の話

今、告白撃を読み終わった。

大学受験の問題になるような小説とは違う、今話してるのが誰なのか、そもそもこの人はなんて名前なのか、容易くは教えてくれない住野よる先生のいけずなところも、
後ろから厚さ5ミリくらいの紙束で何が起こるのかという緊張感も、
どちらもしっかりと味わって、そしてこの物語が今までの青春小説と違って、簡単にはイメージを自分のものにできないとわかった。

今まで私が読んできた住野よる先生の青春小説は、いつだって高校生だった。それはつまり学生ということで、
私が小6の時に咲良に出会っても、
中一の時にミッキーが現れても、
高一で茜寧と相容れなくても、
高二の時にサブレを見つけても、
結局は学生だから気持ちが分かった。
想像ができた。

でも今回は違う。
先に断っておくと違ったことが嫌だったわけじゃない。むしろ楽しみなんだ。
あと12年もしたらこの言葉の意味をもっと解像度高く理解できるんだろうって。

だから、感想は未来の私に託そうと思う。
今の私じゃきっと何もわかってない。
9歳の時にわからなかった星の王子さまの結末を、中学生になってやっと理解できたみたいに。

でも一応、今持っているふわふわとしたイメージを記しておくと、大好きな物語のヒロインがラストにこれ以上ないヒーローと付き合ってお話が終わり、そのまま結婚する2人を勝手に想像して確信した人たちの現実的なアフターストーリーみたいだと思った。
あくまで私は、そして今は。


とりあえず、寝る前10時30分から読み始めて、結局本を置けずに睡眠時間2時間で学校に行ったから、ある意味頭を撃ち抜かれたらしい。

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