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Photoshopで、写真に一眼カメラのようなボケ効果をつけるにはどうするのか問題

Photoshopで写真にボケ効果をつける方法は種々ありますが、共通するであろう加工のポイントを図にまとめました。
たいした内容ではありませんが、noteにも残しておきたいと思います。

写真にボケ効果が欲しいときがあります

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ぼかし加工の方法を紹介している記事や動画は多数あるのですが、その中には、単に周りや上下をぼかす、という加工の仕方をしているものもあります(ぼかし機能の解説のみが目的なのかもしれませんが)。

写真は周囲や上下でなく手前と奥がボケます

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しかし、写真はピントが合った場所の手前と奥がボケます。
自然にぼかしをつけるのなら、手前と奥のぼかしを擬似的に再現しなければなりません。

手前と奥のボケを擬似的に表現するには

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と、いうわけで奥行きで画像を分けます。
分け方はいろいろあるのですが、ここでは簡易なやり方として、前景と中景(被写体)を切り抜いて3つのレイヤーに分けました。
いくつに分けるのが適当かは、個別具体の事例によって異なります。
他には、
 ●クリッピングマスクを作る
 ●深度マップを使う
といった方法もあります。

これで前景と背景にぼかしをかければ基本的には終わりです。
前景には「ぼかし(レンズ)」、背景には「フィールドぼかし」を適用しました。
あとは個別の画像に合わせて調整を行います。

フィールドぼかしについて(おまけ)

図では省きましたが、フィールドぼかしについて補足します。
フィールドぼかしは、画像の複数の箇所にピン付けして、それぞれぼかしの強弱を変えることができるフィルタです。
例えばある箇所は半径15px、ある箇所は30pxといったぼかし方ができます。
ですから、見た目で近くは小さく、遠くは大きくぼかすということができます。
ぼかす範囲とそうでない範囲を明瞭に分ける用途には向きませんが、今回のように輪郭を明瞭にする範囲はすでに別レイヤーに切り抜いていて、ぼかす背景の中でボケの強い場所とそうでない場所を設定する、といった場合には便利です。
さらに、画像の明るさによってノイズをかける範囲を制御できます。
単にぼかすと一律にノイズが消えてしまいますが、写真では主に暗部にノイズが乗ります。
この暗部ノイズをシミュレートできるのも、フィールドぼかしの便利なところです。

深度マップは、個人的にはちゃんと使ったことがないのですが、手動で深度マップを作成することはあまりなく、3Dソフトでレンダリングした時に同時に生成されたり、HEIF形式で画像保存するときにチャンネルに保存されていたりしています。

写真に文字を乗せるレイアウトで便利

写真に文字を乗せて読みづらいとき、シャドウをつける、外側に光彩をつける、色を変える、など様々な方法がありますが、要素が増えて見づらくなる、どんな色に変えてもうまくいかない、といった場合もあります。
ボケ効果では余計な要素を軽減して洗練された結果になることが多いです。
以上、お役に立てば幸いです。

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