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音楽そのもの

この間、中村佳穂さんのライブへ行った。

正直とても悩んだ。
こんな状況だし、座席も凄く近いわけでもない。
払い戻しするという選択もあった。

だけど、今行くべきだ、と身体が動いた。

電車に揺られて、一年以上振りにお台場に着いた。
Zepp Tokyoは行ったことあるけど、ZeppDiverCity Tokyoは初めてだった。
閉鎖してしまうのはZeppTokyoの方か〜なんて寂しくもなった。

開演時間になってもまだリハーサルが行われており、すぐには入れなかった。
その時間の夕日がこれまた綺麗で、ライブに対する高揚感もますます上がっていった。

一階席ではあるけど少し舞台からは遠かった。
それでも良かった、彼女の歌が聴けるなら。

彼女のライブは、一言で言うなら「音楽そのもの」。
MCも音楽、彼女の口から発せられたもの全てが音楽なのだ。
彼女のライブには「予習」なんて意味がない。
その時、そこで彼女が感じたことが音楽へと、ライブという形になっていくから。
「中村佳穂」という音楽のジャンルなのだ。

崩れかけていたこころが、中村佳穂という音楽によってぶん殴られて、自由になった。

中村佳穂、凄まじい。

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