初恋の人と恋愛した話【6】〜社会人編〜
帰りの電車で、
方向が一緒だった
内館くん、私、出野君の3人で
同じ電車に乗ることになった。
内館くんは身長188、
出野君は193だから、
2人といると目立って仕方なかった。
私は高身長の人がタイプだから、
なんかもう心の中でにやけてた。
席が空いてたから、並んで座った。
2人の間に挟まれて座る私…。
えええこんなことある?!
凄く緊張してしまった。
内館君が先に降りた。
帰り際出野君に、「ももに手出すなよ!」
と釘を打って去っていった。
出野君と2人きりになるわたし……
気まずかった。
「綺麗になったね」
「内館はいいやつだから」
と言って、次の次の駅で降りていった。
昔私と会ったことあるの、
覚えてたんだなってかなり恥ずかしくなった。
食事の場で内館君の気を悪くしないように、
知り合いだったことは話にしなかったから。
一緒に座ってる時なんとなく、
お互いもっと一緒にいたいな
っていう空気が流れたのは間違いないと思う。
でも、出野君は男の友情を
優先して帰っていった。
少し、残念な気持ちになったのは本音。
メールアドレスも交換せずに
バイバイしたから
そこからまた会うことはなかった。
この後、内館くんは私に見向きもせず、
りかこに本気になることになる。
続く
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