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アメリカ大統領選 #32 チートル長官辞任(おまけトランプ元大統領のイーグル)

アメリカ下院の聴聞会の翌日、USSS(アメリカ・シークレット・サービス)チートル長官が辞任を発表した。ボンジーノ氏の解説を中心に聴聞会の模様を紹介した。なお、島田先生がすでにYoutubeで分かり易く解説されているので、以下をクリックしてぜひ視聴して頂きたい。(無料で視聴できます)

その前に、昨日までのアメリカ政界の主な動きを紹介する。

バイデン大統領

バイデン大統領がコロナ感染後初めてカメラの前に現れた(国民向けには7/24 8:00PM 米東海岸時間に会見を放送する予定) 全くの個人的な危惧だったが、しばらくカメラの前に姿を見せなかったので、ひょっとしてすでにお亡くなりになったのか、またそうであったら真の死因はなにか、余計か勘繰りをしてしまった。とりあえず元気になったようで良かったと思う。)

私はバイデン大統領の政策はアメリカ国家を破壊し、世界の安全保障を危うくするものであり、また認知障害を持ち、大統領の執務能力はない、と今でも思っている。しかし一方で、トランプ元大統領の暗殺未遂事件もあり、例えば現職の大統領とはいえ、今の要人警護体制では決して安全とはいえないので、バイデン大統領の無事に少し安心した次第だ。

コロナ感染後初めてカメラの前に姿をみせたバイデン大統領 (NTDニュース)

民主党大統領候補

ここ数日のうちに、民主党内は急速にカマラ・ハリス副大統領の大統領候補指名に傾いてきた。すでにウイスコンシン州で選挙活動を始め、日曜日午後から月曜日夜までわずか1日で$100M(150億円)という記録的な献金が集まったとNTDニュースは報道している。

ハリス副大統領は、”私を指名しないものは、人種差別者だ”、とその極左の片りんをのぞかせている。ハリス氏にとっては、大統領としての執務能力などどうでもよいことで、詐欺としか言いようがないDEI(Diversity, Equity, and Involvement)という新たなポリコレを振りかざしている。

私は、仮にハリス大統領が誕生したら、アメリカは国として崩壊を加速し。世界の安全保障が危機に瀕すると危機感を持っている。ただし我が国の政府を含めて主要政党と官僚、メディアは、”トランプにならなくて良かった”とホッとするのだろう。また、アメリカメディアの受け売りしかできない日本メディアの言う事を、鵜呑みにする我が国の国民の多数も、ハリス大統領を歓迎するのだろう。

しかし最悪そういう事態になったと仮定すると、実際の国家運営の能力もまた意欲というか関心すらないハリス大統領では、さらなるインフレ、不法移民の流入拡大、そして失業率の上昇が目に見えている。自分の生活は自分で守るという古き良きアメリカ魂が残る、特に”ラスト・ベルト地帯の人々は、その状況に嫌気がさい、MAGA運動がさらに再燃すると、私は予想する。その結果、2028年大統領選挙では、JDヴァンス氏他の共和党保守派の有力若手議員が必ず活躍し、共和党保守派の巻き返しがある、と信じたい。そして、その政権は少なくとも8年間(大統領任期の2期8年)は続くものと思う。

さらに最悪の事態として、アメリカ共産主義者(ハリス大統領候補がどこまで共産主義にシンパシーがあるのかは分からないが、全体主義者であることに違いはない)が、実力を使い共産主義革命を起こそうとしたところで、アメリカには憲法修正2条で、自己防衛のための銃の保持と携行が保障されている。また警察や軍の保守派が現場では力を持っている限り、そんな革命は決して許さないと信じている。だからベネズエラのように、今頃になって共産主義革命を許し、もう後戻りできなくなる、という事態には決してならないと思う。

ウイスコンシン州でのカマラ・ハリス大統領候補 (NTDニュース)

トランプ大統領の選挙活動への影響

バイデン大統領と比べ、ハリス大統領候補(正式に決まるので民主党全国大会だが、ほぼ確定したようなのでこう呼ぶことにする)は、トランプ陣営にとりはるかに強敵と言える。

2020年の大統領選挙は、トランプ対バイデン、というよりもトランプ対反トランプだった。つまりバイデン氏に投票したという人より、トランプは嫌、という投票が多数あった、という事。

今後の選挙は、トランプ対(反トランプ+ハリス 黒人女性)の図式になり、両陣営から激しい攻撃が繰り広げられ、今までの選挙活動はリセットされた、と私はみる。

選挙活動期間は圧倒的にトランプ陣営が長く、また選挙資金も今のところ豊富であり有利であることに変わりはない。しかし民主党は、ありとあらゆる違法ギリギリの選挙戦術をとるはず。(むろん、ばれないようにあきらかな違法行為も)今のところ民主党の大統領候補にはバイデン大統領の名前が残っているが、そのまま残り、バイデンとハリスの両名併記のままにする。事情がよくわからない投票者は、バイデン氏に投票する事もあるだろうが、その投票をハリス氏に振り向けるように、法律を好き勝手にひねくり回すかもしれない。一番卑劣であきらかに憲法違反は、アメリカ市民権をもたない不法移民にも投票権をあたえ、民主側に有利にすること。

その他にも、2016年のヒラリー・クリントン女史がロシアの秘密情報機関に金を払い、トランプ氏のロシア・ゲートとして捏造しリークしたのは周知の事実。左翼メディアはその陰謀論をまたぞろ持ち出しており、一大キャンペーンをはるはず。むろん、自分達が真の人種差別主義者で全体主義者であることを隠すため、MAGA運動を人種差別主義者、全体主義者と呼ぶことも忘れない。特にカマラハリス大統領候補はすでに、そう呼びだしている。

アメリカ下院聴聞会 (USSSキム・チートル長官)

チートル長官は辞任したが、バイデン大統領はコロナから回復したばかりでしかも認知障害があり、このアメリカの歴史的な汚点である暗殺未遂事件を解明する気も能力もない。ハリス副大統領は選挙活動に手いっぱいであり、できるだけ”なかった事にしたい”。

だから、辞任したチートル元長官の喚問召喚を含めて、暗殺未遂事件の解明は続けなければならない。


地元警察(市、郡、州のいずれか)は、少なくとも狙撃地点の屋根を調べ、警官またはCS(カウンタースナイパー)を配備しておかなければならなかった。

これまで狙撃犯を狙撃したUSSSのCSチームが、狙撃犯の狙撃に遅れたのは、USSSと地元警察の連絡ミスで、それが地元警察のCSだと誤解していたらしい。射殺の許可を待っていた、というのは誤報だった。

つまり元々の警備計画では地元警察のCSチームが狙撃地点の屋根に配備される予定だった。それが変更されたのは屋根の上は暑かったから、との報道もあるが、果たしてそんな理由で配備計画を変更したのか?そしてUSSSはなぜ地元警察に当初配備計画をまもるように要請しなかったのか?

そっして実際に射殺したのは、当初言われていたCSチームではなかった。(ただボンジーノ氏は地図を使って、USSS二つのCSチームの配置は紹介していない。(私の記事#31を参照してほしい)

聴聞会で質問した共和党下院のLauren Boebert(ローレン・ボーバート コロラド州)議員は、”あたなは宣誓していることを忘れずに私の質問に答えてください。あなたはホワイトハウスの誰かと暗号化したメッセージ・アプリケーション、例えばシグナルのような、で連絡を取りましたか?”
これに対して、チートル長官(当時)は、無言。
ホーバート議員は、”Yes or No" と返事を催促し、
ようやく”いいえ”の回答を得た。この間、少し間があいていた。

続いてホーバート議員は、”あなたは個人所有の携帯を分析のため自ら提出しますか”と問いかけ、”もし要求があれば”との回答を引き出した。

ボンジーノ氏はチートル元長官は自ら携帯を提出することは絶対にないだろうと断言する。(聴聞会で強制されれば別)”私は1999年にUSSSに入った。きわめて有能な職員がたくさんいたし、今も在職している。チートル元長官は自分のミスを糊塗するのに失敗しただけでなく、USSSの評価を失墜させてしまった。今や彼女の味方も友人もUSSSにはいない。”、と断言した。

チートル長官は情報が漏れるのを避けるため、(USSSまたはホワイトハウスの)取り巻き連中に”シグナル”メッセージアプリを使い連絡しているのか?”、ボンジーノ氏の7/20のXポスト

共和党Eric Burleson(エリック・バールソン)議員は、”シグナル”という特定のアプリの名前を出さずに、なんらかの暗号化ソフトを使い、個人所有の携帯で仕事の通信をしているのか、と質問した。

エリック・バールソン議員
チートル長官 ”ハイ使っています”

この質問に対し、”ハイ 使っています”との回答を引き出した。長官が職務として連絡に使うのは政府支給の携帯でなければならないはず。個人の携帯を使う事自体、職務規則違反のはず。

さらに、バールソン議員は、”どんな時に個人携帯を使うのか”と質問し、
”同僚や職員など、政府支給のメールアプリは使えない人もいるので、そういう時は個人携帯をつかった”、その証言を引き出した。”最近、デバイスに依存しないメーリングアプリが支給された。”

今時、アップルだろうが、アンドロイドだろうが、互いに使えないメーリングアプリがあるのだろうか?こんなバカげた話は聞いたことがない。

トランプ元大統領側からの度重なる警護体制強化の要請も、チートル元長官の個人携帯にも残っているはず。その携帯を強制的にでも接収し解析しなければならない。チートル元長官が辞任したからといって、追及の手を緩めてはいけない。

次に暗殺未遂事件の問題解析にどうしても必要な無線連絡の記録について問われると、”USSSでは記録は残していない”、と信じられない回答をした。冗談を言っているのか?地元警察でさえ必ず記録しているはずだ。さらに悪い事に、USSSは実際に記録をとっていなかった、と思う(チートル元長官は嘘入っていないのではないか?)であれが、辞任すべきはチートル長官だけでなく、こんな無様な記録管理しかできない管理職は全員が辞任すべきだ。

さらに大きな問題は、USSSの要人保護プログラムの優先順位は、その要人の暗殺を含む危険度合ではなく、単純にその要人の職位だけで決めていること。しかも、その致命的な間違いにUSSS幹部は気づいていない。ジル・バイデン婦人はトランプ元大統領よりも警護優先度合は高い。そしてこうした要人警護の問題点は、ボンジーノ氏の著書でもあきらかにしている。(ボンジーの氏は、自分の著書を図書館か友人から借りてでも読んで欲しい。お金を出し手買わなくてもとにかく読んで欲しいと訴えている)

ボンジーノ氏の著書 大統領警護 アマゾンのキンドル版なら¥1,341 オーディオ版お試しなr無料

もう一つのショッキングな暴露ポスト。狙撃犯のいた屋根の隣のビルの窓(おそらく2階か?)からなら狙撃犯が直接見えていたはず、というXのポスト。

この窓(狙撃犯のいた屋根の隣のビルの2階(?)からならシークレットサービスは狙撃犯を最初から最後まで目視できていた、という事ですね。

またこれまで問題になってきた、トランプ元大統領の警護員であるショーンクランからの、元大統領警護の増強要求に対して、その要求を拒否したことはない、との報道について、ボーバート議員が確認の質問をした。
チートル元長官は、”いいえ、私は拒否したことはない”と証言。
ボーバート議員はその回答で気が付き、再び、”あなた自身ではなくてもあなたのスタッフの誰かが拒否したことはあるのか?”と質問したところ、”拒否は(防護の)脆弱性(弱点)を意味しない”、と拒否したことを初めて認めた。

警護強化の要請はemailで証拠が残っているはず。さらに、”トランプ元大統領の警護について具体的には知らなかった”、と別の場で証言したチートル元長官が、なぜ、”現状体制で警護の問題はない、警護体制を強化しなくても問題はない”、と言えるのか?どう考えても論理的におかしい。

これほどひどい管理者はいない。実際にトランプ元大統領は狙撃をうけたのに、自分の責任を全く感じていないように見える。

これは私の個人的な印象だが、チートル長官だけでなく、バイデン政権の官僚、例えば国土安全保障省のマヨーカス長官を含めて、有能化無能化の前に、自分の職務にそもそも関心がないのか、職務遂行しようとする責任感がないのか、とにかく、自分の地位を守ることだけに注力しているように見える。それは、左翼全体主義の特徴ではないか、と考える。保守派の官僚が全て職務を忠実に遂行しているとは言わないが、自分の仕事に誇りをもち職務完遂に努力している姿勢は、左翼系とはまるで違うように思う。そしてそれが左翼全体主義の問題ではないか、と考える。

最後に、ボンジーノ氏は重ねて、”我々は、辞任したチートル元長官への追及の手を緩めることは決してない”、と宣言した。

これは私の聞き間違いかもしれないが、別のネットニュースで、今回の聴聞会の前に、チートル長官(当時)は数社の会社幹部と会談していた、と聞いたように記憶する。もしかしたら長官辞任を覚悟し(あるいは、とかげのしっぽ切りで辞任を迫られて、次の就職先をさがしていたのかもしれない)
またバイデン大統領の大統領候補辞任で、いままでチートル長官の後ろだてだったジル・バイデン婦人のバックアップが亡くなった事で辞任を覚悟しtのかもしれない。

私の個人的な希望ではあるが、トランプ政権が復活したら、第1次政権のときの官僚人事の失敗(というよりオバマ政権時代のガンを取り除けなかった)を教訓にして、マヨーカス長官他の職務遂行ではなく地位保全のみ汲々とする官僚幹部を総入れ替えするものと期待している。

なお明日のボンジーノ・ショーはハリス大統領候補と、民主党を陰で操っているらしいオバマ元大統領、ナンシーペロシ元下院議長、そしてヒラリー・クリントン元国務長官のトリオがバイデン降ろしとハリス大統領候補指名を画策したようだ、との解説をするとのこと。トランプ政権の復活にとり、重要な局面を迎えている。できれば明日もこの解説を続けたいと思う。

最後にちょっと息抜きを。
たまたまだが、トランプ元大統領があのブライソン・デ・シャンポーとラウンドし、イーグルを決めたシーンがRumbleに載っていたのをみてしまった。そうですあの飛ばし屋のデ・シャンポーですよ!

トランプ大統領、おめでとうございます!
ひょっとして、過激な重圧を毎日受け続けなければならない大統領選に勝つよりも、嬉しかったりして。(いや冗談です)

下をクリックすると無料動画が視聴できます。(デ・シャンポー選手のびっくり仰天の声も入っていますよ)

また以下のYoutubeで18ホール全てを視聴できるようです。(私はまだ途中までしか見ていませんが)

このラウンドは、デ・シャンポー選手が”政治抜き”でトランプ元大統領を招待し、pair shoot (動画を見るとベストボール式のようです)で、二人がレディース・ティー(だと思いますが、赤ティーと言っていました)パー72のコースを50以下(!)で回るという企画。アンダー22という飛んでもスコアになりますね!

そしてイーグル1回で$10K、 バーディー1回で$5Kをチャリティー募金するという、事のようです。つまりパー3ではバーディーを、パー4と5ではイーグルを狙う。デ・シャンポー選手はイーグルが5個は欲しいとラウンド前に言っていました。

#1は赤ティーからでも299ヤード 。これをデ・シャンポー選手はなんと!スプーン(3番ウッド)で見事ピン奥(?)5mにワンオン。トランプ元大統領が最初にパットし惜しくも外れたのをみて、同じところからデ・シャンンポー選手が狙うも、わずかにショート!それでもなんなくバーディでスタートしました。

トランプ元大統領は、”俺のショットもなかなかだったろう!”(距離は分からないが、たぶん250ヤードくらいは飛んだのだと思います) あんなボール、バイデンに打てると思うかね? (爆笑) デ・シャンポー選手、困って”え~っと、CNNでディベート見てましたけど、、、、” まっ政治の話じゃないから良しとしましょうか?(笑)

7/22テレグラフスポーツ デ・シャンポーとトランプ元大統領(ハンディキャップ2)

そして12番210ヤードでトランプ元大統領がなんと1オン!(スプーンかな?)しかもベタピン。これをトランプ元大統領が自分できめて、見事にイーグル!賞金$10K(1.5百万円)を募金。第1回ディベートで、バイデン大統領とゴルフ自慢になり、”子供みたいな言い合いはやめよう”、と余裕のよっちゃん対応をみせたトランプ元大統領。いやあ79歳(?)で210ヤードをワンオンとは、本当に恐れ入りました。

イーグルに驚くデ・シャンポー選手 12ホール終わってアンダー15はPari shootのスコアのようです。つまりこの段階で$150,000(約22百万円)の寄付になります

大統領選がたとえどうなったとしても、いつまでも元気にゴルフを楽しんでください、と心からそう願います。私自身も何かすっきりしない天気と、アメリカの暗殺未遂事件、バイデン大統領の辞任、そしてカマラハリス大統領候補の指名(?)とまるでジェット・コースターに乗っているような目まぐるしく、かつ気が重くなるニュースが続いていたのが、このチャリティーゴルフをみて、ひさびさに大声で笑い、最高の息抜きができました。
みなさんもゴルフをしない人でも見るだけで楽しくなるのでは、と思います。

私はいまだにドヘタゴルファーですが、いつの日か(まだ体が動く間に)フロリダのトランプ・ゴルフ場でラウンドしてみたいと夢見ています。


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