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アメリカ大統領選 #29 バイデン大統領が立候補辞退

すでにTVやSNSでこの突然のニュースをご存じかと思う。

私は、妻の買い物パシリから帰ってきて、トランプ元大統領の指名受諾演説の後半と、暗殺未遂事件のその後を紹介しようと考えていた。今日別曜日(アメリカ時間の日曜日)、Rumbleネット放送の主要番組はお休みだか。ダン・ボンジーノ氏の1週間をまとめて解説した放送をチェックしようとRumbleを開いてみた。(RumbleはYoutubeと同様に、インターネット・ブラウザから視聴でき、プログラムのインストールは不要)

ボンジーノ氏放送のタイトルをみて、正直かなり驚いた。”緊急放送:バイドン辞退について”、とあるではないか! ”ええ、今辞退を発表したのか!”そう思って、ボンジーノ氏の話を聞いた。

トランプ元大統領の暗殺未遂から始まり、共和党全国大会に参加し目の回るような忙しさだった。大会では、JDヴァンス上院議員の副大統領候補指名、そして自分の番組で多くのゲストと対談し(番組のゲストには、大会に出席していた保守派論者で、ボンジーノ氏の会場内の特設スタジオをたまたま見学にきたところ、ボンジーノ氏に呼びかけられて突然ゲスト出演させられたゲストも多くいた)、そして最後の大統領指名の0受諾演説。さらにその合間で。暗殺未遂事件のシークレット・サービス他からの内部情報を報道したり、とにかく忙しい1週間だった。やっと、フロリダの家に帰り、ゆっくり週末を過ごそうと思っていた。

ところが、友人(元同僚)のシークレットサービス高官から、ショートメールをもらった。そのテキスト・メッセージには、
”So, what's next?" (さあ、次は何だ?)と聞いてきた。次は何、って何言ってんだ、何の事だよ?と聞き返したら、”あれ?バイデンが立候補を辞任したって、聞いてないのかよ?” と驚愕のニュースだった。

これは大変だ。週末ゆっくりしている場合じゃない、とこの緊急報道を決めた、との事だった。

アメリカと日本との時差はあるが、アメリカに住んでいるボンジーノ氏でさえ、この驚きだったようなので、ましてや日本で呑気に暮らしている私が、このニュースに驚いても当たり前か、と妙に安心した。

さて、この報道を紹介する前に、これまで政治の素人である私は、ボンジーノ氏の主張と同じく、トランプ政権の復活には、バイデン大統領が今のまま民主党候補として民主党全国大会で指名されることを願っていた。むろん、バイデン大統領の認知症(あるいはパーキンソン病?)が加速的にひどくなっているのが、日本にいても分かっていた。だから、いったいいつまでバイデン大統領は持ちこたえるのか、おそらくは第2回のディベートで、これまでよりさらにひどい醜態を示し、結果、立候補辞退、という流れかと想像していた。

”プロジェクト2025”というでっち上げの陰謀論を非難するバイデン大統領 (7/14付け)

そして、共和党全国大会の後でも、バイデン大統領は立候補に意欲を示し、”私ならトランプ元大統領に勝てる!トランプ大統領は我が国を破壊する悪魔だ!”、と敵意むき出しだった。

そんな状況でのこの立候補辞退は、バイデン大統領側に何があったのか、そして、今後民主党は誰を大統領指名し副大統領候補には誰がなるのか?さらにトランプ大統領側の選挙対策はどうなるのか?ボンジーノ氏の報道と分析をもとに、私なりに整理してみる。

初めにお断りしておくが、私が視聴したのは、Rumbleのボンジーノ氏の放送だけだ。すでに多くの人が、SNSやTVニュースで様々な報道なり解説なりを読んでおられると思う。私は、Rumbleの他の放送、Truth Social、X等の保守派ポストは一切読んでいない。できるだけ早くこの内容を紹介したいと考え、ざっとではあるが、ボンジーノ氏の報道と解説を以下、紹介することにする。

なお、このRumble放送は予告なしだったにも係わらず、約30万人の同時視聴があった。日本とアメリカの人口比を考えても、この同時視聴数は、当のボンジーノ氏が驚いたように脅威的な数字だ。放送は東海岸時間7/21(日)5PM放送開始。

約30万人の同時視聴に驚くボンジーノ氏

まずボンジーノ氏は、シークレットサービスからの内部情報として、CNOS(Candidates and Nominees Operation Section シーナスと発音するらしい)の突然の動きを紹介した。CNONとは大統領候補と指名者を選挙活動中に保護するためのチームで、この辞任報道前は、特別な動きはなく、週末はそれぞれの家に帰っていたが、突然全員が招集され、保護対象者のところに全米に散っていった、とのこと。

民主党が全国大会で大統領を指名し、合わせて副大統領が指名されるまで、各々の予想される候補者に、要人保護がつくらしい。(現段階では誰が指名されるのか不明だから、可能性のある候補者全員に保護を付ける)

この情報は、ボンジーノ氏の個人的関係からの情報であり、信頼性は非常に高いと思う。シークレット・サービスはすでに次のステップに向けて行動を始めたという事。

シークレット・サービスのHP

【1】このタイミングで立候補を辞退した理由は?

  1. 共和党全国大会後の急速な人気失墜 

共和全国大会が開催されたミシガン州(グランドラピッド)で、トラン
プ氏が7ポイントリードと報道された。ミシガン州はいわゆるSwing State(大統領選を左右する接戦州)の一つ。ミシガン州は、デトロイトや共和党全国大会が開かれたグランド・ラピッド等の黒人投票者が多くいる、従来は民主党の大きな票田だった。その大票田で逆転されたのは民主党側にとって衝撃的だったかもしれない。

また一般的には、トランプ元大統領の人気票は少し低目にでる傾向がある。実際には、バイデン大統領は8~10%引き離された、と民主党側は見ているのかもしれない。

さらに、ミシガン州でのこの差をもとにすると、もう一つのSwint Stateであるアリゾナ州では、トランプ元大統領は15%近くリードしている、と推測できる。

共和党大会中のCNNの選挙予測(CNNは左翼メディアのリーダであるが、それでもトランプ有利(272-225)を予測した

2.バイデン大統領の選挙資金

バイデン大統領の選挙資金のバランスが急変したのかどうかは、今のところ不明。先に紹介したように、バイデン大統領に立候補を諦めさせられるのは、ただ一人ジル・バイデン婦人だという、ボンジーノ氏の見方を信じていた。そしてバイデン婦人が納得するのは、ただ一つだけ、選挙資金が枯渇したときだ。私は今でもそう思っている。

では、ここにきて、何か選挙資金に大きな動きがあったのか、残念だがそれは分からない。例えば、民主党の大口資金支援者だったディズニー家が資金援助を辞め。イーロン・マスク氏がトランプ支持を宣言したのは、数週間も前の事だ。とくに、ここ数日、それ以上の大きな動きはなかった、と考える。

7/10付け バイデン大統領の選挙資金が危機的状況とのNBCニュース

3.バイデン家(特に息子のハンター・バイデンの)刑事告訴からの免責
これは公表されることは今後もないと思うが、カマラ・ハリス副大統領との間で、ハリス副大統領を大統領に推薦する条件として、当然交わされたはず。私は、他にも、バイデン図書館の基金、バイデン伝記本の発刊権の前払い、等々経済的な特権の取り決めもあったものと、私は推測する。(ボンジーノ氏はその指摘はしていない。)

6/3 重犯罪違反で連邦裁判所から退出するハンンターバイデン氏(こののち、有罪判決をうけ、現在刑の確定を待っている。)この刑事裁判のほかに、もっと致命的なロシア疑惑の証拠となるノートPC(そのメール)をFBIがどこまで本気で調べるか、注目すべき。民主党政権が続くようなら、おそらくはもみ消されるだろう。

【2】大統領候補と副大統領候補は誰になるのか?

カマラハリス副大統領は早速大統領立候補に意欲を示し、バイデン大統領からの支持を訴求した

バイデン大統領は、カマラ・ハリス副大統領を推薦した。大統領が立候補を辞退したとき、副大統領が代わりに大統領候補になるのは自然な流れだ。またカマラ・ハリス副大統領が大統領に立候補を切望していたのも、公知の事実。

しかし、民主党全国大会で、実際にだれが大統領そして副大統領に指名されるのか、まだ分からない。まず全国大会を開催するには、計300名の民主党議員の賛同が必要なようだ。ハリス副大統領が自分を大統領候補に指名することを条件に300名を集められるのか?

当然、ハリス副大統領は、閣僚ポストをえさにして、民主党議員の懐柔に奔走し始めたはず。その300名の多く(約50名)はカリフォルニア州の議員だから、鍵はカリフォルニア州での勧誘活動にかかっている。キング(クイーン・メーカは)カリフォルニア州知事のギャビン・ニューサムなのか?

ちなみに、ハリス副大統領が大統領候補に指名されたとき、副大統領候補として、一般的に噂されているのは、カリフォルニア州知事のギャビン・ニューサム氏、ペンシルベニア州知事のジョシュ・シャピロ氏、ミシガン州知事のグレッチェン・ホイットマー氏。

しかしボンジーノ氏は、まだヒラリー・クリントン女史は復権を諦めていないと憶測する。(彼らはまだ2016年の大統領選挙は、実際にはクリントン女史が勝っていた、と信じている)

一発逆転で、クリントン女史が大統領候補になり、ハリス副大統領はそのまま横滑り、もあるのかもしれない。あるいは、ハリス大統領、クリントン副大統領か?

【3】ハリス大統領候補の政策は?

ボンジーノ氏は、すでに大統領指名をめぐる民主党内での”DOG FIGHT”は始まっているとみる。その中で順番からいえば筆頭候補になるはずなのは、カマラ・ハリス副大統領だ。

しかしハリス副大統領は、これまでの国境問題担当として、あまりにも無策・無能ぶりをさらしてきている。さらに、記者から、”なぜ国境を訪問しないのか?”、と問われた時、”私はヨーロッパにさえ行っていないのよ!”、とあの甲高い独特の”カカカカ”、という笑いで、記者から失笑を買った。無能なだけでなく、コミュニケーション能力にもかけている。

しかも、民主党内ですら、名前を知らない党員が多くいる。ようするに、バイデン大統領が、自分のパートナーとなる副大統領候補として、ただたんに黒人女性、という特性だけで指名したせいだ。本人の政治能力には全く関係なしに、極左勢力からの票もねらった結果ではないか。

案の定というか想定されたとおり、ハリス副大統領は、民主党関係者に向けて、”私を大統領候補に指名しないのなら、あなたを”人種差別主義者”と呼ぶ!”、と強く脅しをかけているとのこと。こんな発言をする候補者がかつていただろうか?私はこんな発言は、”私は無能だけど、黒人女性だから大統領候補になれる”、と自ら宣言しているようなものではないか? 

かりに、JFケネディーのように、白人のカトリック信者が、”俺を指名しないのなら、それは、宗教差別だ!”と叫ぶだろうか?大統領候補は、それこそトランプ元大統領の言を借りるのなら、”黒人だろうが、白人だろうが、アジア系だろうが、ラテン系だろうが、また若かろうが年寄りだろうが、男でも女でも”要するに大統領の職務をしっかり果たせる能力、知識、経験、それに胆力が備わっているかどうか、その一点だけで決められるべきはず。

万一ハリス副大統領が指名されたなら、必ず, "D.E.I" Diversity, equity, and inclusion という訳の分からない”戯言”を振りかざし、エコテロリズムを扇動するのは間違いない、とボンジーノ氏は指摘し、私も全く同感だ。

なぜこんなにまで左翼は人材がいないのだろうか?無能・無策=ディープステートの言いなりになる、という図式なのだろうか?こんな候補者が大統領になったとして、”自分の暮らしがより豊かになる”、と信じられるのは大金持ち以外にもいるのだろうか?それとも、アメリカは悪だ、だから今のアメリカは破壊しなければならない、との共産主義思想に凝り固まったかわいそうな人々がそれほど多くいるのだろうか?

【4】共和党の対応策は?
この状況下で、ボンジーノ氏は以下を強く提言した。

バイデン大統領にはすでに大統領としての執務能力がないのは明らかだから、正に大統領を辞任し、ハリス副大統領が代わりに大統領になるべきだ、との声を大きくし、ハリス大統領に、たとえ4ケ月間だけでも大統領をやらせてみよう。

これは、トランプ元大統領が受諾演説の最後に言った(と記憶する)、
"Success will bring us together"  成功が我々を結びつける(思想信条の差を乗り越えて一緒に戦おう、との呼びかけに対して、どうやって団結できるのかその道筋をしめしたもの)との発言を思い出させる。

その意味するところは、我々が政権を取り、具体的施策を実行すれば必ず成功し、アメリカは安全で、自由で、そして豊かになる。その実績を示せば、我々が正しかった、と誰もが分かるはず、という意味だと私は考える。

ボンジーノ氏の提言は、その全く逆の発想で、無能無策なハリス大統領がわずか4ケ月でも大統領としての職務を遂行すれば、どれだけアメリカが破壊され、ダメになり、全体主義におかされ、貧しくなっていくか、多くの人が認識できるはず、との発想だろう。

確かにそうかもしれないが、果たしてももともとアメリカを破壊したい、との願望に蝕まれている人々は、”ほ~ら アメリカが破壊されていくのが目に見える。これはすばらしい!”、と賞賛する事態になるだろう。それでも、圧倒的多数のアメリカ国民はトランプそして共和党に投票してほしいと願う。

ボンイーノ氏の緊急報道をうけて、私も、バイデン大統領の立候補取りやめを私なりの分析し紹介してみた。明日火曜日は、ボンジーノ氏が暗殺未遂事件についてその後の重要内部情報をもとに、事件捜査の進捗状況を説明してくれる、とのこと。私はいまから楽しみにしている。また、できるだけ早くこの記事にしたいと考えている。

最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。
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