音の使われ方(古代ギリシア旋法①)
こんにちは!ももんがです。
みなさん、旋法をご存知ですか?
頻繁に使われるドレミファソラシド…
実はこれも、旋法が発達して生まれました。
では、旋法とはどのようなものなのかを
詳しく書いていきます♪
まず、旋法とは音の配列のことです。
音階とよく似た特徴を持っており、音階と同じ意味で言葉が使われることもありますが
旋法には長調(明るい響きの調性)や
短調(暗い響きの調性)のような
調の判別がありません。
そして、音階は
ドレミファソラシドというように
音が音の高さ順に配列されたものですが、
旋法は音と音の関係性に決まりがあり、
決められたルールに従って音が並べられているのです♪
今回はその中でも、
紀元前に使われた古代ギリシア旋法について詳しく見ていきましょう♪
古代ギリシア旋法は、
テトラコルドと呼ばれる下がった音形の4音から成り立つ音列が基となります。
テトラコルドは古代ギリシア語で
4つの弦という意味があり
4つの音(弦)をまとまりとする考え方で、
音階や旋法をさらに細くした単位として使われます。
テトラコルドとはどのようなものなのでしょうか?
テトラコルドは、
完全4度の音の間に
2音を入れた4つの音から作られております。
1番高い音と1番低い音は高さが固定されており、
中に入れられた2音の音程の構成から
全音類(ディアトノン)
半音類(クローマティコン)
四分音類(エンハルモニオン)
の3つの種類がありました。
それぞれのテトラコルドは、
以下のように構成されております♪
全音類のテトラコルドは
上2つの音程が全音、1番下が半音
半音類のテトラコルドは
1番上の音程が短3度、下2つの音程は半音
四分音類のテトラコルドは
1番上の音程が長3度、下2つの音程は半音より狭い
この全音や半音については
前回のブログにてご説明しておりますので
よろしければご覧ください♪↓
上記の四分音類のテトラコルドの説明で
下2つの音程は半音より狭いとご説明しましたね。
この音程は
ピタゴラスの後継者たちが教えたような
数比によってではなく、
アリストクセノスという
前4世紀頃のギリシアの音楽理論家が
より小さな音程を表すために全音を12等分し
計測の単位として用いたのです。
古代ギリシアの音楽理論では
このテトラコルドが音組織の基礎であり、
テトラコルドを構成するこのような音程関係は
いずれも僅かに変えることができたので
その変化がそれぞれのテトラコルドに
様々な陰影を生じさせたのです♪
アリストクセノスの記述や
もっとあとの理論家たちの説明から、
古代ギリシア人は
半音よりも小さな音程を普通に使用していたと推論することができるそうです。
実際に、このような微小音程は
ギリシア悲劇における三大悲劇詩人の1人である
エウリピデスの『オレステース』(紀元前408年の作と考えれている)の
合唱の一部にも現れているそうです。
そして現在、微分音は
シンセサイザーやコンピュータの発達で
様々な微分音程を正確に鳴らすことができるようになりました。
さて、
テトラコルドから微分音までお話ししましたが
本題の古代ギリシア旋法についてお話ししていませんね。
古代ギリシア旋法というのは、
このテトラコルドを複数連結させて
音階を作っておりました。
テトラコルドは
どのように使われたのでしょう?
次回は古代ギリシアの旋法②(次こそ本題!)について書いていこうと思います♪
また読んでくださると嬉しいです😊
最後までお読みいただき、
ありがとうございました💕
2023.05.07. ももんがの気まま
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