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インビジブルなおふたり

直虎きっかけで始めたこのnoteだというのに直虎の記事を書き進めることなく過ぎていった3か月。そうこうしている間に『インビジブル』が始まり、それもあっという間に4話。その4話を観て、またこのnoteに手を付けたわけなのだが、まずこれだけは言わせてほしい。

高橋一生と柴咲コウをキャスティングしてくれてありがとう!!!!!!

私が1月に直虎を見て2人の沼に落ちたのはこのドラマを最大限に楽しむためだったのかもしれない。「人は出会うべき時に出会うべき人と出会う」という言葉を身をもって実感したのが今年の2月9日のことだ。

あの政虎で金10ドラマ。お芝居には絶対的な信頼を置ける2人がメインでTBS金曜10時の枠なら、直虎履修の有無にかかわらず多くの人が期待したことだろう。

さて、そんなこんなでドラマがスタートし先週の金曜日には4話が放送された。私的には今期1位。大河含めて16本視聴継続しているのだが、最も「来週が楽しみ」と思うドラマが『インビジブル』だ。おそらくこれはドラマ好きの方であふれている私のTLの中では少数派だろう。正直私も、高橋一生と柴咲コウでなければここまで楽しんでいなかったと思う。しかし直虎を履修して井戸の底に落ちた民にとって、このドラマは「ご褒美」なのだ。

高橋一生と柴咲コウの2人のシーンで見せつけられる、圧倒的に「ホンモノ」なお芝居。完璧な間。言葉を交わさずとも、向かい合っただけでその場の空気を支配してしまう2人のお芝居を毎週観られるだけでも、TBSに金一封送りたい衝動に駆られる。

このドラマの縦軸は
”キリコは何をしたいのか、どうして志村に近づいたのか”
だろう。だが私の目下の疑問は
”キリコは本当にインビジブルなのか”
である。

4話のラスト、警察に逮捕された竹入が依頼してきたのはインビジブルだと言った。それを聞いたキリコの気怠そうな虚脱感すら感じる表情。その直前に、自らの目的を皆まで言わずとも分かってくれて協力する(ニュアンス)と言ってくれた志村に見せた表情。これらの表情の裏にある真意がいくら考えても分からない。単純に捉えたら、前者は「諦め」、後者は「喜び」なのだと考えられる。でもそんな単純なわけない、とあの目には思わされた。少し潤んでいるようにも見えたあの目は、まだまだ事件についても隠していることがたくさんあるうえ、未だに正体がまったく分からないであろう自分に、ここまで協力してくれようとする志村に対する申し訳なさなのかもしれない。

第一、キリコはまだ自分で自分のことを「インビジブルだ」とは言っていない。手首の内側のタトゥーを見せたら相手が勝手にインビジブルだと思っているだけなのだ。

次回予告を観てますます謎は深まった。まずキリコさんはどこかに消えてしまったようだし、キリコさんにはお仲間がたくさんいらっしゃるようで、インビジブルに依頼されたと言うまでがキリコの指示だったのかと捉えられるような部分もあった。

キリコがインビジブルではないのならキリコは何者なのか。何らかの目的があってインビジブルを追っているのだろうか。その過程で3年前の事件に関わっている志村に近づいたのか。考えだしたらきりがないのだがとりあえず、キリコがインビブルであるか否か、私の考えは”キリコはインビジブルではない”だ。

4話はそれまでの3話より、「民のためのドラマ」という面と物語の面白さが両立されていたように感じた。ではここで、私が叫び、頭を抱え、「何だこれ、、」とつぶやき、息が止まったシーンを紹介しよう。

①志村からの差し入れを食べるキリコさん
めちゃくちゃかわいらしい箱とスイーツですけど志村さんその格好でひとりでそれ買いに行ったんですかね、、、

②ピアス片方落としちゃったキリコさん
なんだこれ、、可愛すぎだろ、、こんな顔と声で言われたらホイホイ何でもやっちゃう(これがかの有名なオタクホイホイな柴咲コウさんか)

③エスコートの練習をする志村とキリコ
これは、夢か、、?さすがに解釈一致すぎたのだけど、どうした?

④エスコート本番
嫌々ながらさっと手を出してエスコートする志村とドレスの扱いに慣れている黒髪爆美キリコさん、画が二次元すぎる。腕組んで歩いてくるところなんて扉開いた瞬間、脳内で結婚行進曲流した(火曜日かな?)

⑤「はい、おしまい。よくできました」
このときの心境をぜひともイッセイタカハシさんに聞いてみたいですね()

⑥「いい加減出てきなよ」
低い声、痺れた、ぞくぞくした(語彙力)

⑦取引という名の協力を提案する志村とそれを聞いたキリコさん
キリコさんその目は何?あなたは何を思っているの、、?と問いたくなった。政次くらい分かりやすくあってくれと思ったがあれほどだと志村ならすぐ気づいてしまうか。純粋に今の2人を楽しみたいからすぐに脳内で殿と御家老に変換するの良くないと思いつつも、それもこのドラマの楽しみ方だと思うとやめられない。そして身長差が好きすぎた。

⑧虚脱
急に目の光がなくなったキリコさんが良すぎて、本気で息をするのを忘れるくらい見入ってしまった。ここでも志村さらっと肩掴んでるのな。手重ねたり抱きかかえたり腕組んだり肩掴んだり、そのすべてに対してこれでもかってくらい騒げるからオタクってちょろい。
このシーンもそうだが、3話のラストから4話にかけてはキリコの本心がそれまでよりも少しだけよく見えた気がした。動揺、怒り、喜び(ではないかもしれないけれど確実に揺らいではいた)。少しキリコが見えたと思ったが、次回予告でますます分からなくなったので、このドラマは面白い。


ところで、このドラマのSNSの更新頻度の低さについて、これは我々は試されている、ということで良いのだろうか。
まずドラマの第一報が出てから公式Twitterができるまで、1ヶ月かかったのだ。その時点で多少察してはいたのだが、もう少しツーショットが投下されると思っていた。しかしどうだ。公式インスタグラムに投稿されている2人のツーショットは2枚だけ。そもそも全投稿数が19なので割合でいったら妥当なのかもしれないが。
視聴率がすべてではないとは常々思っているけれど、もっとツーショットという餌を撒けば、つい先日モデルプレスの好きな大河ドラマランキングで直虎が1位だったことで証明されたSNSにいる多くの井戸の底の民が盛り上げて、視聴者も釣れると思うのだがどうだろうか。

ただ、少ないおかげで供給1つ1つに尋常じゃないほどのありがたみを感じている。これもまた、このドラマの楽しみ方なのだろう。

ここまで撮影現場での様子が見えてこない2人。まさにこの2人こそ ”インビジブル” ではないか。それも踏まえてのSNS更新頻度の低さなのだとしたら、ぜひともドラマ終了後に大量のオフショットを流してほしいものだ。




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