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【子連れ海外旅行】深夜便を乗り切った話

楽しかった初めての子連れ海外旅行。
今回は、帰路の深夜フライトを乗り切った話です。


フライトは早朝発か深夜発か

コロナ前と比べると、セブ→成田の直行便の選択肢が減ってしまっている現在。
午前2時台のセブパシフィック航空か、午前8時台のフィリピン航空か。
価格差は4人で10万円以上…!

仮にフィリピン航空へ10万円以上多く払ったところで、起床は4時台、空港到着は5時台だから、決して楽ではなさそう。
ということで、今回は価格を優先して、セブパシフィックにしました。

どんなスケジュールになるのか

フライトの出発時刻は、午前2時5分に決まりました。
セブパシフィックの公式サイトによると「45分前には搭乗口にいてください」とのこと。
つまり、午前1時20分には搭乗口にいる必要があります。

「直前で搭乗ゲートが変更になることがある」とか「気づかず変更前の搭乗ゲート近くにいて乗り遅れた」とか、そんな体験談を見聞きしたことがあるので、早めの到着を目指すことにしました。
深夜とは言え、夏休みシーズンなので、手荷物検査や出国審査も並ぶかもしれないし…

というわけで、

22:30~22:45 ホテルを出る→Grabで車を呼んで空港に向かう
23:15 セブマクタン国際空港に到着

というスケジュールを立てました。
ホテルのシャトルの最終便は22時なので、Grabで個人的に送迎の車を手配します。

最終日の日中の過ごし方をシミュレーション

ここで問題になるのが「最終日に部屋をとるかとらないか」。
旅行全体のスケジュールは「月曜日出発、金曜日帰り」で4泊5日ですが、木曜日の22時台にホテルを出発しなければならず、最終日の夜はホテルで眠ることができないのです。

プランA:部屋をとらない

宿泊自体は、月曜の15時~木曜の正午になります。
ホテルを出る日の正午にチェックアウトをして、お部屋を空けなければなりません。
レイトチェックアウトができるかどうかは、当日の空き状況によるため、直前まで確定できないとのこと。

・荷物はフロントで預かってもらえる
・チェックアウト後も、プールなどホテルの施設を利用できる(シャワーや更衣室もあり)
・屋内で過ごせる場所はレストラン、キッズルーム、ゲームセンターくらい

うーん。 子どもたちがもう少し大きければ、
「正午まで部屋でのんびりして、チェックアウトと同時に荷物を預け、ホテルのレストランでランチ
→ツアーやマリンアクティビティを楽しみ、終わったらシャワー・着替え
→ホテルでゆっくりディナー、敷地内の散歩、ロビーで休憩」
なんていうプランもありだったかもしれません。

あるいは朝から一日がかりのツアーに参加してしまうとか、滞在していたマクタン島からセブ島へ移動して観光やショッピングを楽しむとか。

「セブ 深夜便 帰国日」で検索すると、「深夜便帰国者向けの最終日ツアー」なるものがいくつか出てきましたが、未成年利用不可のスパが含まれていたり、仮眠室が大部屋だったりして、子連れには不向きでした。
(そもそも子ども不可のツアーも多かったです。)

プランB:部屋をとる

宿泊予約は、月曜日の15時〜金曜日の正午まで。
1泊3~4万円くらいの部屋なのに、夜までしか滞在できないのはもったいない気もしますが、「1歳児が快適な室温で静かに午睡できる環境」を確保するにはこれが1番です。

プランC:他のホテルへ移動する

最終日に「空港近くのリーズナブルなホテルへ移動し、夜までそこで過ごす」という方法。
Agodaで検索すると、午睡には十分な広さのお部屋で、新しくて綺麗なホテルでも、1万円未満のところがありました。
プランテーションベイの半額以下!
コストと快適さ、どちらもとるなら、これが最善のような気がします。
が、ホテル間の移動にかかる時間、移動先のホテルのチェックインにかかる時間、移動で消耗する体力、一度移動したら元のホテルではもう遊べないという残念さなど、デメリットもたくさん。

選んだ作戦は…

あれこれ調べて悩みましたが、結局選んだのは「プランB」。
部屋をとることにしました。

ただ、最終日は本当に「遊びの合間に休む場所」があれば良いので、1番リーズナブルな部屋に変更しました。
とは言っても、プールサイドルームといって、すぐ近くに真水のプールがあるお部屋です。
お部屋自体の広さはラグーンサイドルームと変わらず、ベッドもクイーンサイズが2つで同じ。十分です!

それまで宿泊するラグーンサイドルームとの差額は50ドル。
これを書いている時のレートで7,500円くらい。

このプランなら、部屋移動の手間はありますが、12時までに荷物をまとめて部屋を空け、ホテルのレストランでランチを食べ、遊んでいる間にあっという間に次のお部屋に入れるようになるはず。
運良く次のお部屋の空きがあれば、部屋から部屋へ直接移動できる可能性もあるのです。
(実際、できました!)

実際の最終日の様子

親子ともに負担を最小限にできるよう、あれこれと計画を立てましたが、実際のところはどうだったのかというと…いろいろありました。

逆算して仮眠をとるつもりだった

「フライト中はぐっすり寝ていてほしい」
「せっかく時差の少ない行き先を選んだのだから、極力いつも通りの睡眠リズムを維持してあげたい」
というのが親心。

なのですが…逆に起きていて自力で歩いてほしい時間もあります(小声)。
それが「空港到着~搭乗ゲートに到着するまで」。
時刻にすると23時~翌1時頃。
欲を言えば、ホテルの部屋出発~なので、22時半以降。
この時間に起きておいてもらうために、上の子は「普段より遅めの午睡」を目指すことに。

仮眠予定の時間帯にまさかの大イベント

午前中はなるべくたくさん体を動かして遊び、1歳はいつも通り正午頃からお昼寝。
6歳はお昼寝なしで遊び倒し、16時頃からいったん寝ました。
「なるべくゆっくり寝てもらって、遅めの夕食を食べて出発できれば良いかな」と思っていたのですが…
なんとこの日は、18時頃からお部屋の目の前の会場で、テーマディナーブッフェが開催される日でした!

ズンチャカズンチャカポンポコポンポコにぎやかに鳴り響く楽器の音。
たちまちベッドから飛び出してノリノリで踊り出す幼児2人。

2人とも仮眠どころではなくなりましたが、お部屋のバルコニーという超特等席で、身を乗り出して素敵なショーを鑑賞し、キャストさんの真似をして踊って歌って、思いっきり楽しんでいたので良しとします。

「いえーい!おまつりおまつりー!!」
とテンションMAXではしゃぐ子どもたち。

このテーマディナーブッフェの料金は、大人1600ペソ、4歳以上の子どもが800ペソです。

今回は偶然にもお部屋から見えてしまったショーですが、次はしっかり料金を払って参加してみようかな。
2024年8月時点では、木曜日が開催日です。

移動の救世主はベビーカー

お部屋でショーを楽しんだ後、敷地内のレストランで夕食を食べ、お部屋に戻ったらもう22時。
最終パッキングをして、お部屋を出る時刻を迎えました。

1歳は空港に向かう車の中であっさり寝落ち。
でも大丈夫!これは想定内なのです!

ベビーカーに乗れる年齢の子の寝落ちは問題なし。

明るくざわざわした中でも
ぐっすり眠る1歳ちゃん。

車を降りたタイミングからベビーカーに乗せ、チェックイン、出国手続き、保安検査は全て寝たまま通過しました。
ベビーカーは搭乗口まで使い、無料で預けることができます。
特に予約も要らず、助かりました。

ちなみに、我が家のベビーカーはこちら。
たたむと、バッグに入れて肩にかけられるくらいまで小さくなり、ほんっとうに便利です。
Grabで呼んだ車(6シート)にも楽々乗りました。

新品はお高いので、我が家は中古で。

レンタルもあります。


搭乗前から寝ていた1歳は、搭乗後もずっと爆睡。
がんばって起きていた6歳は、目が冴えてしまったようで、離陸後しばらくAmazonPrimeで保存した映画を鑑賞。
それでも疲れてはいたようで、観終わったらすぐにこてっと眠りました。

フライト中に起きた奇跡

帰路も3シートを1列でとり、6歳は座ったまま、1歳は大人たちの膝の上でグースカピー。
1歳の体の重みを太ももにずっしりと感じながら、親はこのまま5時間がんばるぞ…!と覚悟を決めたその時、ミラクルが。

シートベルト着用サインが消えたタイミングで、CAさんが空席への移動を案内してくれたのです!
おかげで子どもたちはそれぞれ1人で2シート使い、横になって到着直前まで爆睡することができました。
大人も1歳児の重みから解放され、4時間以上は眠れました。
ありがとう…!!

2シート使って爆睡する6歳。
アイマスクも持っていって良かったです。
機内は冷房が効きすぎて極寒なので、
タオルケットかブランケットが必需品。

この日の子ども達の睡眠は、ホテルで2~4時間、移動中で5~8時間、というように2分割にはなってしまったものの、合計時間で見ると、1歳はいつも通りかそれ以上によく眠りました。
6歳は普段よりも1~2時間短いけれど、空港からの帰りの車、そして帰宅後にも爆睡し、翌日からはいつも通りの生活に戻れました。

結局のところ子連れ深夜便はアリなのか

いろいろとラッキーな要因が重なってうまくいっただけのような気もしますが、夫とは「深夜便、ありだね!」と意見が一致しました。
捉えようによっては、何かを食べさせたり遊ばせたりで、退屈させないようにてんやわんやだった行きの便より楽だったかも。

今後、もっと利用しやすい時間帯のフライトが増えたらそれが一番ですが、次も現状のままの選択肢だったらまた深夜のフライトで帰国すると思います。

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