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申し訳無さそうなお年寄り

入退院時のお年寄りは、何だか
しょぼくれて見える。

声も出さないから枯れてる人もいる。

ただ、施設に通ってると徐々に回復し
退院前と変わらないくらいになる。


ただ、入院前も自分で立てることがやっとだった利用者様が入院し、リハビリをしてから
退院すると決まって言う。
「もう立てられないかもだから。」
「やっとの思いで立てるんよ。」
「リハビリしても前みたいには難しい。」

そして、最後には
「手がかかるようになったから申し訳ない」

もう、自信がなくなって自己肯定もだだ下がり。心のリハビリはしないですからね。

そこで介護福祉士というプロがいるとあたしは思う。

その人の骨格や体格や動き方、力の入り方、力の左右差をしっかり観察して
とりあえずあたしが研究します(笑)

ある方は、自分で手すりと少しの支えで立てれると知り、自信に満ちあふれて居ました。

「もう、お婆さんに迷惑ばかり」と
嘆いていた利用者様ですが、自分で立てることもでき、今では自信満々です(笑)

やったことは、自分の介助のやり方を含め研究だけ。
それと、ご利用者様との息を合わせただけ。

そして、ご利用者様には体の動きや足の位置の
説明をして立てるように伝えただけ。


ご利用者さま自身も、自分の力の入れ方のコツを覚えて貰う必要がある。


だけど、そこまでの労力を。持ち上げてしまえば簡単よ。と思うがあたしはご利用者様の
気持ちを大事にしたい。

いくら介助者が大丈夫と言っても
80代90代のお年寄りが何回りも下の若い人に
持ち上げてもらうのは抵抗と申し訳無さもある。
ご利用者様が自分がいかに
無力かを目の当たりにさせているようにも
感じてしまう。


だから、「立ちたい」「自分でしたい」を
大切にしたい。



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