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20歳?

3月の末に20歳になってしまった。
めでたいと言うよりはなってしまったというか、
そんな感覚。

19歳の頃は、皆で早く居酒屋でゆっくり飲みたいねだとか、20歳になったらちょっとオシャレなバーに行こうとか、思えばみんなが1度は考えそうな目標を掲げてたような気がする。

20歳になった今、果たしてそれのなにに憧れを持っていたのか分からない。
居酒屋に行こうと思えばいつでも行けて、ちょっとオシャレなバーに行けるお金も年齢も手に入った。
でもそれが出来ると分かった今、
あえてそれをしたいとも思わなくなった。

人間、手に入ってしまったものは、魅力も興味も徐々に半減してゆく。どれだけ好きなものでも、どんなデカい夢もきっと手に入ってしまったら手に入る前と比べ憧れを抱くことも減ってゆく。

きっと、そういう事なんだろう。
こうやって、歳をとると1つずつ理想とか憧れが
消化されて普通になってく感覚があって、
ますます1日が溶けているような気がしてくる。

そのせいで、僕は来るかどうかも分からない先先の計画を突拍子もなく人に言ってしまうわけで

「いつか、ここの温泉に2人で行こう」
「いつか、絶対このライブに行こう」とか

事実、そのいつかが本当に来るかどうかというよりは今起きている現実にワクワクしてないというか、計画性がなくて、叶うとか叶わないとかそんな事はあまり重要ではない。
まぁ、大半はいつかが来ることはないけれど。

ハヌマーンの山田亮一が

「暮らしに膜を張るみたいに
                           漠然と夢を見てしまう」

とトラベルプランナーで言っていた。
きっと、この計画性のない目標は今の暮らしに張る予防線みたいなものなんだろうと思う。

今日はちゃんと大学に来たけれど、
昨日は君の歌を朝まで聴いていたこともあって眠ったら授業は終わっていた。まぁ、別にそれで悔やんだり罪悪感に苛まれることもないんだけど。

そう思うと、僕はきっとこの先もずっと現実に予防線を張り続けていくんだろうなとか思ったりする。

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