長すぎた冬眠。
一週間後の自分が想像できない。
「明日」という未来が来るのが怖かった。
世間から置いていかれるのが怖かった。
毎日夜が来ては涙を流し、眠剤と闘った。
一瞬で眠りについてしまうとものすごいスピードで朝が来てしまうから。
寝なければ朝は来ないんではないかって本気で信じた
そんなわたしが、「明日」を心待ちにしていて。
「一週間後」の予定を心待ちに生きている。
夏に着る浴衣を毎日眺めながら、あんなにも嫌いだった夏を心待ちにしている。
凍った氷がゆっくり溶けて。
この歳でようやく自分の人生を生きている。
長すぎた冬眠は、いつかきっと自分を救い、誰かの人生のヒントになるのかな。
弱さを武器に
あの人に言われた言葉を武器に、今日も生きる
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