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プラハへの旅を終えて~振り返り〜
飛行機はオンラインチェックイン、宿泊施設も交通機関もアプリ決済、Google Mapで行きたい場所への経路は調べられるし、スマホとクレジットカードさえあれば旅行ができることを実感した旅であった。
■おすすめ
*「Ubigi」SIM
地域限定の安いプランが多く、セットアップも簡単で便利だった。
*「PID」公共交通機関アプリ
登録も簡単で、カード決済ができて便利。
*「国際学生証」
実際に掲示を求められることは2回くらいしかなかったが、ほとんどの観光施設で半額か何割引きかになるので、学生なら取得して損はない。オンライン申請ですぐに発行してもらえる。2,200円
*「Visit Japan Web」
ワクチン接種済の証明の必要もなくなり、登録するか迷ったがやっておいて良かった。チャイナエアラインの機内では求められない限り税関申告の用紙を配っていなかったので、日本到着後入国審査を抜けてから税関申告をその場で書いている人が多かった。事前にQRコードをスクショしておけばそこでワタワタとWebを開く必要もなく通過できて便利。
■「写真撮影料」は徴収されない
ガイドブック情報で課されると思っていた写真撮影料だが、私が行った観光施設では全て「フラッシュさえ使わなければ撮影可」であった。
■「Cool Pass」を検討したけれど
2日で学生料金:59ユーロ(9,402.24円)(1,420CZK)
プラハ城や旧市街橋塔などの観光施設がそのPASSを使えば無料で入場できるようになるが、クルージングやバス観光に参加する予定がなければ1万円を出す価値はないかなと判断してやめた。
■円安をひしひしと感じる旅だった
旅行情報誌はコロナ前の情報のため、出発前に各観光施設のサイトで現在の入場料をあらかじめ確認しておいたが入場料は当たり前に上がっている。旅行中も毎日為替を確認していたが、その間にも日々0.1円ずつ円安は進行している。厳しい。観光施設の学生料金設定はありがたかった。
■現金Cashは必要ないかも
今回全く用意せずに旅を終えた。地方に行かずマーケットで買い物をすることもなく公共のトイレを使用しなければ、問題なかった。主要な観光施設とスーパーはすべてタッチ決済で済み、プラハのカード化社会を実感した。キャッシングや両替をして現金を用意してしまうと、これを使い切らなければと余計な買い物をしてしまう。無駄を防げて良かった。
決済時時々日本円で払うか現地通貨で払うかと聞かれたり、タッチした後自分でボタンを押して選択する時もあったが、現地通貨を選択した方が良い。
■チップ問題
カフェやレストランのほとんどの場所でチェックの際、「代金はいくらいくらだが、これに10%のチップを上乗せして良いか」と聞かれた。正直チップ代をいちいち計算するのも面倒なので、助かる。
「カフェ・ルーブル」だけは、食事代のみを請求してきたので、キリのよい金額に上乗せした額を言って会計したが、あの一瞬の間で10〜15%足したらいくらになるとか考えられない。予め「10%加算していい?」と聞かれたほうが有難いと思った。
■桃園空港(台北)の充電スポット
成田空港には溢れている充電スポットが桃園空港にはない。ゲート前の待機ベンチにもコンセントはないので、第二ターミナルへ移動した後、エリアD出国通路の端、D1とD2の向かいにある「空港図書館」を利用した。飲食は禁止だが、空港内のWi-Fiを使用し、スマホを充電しながら休むことができる快適なスペース。
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窓際は充電もできるカウンター
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充電可能
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■今回できなかったこと
*チェスキークルムロフへの旅
3日間のうち1日遠出しようと考えていたが、やめてしまった。もう一日余裕があったら行けたかもしれない。
*ムハの大作《スラヴ叙事詩》全20点鑑賞
巨大なキャンパスに描かれた一連の絵画《スラヴ叙事詩》20点。ムハが1910年から18年間かけてプルゼニュ近郊(中央ボヘミア)にあるズビロフ城で描き上げた作品で、一連のキャンパスのうち7点は、8×6メートルのサイズを有する。現在はもともと展示されていた南モラヴィアの「モラフスキー・クルムロフ城」に戻され、2026年までこの城で全点を1ヶ所で鑑賞できるようになっているという。
ムハの一大傑作を堪能したく、入場料や交通経路をいろいろ調べたが、テルチまで電車移動した後、城まで行くことが大変そうだった。慣れない右走行の車社会でレンタカーを駆る勇気もないので諦めた。
【スラブ叙事詩鑑賞チケット】
大人:250CZK、学生:170CZK 日本語の解説書(20ページ)有 写真撮影OK(フラッシュ不可)
プラハ市内に展示できるスペースが確保でき、スラブ叙事詩がもっと便利に鑑賞できるようになったら行きたいな。
■感想
初めての海外ひとり旅であったが、プラハは昼間であれば治安上の不安はなく、また観光で訪れる場所はどこも英語が通じたので、言語上の問題もなかった。
「チェコ人のものを大切にする心」を感じる機会がなかったのは残念だった。単に私が観光施設を巡るだけで、現地の人々と触れ合うことが少なかったせいだろう。プラハ以外の街に行けなかったのも残念であった。プラハ市内なら3日間あればほぼ行きたいところ全てに行けるが、石畳の道は想像以上に体力を奪われてしまった。
地下鉄に乗った時、次の駅で降りる私に「どうぞどうぞ座って!」と自分の席を譲ってくれようとする陽気なおじさんに出会った。「次で降りるから大丈夫です」と英語で言ったらわかってくれたが、「学生?」と聞いてくるので、「大学生です」と返すと、「頭が良いんだね」と言い、隣りに座っている奥様を指して「うちの奥さんも大学を出ているから頭がいいんだよ」と頭をとんとんしながら教えてくれた。チェコでは「大学に進学する人=頭が良い」という価値観なことがうかがえた。バカでも行ける大学などチェコには存在しないのだろうな。
世界遺産の街で育つと、見慣れてしまい景観を大切にする心が失われてしまうのだろうか。スプレーによるいたずら書きが目立って残念な場所も多かった。
帰国後、猛烈に英語学習欲も沸いた。世界でも屈指の激ムズ言語を操りながら、ほかの言語を最低限でも話せる器用さに感服したというか。私ももっと英語も話せるようになりたいと思った。相手の言っていることは理解できても、自分が言った英語を「え?」と聞き返されることも多かった。発音が悪いのだろうと反省。
ひとり旅の不安もありチェコについてある程度勉強してから赴いたが、実際に行って改めてチェコという国が大好きになった。チェコ語を勉強してみたい欲がでてきた。スラブ語はとんでもなく難しいと聞くが。これをきっかけにもっとチェコという国を知りたい。とりあえず11月3、4,5日に二子玉で開催されるというチェコフェスティバルに行ってみようかな。
チェコの魅力にやられている。