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満州で暮らした記憶

昭和4年生まれのおばあちゃん。振り返ると一番古い記憶っていつ頃なんだろう?そう思って聞いてみました。

Q:覚えている1番古い記憶は?どんな時代?

満州にいた時(6才)近所に大きな月の輪熊を買っている家が有りました。本当に驚きました。怖かったです。

おばあちゃんが6才というと、昭和9年頃の記憶でしょうか。いやはや、93才になっても6才の記憶って残っているもんなんだ…!

そうだった、小さい頃「昔おばあちゃんは満州国にいてね」というのを聞いたことがありました。掘り下げてみると、おばあちゃんは5才から9才頃まで満州にいたそうで、日中戦争がはじまった昭和12年には新潟に引き上げてきていたとのこと。

それもあって、満州で戦争を体験した人とは違い、おばあちゃんにとっての満州は良い思い出がたくさんみたい。

それにしても「ツキノワグマ」って飼っても良い動物なんだろうか…?そんな恐怖の体験だから、今になっても記憶に残っているのかな。

他にも、満州時代のお話はいろいろとあって。ロシアの方が経営していたチョコレートショップも覚えているし、お稽古事として日舞や三味線を習ったりしていたんだそう。

幼少期を違う国で過ごしていたというのは、やっぱり印象深くて記憶に残りやすいのかもしれない。

でもね、歴史の教科書だったり、小説の中で見かける「満州」という言葉が、おばあちゃんにとっては「思い出」というのがすごく不思議

何度聞いても「物語」の世界というか、その時代を生きていたというのが相変わらず飲み込めない。

でも、戦争の話もね、思い出させるのも悪い気がするし、こちらも聞いて気持ちが良いものではなさそうと避けがちだけど、耳を傾けて聞いておいた方が良いよね。体験者だもの。

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