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童話『わかったさんのドーナツ』コミュニケーションツールとしての読書

読書は時にコミュニケーションツールになります。そう思えた出来事がありました。

先日、夫のご両親が遊びに来てくれました。遠方に住んでおり、年に何回もは会えない事もあり、上の子供は少し畏まっていたものの、おばあちゃんは最初からぐいっと距離を近づけてコミュニケーションを取ってくれたので、すぐに打ち解けて、あっという間に元の距離感に戻っていました。

一方で、おじいちゃんは、ニコニコしながらも少し距離を保ったままでいました。こちらは、下の子供が末っ子の強みで、「おじいちゃんご本読んで♪」とぐいぐい近づいて行っていました。

その時、子供が選んできたのが、『わかったさんのドーナツ』。

80代のおじいちゃんにはなかなかハードルが高いのでは?と思いながら様子を見ていると、所々下の子が「おじいちゃん、そこは〇〇じゃないよ」「美味しそうだね」などと言いながら二人で楽しそうに本を読んでおり、読み終わった時にはすっかり仲良しになってその後も楽しく遊んでいました。

子供が選んで来る本は、その子が純粋に好きな本なので、その子の好きな物や世界観が良くわかります。本を読み聞かせすると、何となくお互いの波長が読み取れて、すんなりと仲良くなることが出来るのかもしれません。

高校生の姪っ子ちゃんとの距離感に悩む叔母としては、これは良い発見をしたと思える出来事でした。流石に読み聞かせはしてあげられませんが、好きな本を聞いてみたら、話の糸口が掴めるかもしれません。

少し話がそれますが、私自身、小学生時代に『わかったさん』シリーズを愛読していました。子供の読み聞かせで、久しぶりに読むと、服装が本当にオシャレ。色使いや小物づかいも素敵で、とても参考になりました。挿絵を担当されている永井郁子さんを検索してみたところ、茶道をテーマにした『おしゃれさん』シリーズもあるようで、今度はこちらを手に取ってみたいなと思いました。



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