日本株の短期売買の考え方（ここから編）

こんにちは。

この記事では難しくない株の短期売買手法の考え方についてご紹介したいと思います。

一般的なデイトレとは少し違う、私が証券会社勤務時に使っていた手法になります。

具体的な方法は今後続編として書いていく予定でして、今回はそのベースとなる考え方を理解頂ければと思います。

1.テーマ　

通常の取引方法と比べると以下の感じです。

2.この短期売買の手法を行う背景

株の取引をするにあたり、どんな銘柄をどんなタイミングで買い、どんなタイミングで売れば良いのかという事はまず基本として考えると思います。

そして実際の取引では売買する時間帯、相場状況、損益状況などその都度その都度状況が変わり、その度に様々な判断を迫られる事がたくさん出てきます。

そんな荒波を乗り越えていく、ましてや短期売買で乗り越えていこうとすると余程の経験値や判断力、運の力も大いに必要になってしまいます。

そうした色々な負担と状況変動のリスクを極力削り、一定の条件下での取引に特化した戦略を練る事で勝率を上げていくのが本作戦です。

不確定要素を極力減らし、何をするのか目的をはっきりさせ、それに向かった戦略を考えるという事がテーマになってきます。

実際、筆者は証券会社勤務時、この手法にて毎日売買手数料をお客様より頂き、利益を出すことにより長くお取引を継続頂いておりました。

次のセクションからどんどん具体的に話を進めていこうと思いますので、ぜひその内容をご活用ください。

3.どんな条件下なのか

　まずは基本パターンのこれらの条件。

◎取引時間は朝9時の寄り付きから長くて9時半までの間

◎買いのタイミングは始値（始めに売買が成立した値、寄値）固定。成行買いが基本。

◎売りのタイミングは9時半までに決着。

3-1.取引手法のイメージ図（ここから編）

そしてざっくりとやる事を図でまとめ。
※次回以降でもっと具体的にしてきます。

3-2.利益の取り方のパターン

次に利益の取り方のパターンについてのイメージも持っておきましょう。
そのパターンは以下

１．（前日からの）買いの勢いに乗るパターン
２．  反発狙いパターン

この２つになります。

１．（前日からの）買いの勢いに乗るパターンについて

良い意味で注目されている銘柄＝買いたい人が集まる→買い勢い上昇

例えばこんな状況のものになります。

•業績関連情報（好決算発表、業績上方修正、自社株買いなど）、良いニュース（新商品開発、新規プロジェクト発表、新聞に載るような何かしらの発表など）があるorあった銘柄。

•テーマ（流行）に沿った銘柄。

例えばコロナ禍の中感染対策としてのマスク関連銘柄、外国人の爆買いが話題になった時はインバウンド関連銘柄など。

•テーマもニュースも特に無いが値動きで注目されている銘柄。

例えば、これから何かの発表があるかもしれない思惑で値動きがある銘柄、連想買い銘柄（今年は暑いからビール関連の銘柄、某国からのミサイル発射の報道があったら防衛関連銘柄）、仕手株（特殊な買われ方をしている銘柄）など。

２.反発狙いパターンについて

注目が集まっている銘柄で反発の可能性がある→売られすぎのタイミングを捉える。

例えば、こんな状況のものになります。

•強い好材料が出て、しばらく上昇が続いた所で利益確定売りを受け、急に株価が下落した銘柄。下落要因が利益確定と読めるならなら再び再浮上していく所を狙う。

•悪い材料が出た時に良くある「悪材料出尽くし」銘柄。悪い材料を受け、株価が売られて売られてすごい安い状況からの反発狙い。

•相場の格言「三空叩き売り」（いわゆるストップ安3連続）後の反発を狙う。

4.さいごに

簡単にこの手法のまとめになりますが、

『買いポイントを始値に固定し、そこから値上がる銘柄を探す事に全集中する』

という感じです。

そして結局この記事内容だけだと、

肝心の銘柄の選定はどうする？何銘柄くらい候補として考えておけば良い？
候補の銘柄は用意できたがエントリーポイントで買いに行くのはその中のどれ？
朝の注文が多く寄付で値段がつかない場合はどうするの？
売りのタイミングはどこ？

など、まだまだすぐ使える状態には届いていません。

なので、次の記事ではひとまず形だけでも実践できる状態にもっていく所まで。
そして記事ごとに段階的に勝率を上げていく方法、上記の対応策などをご紹介していこうと思っています。

予定としては、「短期売買方法　LV1」,「短期売買方法　LV2」,「短期売買方法　LV3」くらいまでは書いていくつもりなのでぜひ宜しくお願いします。

最後に、株式投資は情報と経験値の総量で勝率が変わってくるものになります。経験値はすぐには増やせないですが、情報は自分で取りにいくこと、努力でいくらでも増やせるものになるので、選り好みせず色んな情報は取れるだけ取る事をおすすめさせて頂きます。

下記の記事が次のステップに続く内容となります。