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新型コロナでロックダウン中の上海、暴動の予兆に晒される中でアメリカも動き出す。

レッドチームが音をたてて崩れ落ちている。昨日はウクライナ侵攻でのロシアの崩壊っぷりを笑ったが、今日は中国だ。
いやはや、こちらも新型コロナのパンデミックが再燃し、ロックダウン祭りの開催から完全に制御が効かない状態になっている。

●上海人以外には食料を配給しない!と聞いて暴動が始まる●
まずは黒色中国氏のツィートからになる。


黒色中国
@bci_

上海市浦東新区航頭鎮。地元の当局が、外地人(ここが本籍地ではない人)には食料や生活物資を支給しないため、暴動に発展、外地人が物資を強奪とのこと。
https://twitter.com/bci_/status/1512593216025280517?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1512593216025280517%7Ctwgr%5E%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fnews-us.org%2Farticle-20220409-00203841313-china


ここでいう外地人とは、上海に戸籍を置いていない人ののことを指す。
上海が大都会ということで、こういう区別の仕方を聞けばあたかも農村部の貧しい省から出稼ぎにやってきた人々かのように思えるものだが、実際は北京や江蘇、河北辺りでも上海から見れば外地ということになる。無論、中国以外の国から来ている人たちも含まれるのだが、そんな雑多な人たちが、ロックダウンで物流が止まっている中で食料の配給がされないとなれば、暴れ出す層が出てきてもおかしくはない。既に食料が底をついていている中でロックダウン延長、差別配給開始なのだから、逮捕上等で暴れ出すに決まっているとも言える。食い物がなければ死んでしまうのだから。大人しくしてろは無理な話なのだ。
上海の状況についても黒色中国氏がツィートしている。


黒色中国
@bci_

【閲覧推奨】『「ロックダウン中の上海の生活は日本で報道されているよりずっと過酷です」上海在住の方の報告がとても深刻であった「情報が手に入らず食料が届かない」』
https://togetter.com/li/1870028
#上海ロックダウン 現地にいる&現地の状況を伝え聞いてる皆さんの貴重なツイートがまとめられています
https://twitter.com/bci_/status/1512406770194726920?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1512408574869504007%7Ctwgr%5E%7Ctwcon%5Es2_&ref_url=https%3A%2F%2Fnews-us.org%2Farticle-20220409-00203841313-china


一口にロックダウンと言っても、封鎖された都市の中なら自由に動けるケース(確か、武漢で最初に施行された時は、時間や区域を決めてその範囲でなら動ける的な対応をしていたはずだ。部屋の外に出て買い物へ行った外国人が動画を配信していた記憶がある)もあれば、ドアを打ち付けて外へは一歩も出さないというケース(これは、去年の冬に起きた大規模停電の時に施されたはずだ)と様々だった。だが、こうして整理してみると、コロナの時は緩く、暴動含みの時は釘まで持ち出して、だとみれば中国政府がロックダウンに何を狙っているのかも見えてくる。

つまり、今の上海は相当にヤバい事態だ、というわけだ。

今度は、BBCの記事をご覧いただこう。
これも実に興味深い「上海の真実」が語られている。なるほど、初めて経験する飢餓、か。


上海の住民、「食料不足」訴える ロックダウンで宅配に支障
2022年4月8日
新型コロナウイルスのロックダウンが続く中国・上海で、住民から食料不足の訴えが出ている。
中国最大の経済都市の上海では、住民の外出が禁止されている。食品の買い物など、不可欠な行動すら認められていない。
7日には新規感染者が2万人近くに達し、過去最多を更新した。
「人生で初めて飢えている」
市内の一部地域の住民は、完全に遮断されたとえている。
ソーシャルメディア微博(ウェイボ)では、ユーザーが市当局のビデオメッセージに反応して、「宅配能力不足の問題を早急に解決してください」と投稿した。
別のユーザーは、「人生で初めて飢えを感じている」と書いた。宅配を注文するため午前6時に起床し、10種類のアプリを使って数時間かけたが、「今日もまただめだった」と記したユーザーもいた。
便乗値上げや、高齢者やテクノロジーに不慣れな人たちの生活を心配する声も上がっている。
上海市当局は6日、食料不足が起きていると認めた。米、麺、穀物、油、肉は十分な量を確保しているが、支給に遅れが生じていると説明した。
7日には副市長が、一部の卸売市場や食料品店を再開し、ロックダウン地域の配達スタッフの勤務を認める方針を表明した。

https://www.bbc.com/japanese/61022771


ここでは、配送に問題が起きての食料不足としているが、人の動きを完全に止めてしまえば物を動かす人間もいなくなるので、そりゃ配送も崩壊するだろうよ。武漢と上海は地理的にも離れているとはいえ、同じ国の中で運用を共有するといった知恵もないのだろうか?闇雲にコロナの感染拡大を防げ!検査数を増やせ!とやった挙句、陽性者を炙り出し、それで地域社会を混乱させてこのザマだ、バカだろ上海人w

●無理ゲー過ぎる上海解除条件、これじゃ全員飢え死に確定だw●
ロックダウンは、14日間連続でコロナ感染者0なら解除する・・・、この狂った決定をしれっと発表するのが中国という国の恐ろしさということか。
大変恐縮だが、時事通信の記事になる。


中国・上海、「14日間感染ゼロ」で封鎖解除 食料不足に悲鳴も 新型コロナ
4/9(土) 20:27配信 時事通信
【上海時事】中国・上海市政府は9日、3月下旬から続くロックダウン(都市封鎖)について、新型コロナウイルスの感染者が14日間見つからなかった地区の住民に外出を認める方針を明らかにした。
ただ、厳しい外出制限にもかかわらず、8日の新規感染者は前日比2402人増の2万3624人と、8日連続で過去最多を更新。全面解除のめどは立たない状況だ。
市当局によると、9日までの過去7日間、感染者が出なかった地区の住民は、7日間の健康観察期間に移行。制限を緩和し、自宅敷地内での移動などを認める。感染者が出た地区の住民は、引き続き自宅での待機を命じる。今後も当面、全市民のウイルス検査は継続する。
上海では3月28日、東半分で都市封鎖がスタート。今月1日以降は市内全域が封鎖状態に置かれている。市当局は一部地域で野菜など生鮮食料を配布するなど、ライフライン維持に努めているが、「届いていない」(日本の自治体職員)という声が多く、「食料が底を突き始めた」と悲鳴も上がり始めている。 
https://news.yahoo.co.jp/articles/a80ebf8d501d90ffdf8664440496e1bcc09a0af0


ちなみに、この日の上海は感染者が23,624人だそうだ。これをまず9にして、そこから14日間も連続で一人も感染者を出さずに行った先がゴールってw上海、ゴーストタウン化計画の発動か?どこの北斗の拳だよw

実は、上海はPCR検査場の環境が劣悪だという話も漏れ聞こえている。一気にここまで感染が爆発した原因は、不用意に市民を検査で並べたために何発もクラスター化したからだ、という見方まである。それなのに、無理ゲーな条件を突き付けてさらに検査で人を並べさせ、0人まで自ら進んで検査をせよ、はさすがに「別の意図」があってそうさせているとしか思えない。

そう、暴動を起こす前に、人々をコロナで縛り倒してしまおう、ということだ。

一度、こういう恐ろしい発想まで行ってしまうと、今度はコロナの感染者が心配になってくる。ゼロコロナを完遂する為なら感染者は死ねばいい、からの食料配給の対象から外してしまう、といった人権侵害もやらかしそうではないか。ウイグルやチベットと同じことを上海でも、を誰が否定できるというんだ?ここは本気でチェックを入れておかなければならないだろう。

●アメリカ政府が上海領事館員の国外退去を承認、だがしかし・・・●
どこへ逃げる?という話だ。
読売の記事になる。


上海に5万人収容のコロナ感染者隔離施設…世界最大級の展示施設を転用
4/9(土) 22:19配信 読売新聞オンライン
【上海=南部さやか】中国中央テレビ(電子版)などによると、新型コロナウイルスの感染拡大が続く上海市で9日、5万人を収容でき、市最大となる隔離施設の運用が始まった。
市西部にある世界最大級の会議・展示施設「国家コンベンションセンター」を転用した。市内では100か所以上の隔離施設が設けられ、十数万床以上が確保されているという。
上海市政府によると、8日に確認された市中感染者は2万3624人。7日に続き2万人を超え、過去最多を更新した。市政府は9日、再び全住民対象のPCR検査を始めた。14日間感染者が出なかった地区では条件付きで外出可能となるが、感染拡大に収束の兆しはみえず、ロックダウン(都市封鎖)の全面解除の時期はまだ見通せない。
一方、在中国米大使館は9日、上海総領事館員のうち、緊急業務に関わらない職員と家族の自主退避について、米国務省が承認したと発表した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/35f3f7d3e7e7fcb15a4ad6a5c54a8da3111713aa


アメリカ政府も動かざるを得ないほど、上海のコロナ感染もひどい状況ということだ。それはそれで構わないが、じゃあどのタイミングでどうやって中国外へ出る?が問題になりそうだ。
似たような状況は韓国でも起きていて、こちらはまずアメリカ大使館をソウルから在韓米軍の基地内へ移転を決め、常に大使館員の身柄を米軍が確保し続ける体制が選択されている。コロナがどれだけ蔓延しようと、韓国から離脱させると決めれば米軍機に乗せて基地から飛び立てばいいだけだ。まぁ、ソウルの大使館は韓国の警察からして警備をしないし、何度も侵入事件を起こされているので、コロナに関係なくアメリカ政府は隔離措置をしていただろうけれどね、今はこういうことになっている、とw
だが、上海では同じことはできない。そもそも米軍機を中国領内で飛ばすことも難しいわけで、どうしても領事館と空港(もしくは港)まで自力で移動する必要がある。今回は退避勧告ではないようなので、あくまでも有事となった時は逃げていいということだから、緊急性は感じられないが・・・。

ただ、上海を舞台に米軍が動けば、それはそのまま米中戦争のきっかけになりうるイベントだろう。しかも、上海にも多くのアメリカ人が暮らしているわけで、中国側からの食料配給が期待できない以上、どこかのタイミングで救済に動かなければならなくなる。中国なので、物だけを送ると配送担当が中抜きしてしまいアメリカ人たちまで届かない可能性が高い・・・、などと考えると、米軍機で一気に本国まで全員を運んでしまった方が、となるのではないか。

上海沖、天気晴朗なれど波高し、となるのだろうか?

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