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1ドル1200.00ウォンを超えた為替相場、一気に通貨危機まで発展するのか?そして不可解な巨額横領事件も発生w

こう予想通りに事態が進むのも気持ち悪いものだが、とにかくウォン安がいよいよ止まらない状況になってきた。韓国国内では防衛線と言われていた1ドル1200.00越えを1月6日の午前にあっさりキメてしまったと思ったら、18時半の段階で1205.77まで進み、いよいよ韓銀がどこまで本腰を入れてウォンを買い支えるかが焦点となってきている。
今日はこの話題を中心に「壊れていく韓国」をテーマに記事を書き進めていこうと思う。

●呆気なく吃水線を超えたウォン安w沈黙中央日報w●
昨日は中央日報のトンデモ記事で笑っていただいたが、今日は「このままでは1ドル1200.00ウォンを超えてしまう」と真剣に報じているハンギョレの記事からだ。


ウォンが弱含み…ウォン‐ドル相場、1ドル=1200ウォン台に迫る
1/6(木) 8:19配信 ハンギョレ新聞
貿易収支悪化の懸念から ドルが一時1199.7ウォンまで上昇
4日連続でウォン安ドル高が進み、1ドル=1200ウォン台に迫っている。貿易収支の悪化やドル流動性の低化に対する懸念が影響したと見られる。
5日のソウル外国為替市場でのドル-ウォン相場は、ドルが2.8ウォン値上がりし、1ドル=1196.9ウォンで取り引きを終えた。昨年10月12日(1198.8ウォン)以降で最も高い水準だ。この日の為替相場は一時1199.7ウォンまでウォン安ドル高が進み、1200ウォンに迫る勢いだった。為替相場が1200ウォンを突破したのは2020年7月24日(1201.5ウォン)が最後だ。
ウォン安ドル高は、一次的には強含みのドルの影響を受けたもの。米国の中央銀行である連邦準備制度理事会(FRB)による緊縮に拍車がかかるとの観測から、米国債利回りが上昇したことが、ドルを押し上げた。米国10年国債の利回りは4日(現地時間)、年率1.647%で引け、昨年11月23日(1.665%)以降の最高値となった。FRBは、資産買い付け規模を縮小するテーパリングを第1四半期までに終える予定だ。これはドル流動性の追加供給が終わることを意味する。今後は韓国と米国の金利格差が縮小するだろうという予測もウォン安の要因となっている。市場ではFRBが今年の基準金利(0~0.25%)を3回引き上げると予想している。一方、韓国銀行の基準金利(1.00%)引き上げは1~2回になる見通しだ。
米国の緊縮とドル高だけでは、最近のウォン安を説明するには不十分だ。ウォンは先月中ばを過ぎるころに下落に転じている。この日のウォンの価値は、先月17日に比べて1.36%下落している。だが同期間のドルは弱含み(-0.28%)だった。
専門家は、最近のウォン安の主な原因は、輸出増加の減速や貿易収支の赤字にあると見ている。先月の貿易収支は、原材料とエネルギー価格の同時上昇で20カ月ぶりに赤字(5億8600万ドル)に転じた。1日平均の輸出増加率も15.9%にとどまり、前月(26.5%)より大幅に下がった。貿易収支の黒字幅などの輸出入指標は、外貨流出入の側面からウォン相場の変動に影響を与える。ユアンタ証券の資料によると、昨年1年間の貿易黒字(295億ドル)の規模はコロナ禍以前の時期(2015~2019年)の年平均黒字(766億ドル)の40%にも満たない。輸出(25.8%)より輸入(31.5%)が増えたためだ。ユアンタ証券のチョン・ウォニル研究員は「輸出入物価を考慮した交易条件も厳しいため、当面ウォン安は続くだろう」との予想を示した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b76bf4df2dcd505356dee2d0f421cc05b57cb55b


だが、実際の為替相場は、こらえてくれというハンギョレの願いをあざ笑うかのように、6日の午前中に1200.00を超え、更にウォン安が進む展開となっている。一応、このレベルまでウォンが安くなったのは2020年7月24日以来のことで、当時は米韓スワップでの600億ドルを抱えた状態で新型コロナの猛襲を韓国が受けた結果のウォン売りだった。今回もまた韓国はコロナに翻弄されているが、米韓スワップが終了し、外貨準備高を下げた矢先のウォン売りという部分が大きく違う。

皮肉なことに、今はドルだけが高くなっていく傾向にあり、円安も起きている。これは、アメリカがドルの流動性確保の為にバラ撒いたドルを、金利を上げて回収する動きを見せようとしていることに連動して起きている。つまりどの国の為替相場も皆ドルを持ちだたがっている状態だとも言えるのだが、その影響の度合いは当然各国によって違ってくる。日本やEUにとってはちょっとした波でも、新興国通貨にとっては津波レベルというケースもあり、その代表格が韓国でありウォンだ、ということなのだ。

で、現状をあれこれ分析しみた結果、個人的には韓国がまた通貨危機に直面する展開まである、と見ている。なぜかと言えば、ウォンを守ってやろうとする国が韓国以外にないからだ。
現在、トルコリラが急速に価値を下げており、2年前に比較して1/6レベルまで価値を失っているのだが、韓国ウォンにも同じ事態は起きるだろうし、その先にあるデフォルト王アルゼンチンの域にも手がかかるかもしれない。
前回までの通貨危機では、何だかんだ言いながら日本のメガバンク(はっきり書けばATMでエラーばかり起こしているあの銀行だ)が急場の融資で韓国を助けていたが、今は貸し剥がしを断行している最中だ。再び韓国へ新規の融資をするとは考えにくい。そんな韓国無策の状態だからこそ、始まったウォン安が止まらなくなっている、とも言えるわけだ。

そして、為替相場でウォンが脆弱性を晒している間に、韓国国内では色々おかしなことが起き始めている。

●ウォンの暴落ではなく、韓国の外貨準備高減少で記事を配信した中央日報w●
何とも奇妙な印象だ。中央日報と韓国の外貨準備高、のコンビなら出てくる記事はまた準備高が上昇した!韓国には4000億ドルを超える外観準備高がある!のイケイケ記事だったはずが、どうしてしまったのか、昨年10月をピークに準備高が下がっているニダ・・・、と傷だらけの愛国心を前面へ押し出すような記事を書いてきた。
これ、本当に韓国経済がヤバいのか?とバカなりに気が付いたからなのかもしれないがw
「我らが」中央日報の、あまりにらしくない記事をご覧いただきたいw


韓国の外貨準備高2カ月連続減少…昨年末基準4631億ドル
1/5(水) 10:52配信 中央日報日本語版
韓国の外貨準備高が2カ月連続で減少した。
韓国銀行が5日に発表した外貨準備高統計によると、昨年12月末基準で韓国の外貨準備高は4631億2000万ドルと集計された。11月末の4639億1000万ドルより7億9000万ドル少ない。
外貨準備高は昨年10月末に4692億1000万ドルで過去最大に達した後、2カ月連続で減少している。
韓国銀行は「その他通貨建て外貨資産のドル換算額増加にもかかわらず、外貨建て外国為替平衡基金債権元利金償還などで外貨準備高が減った」と説明した。
韓国の外貨準備高規模は昨年11月末基準で世界9位水準だ。中国が3兆2224億ドルで1位、日本が1兆4058億ドルで2位だ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/699f79ae76d7718558dd86d0f7bd390bf97b65da


まずこの件、昨年10月をピークに、が非常に意味深だ。というのも、元々韓国の外貨準備高は現金で持っているわけではないと言われていて、ほとんど債権の形で持っていると囁かれてきた。しかもその内容はアメリカ国債といった「しっかるした」ものはいくつもなく、ほとんどはすぐに動かせないジャンク債だとも言われていたのだ。
10月が終わった時点で、既に韓国はアメリカに対し米韓スワップの再々々延長を打診していたはずだが、終了した時の為に600億ドルとその金利(米韓スワップは通貨ではなく為替スワップだったので、金利と合わせて返済する必要があった)を揃えておく必要もあったからだ。その為、ドルを現金で準備しなければならず、ジャンク債の切り崩しも行い、その結果外貨準備高が下がったのではないか?ということがまず思いつく。
もし、この読みが当たっていれば、韓国政府=韓銀は本当にドルを持っていなかった、ということになる。だから、通貨危機になるぞ、という前項の話が現実味を帯びてくるということなのだよw
当然、こんな読みは機関投資家なら誰もが普通にしているはずだ。そして今始まっているドルウォン相場の動きは、韓国の外貨準備高の残高と連動している、とも言えるのだが、さてさて?というところだ。

中央日報は「外貨建ての外国為替平衡基金債権の元利金償還」の為に、というよく分からない理由でこの事態になっているとしているが、どうにもこの言い分は怪しい。これ、おいらが書いた米韓スワップ終了で発生する金利のことを本当は指しているのではないのか?何しろ、減った額が「億ドル」レベルなのだ。またF35Aでも10機くらい注文したのか?と半笑いで突っ込みたくなるほどの大金なのだものw
まぁ、どうせ韓国だ、本当のことなど絶対に明らかにしないので、使ったドルの内容はこの際どうでもいい。だが・・・w

重要なのは、本当に韓国では昨年11月から現金のドルが枯渇し始めている、という現実だ。

●単なる横領事件だと見ていたこの事案、だが、もしかして?●
実はこの話、横領事件が起きました、会社側はそれに3か月も気が付きませんでした、やっぱり韓国はバカな国ですねぇ、という感じに見ていて、これ単体では使いようがないので寝かせていたものだった。ところが、犯人が逮捕され、手に入れた金で何をしていたのかがわかったところで、ただの泥棒じゃないのでは?と思い始めている。
まずは初報から。
THE Korea Economic Daily Global Editionの記事になる。


韓国トップインプラント社員184億円横領、会社3か月気付かず
1/3(月) 17:22配信 THE Korea Economic Daily Global Edition
インプラントで韓国トップのオステムインプラント(写真)の社員が、会社の資金1880億ウォン(約184億円)を横領した超大型事件が起きた。韓国の上場会社で起きた横領事件としては過去最大規模だ。会計管理が厳しい上場会社として知られながら、3か月近く巨額の横領を認知できず内部統制システムが作動しなかったという点で業界に衝撃が走っている。
オステムインプラントは3日、「会社の財務チーム長が、自分の口座に運営資金1880億ウォンを振り込み、残額証明書類を偽造するやり方で会社の資金を横領する事件が発生した」と発表した。会社側は、横領事件を認知した昨年12月31日、特定経済犯罪加重処罰法上の横領容疑で、この職員をソウル江西警察署に告訴した。横領額は、オステムインプラントが2020年稼いだ営業利益981億ウォンの2倍に達する。
会社側では、この職員が昨年10月、集中的に会社資金を自分の銀行や株式口座に振り込んだことを把握している。この職員は、会社がこのような事実を認知する前日の先月30日から、たいした理由もなく出勤せず、行方をくらました。
時価総額2兆ウォン(約1960億円)規模のコスダック上場会社のオステムインプラントの株は3日、取引停止となった。会社側は「横領した額を回収するため、必要なすべての措置を取る」と述べた。
業界では、会社が事件発生後3か月もたってから認知したという点に衝撃的に受けている。あるバイオベンチャー最高財務責任者(CFO)は「常識線で理解できないことが起きた」と話した。 このため、一部では共謀の可能性も提起されている。これについてオステムインプラント関係者は「職員個人の単独犯罪」と述べた。
事件の疑問点は一つや二つではない。時価総額2兆ウォン、年間6316億ウォンの売上を上げるコスダック市場の上場会社で、2000億ウォン近い横領が内部社員によって堂々と発生しためだ。横領した社員もこの期間、正常に勤務していた。業界では「コスダック上場企業で起きたことだとは到底信じられない事件」という反応が出ている。
オステムインプラントの現金資産は、昨年9月末時点で3206億ウォン(約314億円)に上り、このうち3分の2がイ容疑者の個人口座に振り込まれたという。
イ容疑者は、国内の医療機器メーカーなどに勤めていたが、18年にオステムインプラントに加わったという。同社は「A容疑者は昨年10月、比較的短期間で1880億ウォンの運営資金を自分の銀行や株式口座に振り込んだ」と指摘した。銀行が会社の資金担当者に毎月残額証明書を送っているが、イ容疑者がこの書類を操作して実際の会社口座に金があるように騙していたということだ。
会社側は「イ容疑者の上司が先月31日、年末資金決算内訳を点検する過程で会社の資金がイさんの口座に振り込まれた事実を把握した」と説明した。オステムインプラントはその日の夕方、直ちに李容疑者を江西警察署に告訴した。しかし、イさんは行方をくらました後だった。イ容疑者は会社が横領事実を認知する直前の先月30日から会社に出勤しなかったという。
●超大型悪材料
オステムインプラントは最近まで、中国事業が順調に進み、歴代級の業績を記録してきた。 2020年には売上6316億ウォン(約620億円)に営業利益981億ウォン(約96億円)を記録した。3年前の17年の売上3978億ウォンより1.6倍増えた。昨年1-9月の累積で5862億ウォンの売上を記録した。年間で昨年、8000億ウォン以上の売上を期待し、今年は売上1兆ウォンの達成目標を出したりもした。
このため、20年初頭、2万2000ウォン台に止まった株価は、昨年16万ウォンまで8倍近く高騰した。しかし、今回の横領事件で、本業のインプラント事業はもとより、投資家の信頼も一瞬にして失われる危機に直面した。会社は、横領資金を最大限回収するという立場だが、昨年の当期純利益に相当な打撃が避けられない見通しだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/dde45eca63992c2346af1c313e66a34cede44ae4


配信日が1月3日だったので、今日までまる4日ほど寝かせていたことになるのだが、まずこの時点でわかったことは、韓国ではインプラントのトップと言われている上場企業で、社員が184億円を横領した、と。で、この金額は会社の資本の91%を占める規模で、会社の経営に深刻な打撃を与えてしまう、ということだ。

この社員は、財務管理担当?的な職にあって、それを悪用し、自分の口座に184億円を振り込んで、株や金の現物(韓国人が大好きな金の延べ棒だと推測しているw)などに投資しまくっていたらしい、ということだった。

そして今日、社員が逮捕されたということで、詳報が配信されている。
こちらはWoWKoreaの記事になる。


韓国上場企業過去最大の横領事件発生、社員は逮捕
1/6(木) 7:52配信 WoW!Korea
会社の資金1880億ウォン(約183億円)を横領したとして、韓国のソウル・カンソ(江西)警察署は5日、オステムインプラントの社員李某容疑者(45)を逮捕した。
李氏の横領推定額は1880億ウォンで、同社の自己資本2047億ウォン(約198億円)の91.81%に上る。韓国の上場企業としては過去最大の横領規模とみられる。李氏は会社の資金で株式投資をしていた。
李氏の逮捕は、同社が先月31日、財務管理チーム長の李氏を業務上横領(特定経済犯罪加重処罰などに関する法律違反)の容疑で告訴してから5日目のこと。この日、キョンギド(京畿道)パジュ(坡州)市にある李氏所有の商業ビルを家宅捜索し、午後9時10分ごろに李氏を逮捕した。
李氏は逮捕当時、建物4階にある自宅ではなく、建物内の別の階に隠れていたという。警察は、逮捕した李氏を江西署で調査し、具体的な犯行経緯や共犯の存在、横領金の行方などについて集中的に追及するものと見られる。
これに先立ち、李氏が横領金をいくつかの口座に分散して送金した事実が判明し警察で捜査中だ。また、李氏が行方をくらます直前に、李氏名義の建物を妻や妹、知人に贈与し、先月18~28日には1キロの金塊851個を購入した事実も確認された。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7a668cd4cdc52c6b06ead851c24ea340b5811b5f


とにかく、横領がバレるきっかけだったのは、この社員が12月30日に無断欠勤したことのようだ。翌日、何かおかしいということで身辺をチェックしたところ、横領が発覚したというのだが、この会社の出納チェックは通常時からガバガバだったということだろう。もちろん、欠勤はそのまま逃亡するつもりだったということなのだろうが、1週間逃げた末に逮捕された、がオチになっている。

で、違和感があるのは、すぐに韓国を捨てる韓国人のくせに、ここでは海外逃亡ができなかったことだ。コロナでどこも入国規制がかかっているから逃げ場もなかったということなのか?それとも、184億円全てを投資には使わず、一族郎党で分けてしまおうと国内で動く必要があったのか・・・。まず、このあたりが釈然としない。
そして更に言えば、なぜ足のつきやすい現物の金の延べ棒に投資をしたのか?という点だ。しかもその規模が桁外れで、850本分だ。どう考えても個人が取引できるレベルではない。そんな大商いをすれば、ブローカーが目ざとく購入者を探し出し、色々仕掛けてくるのが蛇の道だというのにw。
なので、どうにもこう、わざと見つかるように金を使っていたように思えてならない。昭和の昔ならいざ知らず、今はビットコインという場所もとらない絶好の投資用資産もあるというのに・・・。

まぁ、ここからは完全に推測、憶測の領域なので笑いながら読んでいただきたいのだが、これって会社側が資産を何かから守ろうとしてこの財務担当を泳がせていたのではないか?とも考えてしまうのだ。株や金の延べ棒も、会社側の指図で投資していた、みたいな。
だが、グルだったはずなのに横領社員が突然逃げ出したので、慌てて警察へ被害届を出して横領に仕立て上げた、なんて筋書きだと、この稚拙な茶番劇の辻褄が合って来るような気もする。

じゃあ、このインプラントの会社は自社の資金をなぜ会社に置いたままにできなかったのか?なのだが、計画倒産を図ろうとしていて、有り金を残った社員全員で持ち逃げする前段階で、9割をまず隔離した、とか?
それとも、近い将来に韓国政府が企業から現金を吸い上げる法案なり工作なりを企てていることを知ったとか?
・・・完全に陰謀論だwこれくらいにしておこうか。
しかし、それほどこの件、腑に落ちない点がいくつもある。

もし、似たような話が他の会社からも出てきたら、その時は本気で調べていきたいと思っている。だが、それはそれとして、今の韓国は何かがおかしい。いやキナ臭さがひどい、かw

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