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大混戦の自民党総裁選は2012年の「石石戦争」の時を思わせる一方、韓国は願望記事で日韓関係改善内閣を連呼w

菅さんの不出馬で、混沌とした状況のまま進んできた自民党総裁選のここまでを、簡単にまとめておきたい。正直なところ、有力候補3人から頭一つ抜け出して結末、という展開が見えず、予想しようにも希望、願望を羅列するだけの記事になりそうで、さすがにそれをよしとはできないのだ。
日曜日に配信された自民党議員の支持動向調査結果をお届けしたい。
朝日の記事になる。


総裁選の議員票、岸田氏と河野氏が競る 高市氏追う、情勢なお流動的
9/26(日) 20:06配信 朝日新聞デジタル
自民党総裁選(29日投開票)で、朝日新聞社が党所属国会議員(382人)の支持動向を調査したところ、岸田文雄前政調会長(64)が110人超、河野太郎行政改革相(58)が100人超の支持を集め、議員票で競り合っていることがわかった。高市早苗前総務相(60)は80人超の支持で追う。野田聖子幹事長代行(61)は推薦人の20人から大きな上積みが見られない。
26日までに、議員本人や周辺などへの取材で381人の意向を確認した。態度を明らかにしないなどの議員も60人超いるため、情勢はなお流動的な面もある。党内では、1回目の投票で地方票を含めて過半数を得る候補がおらず、上位2人による決選投票となる公算が大きいとの見方が強まっている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c9ed46156f332c6a224158bce386049d76a4e284


この記事からわかることは、議員票では岸田さんが110票でトップに立ち、河野が100票で2位に後退した、くらいのものだ。現在、著書が爆売れ状態になっている高市さんは80票以上、態度保留としている「浮遊票」も60を超えるということで、ここまで押し迫っておきながら、まだ何も見えてこない。
当然、諸説が入り乱れる状態にあって、出てくる記事はほとんど競馬か競輪のレース予想の様相だ。実質4頭立てでもこれなのかよwと外野の人間は苦笑しているばかりだ。

で、ずっと予定調和的な展開にあった自民党総裁選なので、ここまで読めなかったケースはいつ以来だ?と振り返ってみると、ああ、あったあった、2012年、民主党が政権を捨てた時だ。あの総裁選は石破と石原が有力と言われ、メディアは「石石戦争」を見出しに多用していたものだ。
だが、結果は決選投票の末に安倍さんが勝ち、2020年までの長期政権をスタートさせることになったのはご存じの通り。


2012年自由民主党総裁選挙 - wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/2012%E5%B9%B4%E8%87%AA%E7%94%B1%E6%B0%91%E4%B8%BB%E5%85%9A%E7%B7%8F%E8%A3%81%E9%81%B8%E6%8C%99


この2012年は一種異様な空気にあって、約3年の間野党となった自民党が、政権復帰にあたり「今までとは違う物」が暗に求められていた。民主党が政権政党足りえないことは、経験不足や不勉強による迷走から日本経済を止めてしまうという悪政で証明されていたのだが、それだけで自民党へ全幅の信頼を寄せることはできなかった。何を以ってニュー自民党とするか、その生みの苦しみが2012年総裁選には集約されていたように思う。だから、あれほど読めない展開になったと言っていい。

今回は、当初菅さんの続投を誰も疑っていなかったところ、任期切れでそのまま退任を表明し、一気に様相が変わった。それ以前には昨年8月に体調不良を理由に降板した安倍さんが、3回目の総裁選出馬をする?という話も流れていながら、結局安倍さんはメインストリームへの回帰には向かわず、早々に高市さん支持を表明した。まさに主流なき総裁選、誰が出ても可能性がある群雄割拠の様相を呈して進んでいる。
とはいえ、序盤は河野が先頭を走る形になり、安倍政権で外相、防衛省を歴任した抜群の知名度から、そのままゴールテープを切るように見えた。しかし、河野一族が経営する日本端子が中国と深く関係していることが報じられ、一気に形勢が変化した。
更に、こういう噂が流れたことは、過去記事でも紹介している。


【短信】河野太郎の化けの皮が剥がれた、その証拠を淡々と並べていくことにする
https://note.com/momo19992000/n/na1651cf26bba


嫌中、嫌韓の空気が充満する令和日本にあって、暴かれだした「河野の本性」が果たして看過できるのか?それがこの総裁選の争点になったと言っていい。
何にせよ、それを反映したのが今回紹介した朝日の調査結果ということもあるのだろう。

ちなみに、岸田さんは日韓慰安婦合意の時の外相で、その後文在寅が合意破棄へ向かった際には、遺憾だとコメントをしている。言ってみれば、あの時副大統領だったバイデンが韓国へ塩対応を続けているのと同じスタンスにある、と言っていい。
一方の高市さんは、対韓についてこんな発言をしている。男前だw
小咲なな氏のツィートになる。


小咲なな
@TIOffoa1Iny67ll

韓国紙「高市が韓国攻め予告」
高市早苗議員が歴史問題に対し「中韓は世界に不正確な情報を発信している。日本は歴史外交の強化が必要」と専門部署の創設を主張。これに複数の韓国紙が「韓国への強力攻勢を予告した」と警戒の反応を示した。
むしろ防御。これは絶対やるべき。
https://twitter.com/TIOffoa1Iny67ll/status/1438035055750746113?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1438035055750746113%7Ctwgr%5E%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fnews-us.org%2Farticle-20210919-00231336063-korea


無論、自民党員でもなければ総裁選はただ傍観するだけのイベントだ。
しかし、次期政権を思う時、候補者が何を言い、何を隠そうとしたのかは忘れてはならない、そういうことだ。
で、自民党総裁選は韓国でも注目されている。
ちょっとタイミングがずれているかもしれないが、面白いので紹介しておきたい。
ハンギョレの記事になる。


韓日関係の対応、河野氏はあいまいで岸田氏は不安だ(ハンギョレ)
誰が首相になるかは、日本人の暮らしだけでなく隣国の韓国にも少なからぬ影響を与えそうだ。
 「安倍路線」は今回の選挙で核心の争点だ。日本憲政史上最長寿の首相となった安倍晋三前首相は、2012年末に二度目の政権に就き、昨年9月まで7年8カ月間政権を維持した。1年という短命で終わる菅義偉首相は、発足当初から「安倍路線を継承する」と明らかにした。「安倍路線」は9年間日本社会全般に大きな影響を及ぼしてきた。 (中略)
 国交正常化以来最悪の状況が続いているという評価のある韓日関係は、河野氏が当選した場合、変化が予想される。今月18日、日本記者クラブ主催の討論会で、韓日関係に関する質問は外相、防衛相などを務めた河野氏と岸田氏に集中した。河野氏はこの席で、韓日関係の2つの中心懸案である歴史問題と対韓国輸出規制を分離する意思をほのめかした。河野氏は「貿易については、日韓両国の確実な議論を通じて必要なことはするが不必要なことはしないのが原則」とし「(韓国側の)状況が解消されれば規制対策も必要なくなるだろう」と述べた。さらに「日本から、韓国からなどというようなことは言わず、貿易問題は互いに近づいてきちんと話し合うことが重要だ」と付け加えた。
 これまで日本政府は、日本軍「慰安婦」問題と強制動員被害者問題については、韓国が解決策を先に持ち寄ることを要求し、輸出規制と連動させてきた。今年7月、文在寅大統領が東京五輪開会式の出席を推進した際、争点のうちの一つが輸出規制だった。韓国政府はこの問題を解決し、行き詰まっている韓日関係改善のターニングポイントにしたかったが、日本側の反応は冷ややかだった。結局、韓日首脳会談は実現しなかった。 (中略)
 もちろん河野氏も歴史問題では強硬だ。18日の討論会で河野氏は歴史問題について、「韓国側は司法判断だと言うかもしれないが、やはり(1965年の日韓)基本条約に反するものであり、韓国内で解決しなければならない」とし「韓国政府がきちんと対応できるようにするのが大原則」と強調した。河野氏は、外相を務めた2019年、強制動員賠償判決の問題でナム・グァンピョ駐日韓国大使(当時)を外務省に招き、ナム大使の発言を途中で遮って「無礼だ」と発言した人物でもある。
 2015年12月28日の韓日「慰安婦」合意時に外相を務め、日本側の当事者だった岸田氏は「(日本軍「慰安婦」など)国際的合意、条約、ひいては国際法など、韓国がこうしたことを守るのか疑問視されている」とし「これさえも守らないならば何を約束しても未来は開かれない」と述べた。そして「対話は必要だがボールは韓国にあると思う」と付け加えた。輸出規制については特別な言及はなかった。
・・・
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/41172.html


「自民党総裁瀬の結果で、韓日関係が改善に向かう可能性が!」だそうだw
相変わらずの希望、願望記事の垂れ流し、ハンギョレも楽な仕事に溺れているものだ。

で、そんなハンギョレは岸田さんと河野の一騎打ち、という展開を読んだ上でのこの記事、ということのようだ。しかし、大前提をわかっていない。誰が新総裁になろうとも、来年5月には死んでいる文在寅政権に対し、アプローチを変えることは「ありえない」ということなのだ。
そもそも、新政権になれば文政権での決定など全て反故にされる、それが韓国だとわかっているので、新首相は菅さん以上に韓国関連へは何も動かない、そういうことなのだよ。

まぁ、総裁選の結果予想は避けたおいらでも、対韓政策についてははっきり書いておこう。
韓国を見る政権は出現しない、とねw

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