文章を書くということ

 私は文章を書くことを公衆の面前で自慰行為をしていると思っている。恥ずかしくて、怖くて、みっともない。悲しくて、孤独で、弱いから、人に話せないことを文章にしている。自分の心の中でもやもやしていた感情を文字にすると一気に現実味を帯びて具現化される。だから読み返すことができない。読んでいて悲しくなる。すらすらと出てくる嘘も、自分の弱さにあきれてしまう現実も、全てなくなってしまえばいいのに。消えてしまいたい。

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