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バルセロナ、モデルニスモ建築の旅

Ola!百です。
2024年1月末にバルセロナに行ってきました。
留学中はヨーロッパの見たい建築に行くチャンスなので、なるべくたくさん旅行しています。
バルセロナは4年前の夏に1度、大学の研修旅行で行ったことがあるので2回目です✌️
前回時間がなくて行けなかった建築を主に巡りました。留学中の旅行は、初めての都市ばかりでなく「もう一度見たい!」「前回ここ見れなかったから行きたい」という理由で2回目の都市も多いです。
執念深いですね。

写真は本当はもっと沢山あるんですが、枚数が大変な事になるのでテキトーに厳選して載せました📸


モデルニスモってなに?

モデルニスモとは、カタルーニャ地方で流行した19世紀末から20世紀初頭に流行した芸術様式です。1888年のバルセロナ万博に始まって、スペインがWW1に参戦しなかったため1930年頃まで長めに続きます。
モデルニスモは、お馴染みの「モダニズム」のスペイン語発音です。同じ意味なのに建築形態が全然違いますね。おもしろいです。

広義のアール・ヌーヴォーに含まれますが、パリ/ブリュッセルの狭義のアール・ヌーヴォーよりも彩り豊かな印象です。
名称の変化=造形の特徴が明確に変わるほど単純な問題ではありませんが、「曖昧で言語化は難しいけど、なんとなく違うのは分かる」のは見ていてとても面白いです。

リュイス・ドメネク・イ・ムンタネー (Lluís Domènech i Montaner)

世界で一番好きな建築家の一人です。ガウディの先生でありライバルだった人物です。もっと有名になって下さい、お願いします😭
バルセロナに来たら絶対に見てください。後悔させません。
バルセロナに来てガウディだけなのは少しもったいないです。ドメネク先生などの他のモデルニスモ建築を見てみてください。

…これを書きながらドメネク先生について1つ記事を書こうかと検討しています🤔
レポートになっちゃう笑笑

サンパウ病院(1902-1930)

ああ、、写真見返してもかわいい、、、!!
正直これとカタルーニャ音楽堂でかなり満足してしまったので、ガウディ建築が消化戦になりました。
こんな病院で療養できるなら、病気になってもいいかもしれないですね(よくない)

装飾と建築の完璧な調和
こういうかわいいドームがいっぱいある。
ずっと立っていたい
病床だった展示室です。患者が目覚めてもリラックスできるように、天井には緑色の鮮やかなタイルが貼られています。
全部の棟に日光が入るように緩やかな坂になってます。
この写真から見える建物、全部病棟です。

カタルーニャ音楽堂(1905-1908)

所狭しと敷き詰められた装飾は情報量があまりにも多すぎて脳がショートします😵
でもバランスが取れた美しさがあって感嘆のため息しか出ませんでした。
死ぬまでに見たかった建築のひとつだったので満足です。

割と奥の方からの景色。圧巻。
ステンドグラスの真下からのアングル
内部とは違った雰囲気になるテラス
エントランスの階段を登った所
ペガサスとか建築装飾に使っていいんだ!!
という学び。


アントニ・ガウディ(Antoni Gaudí i Cornet)

ガウディ建築の入場料はめっちゃ高いです。20€超えが当たり前でびっくりしました。お土産グッズもすんごい高いです。気が付いたら100€使っています。でも、このお金が建築の維持に使われているなら構いません😇
甘んじて支払いましょう。

今回はサグラダ・ファミリア、カサ・バトリョ、カサ・ミラ、カサ・ビセンス、グエル邸、グエル公園に行きました。

夕方の光の綺麗な時間に行けました。床に映る光も美しいです。
有名な画角
木っぽい造形だけでなく、木漏れ日っぽい光の入り方までデザインされてて完全に「森」だった
サグラダ・ファミリアの地下展示室にあるラボ。
ここで模型をつくったり研究活動を行っているそうです。
図面が残っていないと後世の人間が大変。
水面を表現したカサ・バトリョの壁。海の造形を建築に落とし込もうとする試みが素晴らしい。
私は好きです。
ガラス越しに中庭の壁を見ると、歪んで海みたいになるデザインなのが天才
カサ・ミラの屋根裏部分は割としっかりしたガウディ美術館になっていて、模型や家具の展示が見れます。
女中たちの仕事場であった屋根裏といえども、かっこよくて居心地の良さそうな空間。良きかな。
超高級賃貸アパート、カサ・ミラの廊下部分。
他の作品と比べて、住まいとして落ち着きがあります。
カサ・ビセンス。なんか館内が薄暗くてよく見えない。事前に見ていた写真と印象が違ったのもあって好きじゃないかも、、
でも若干ジャポニズムっぽい表現もあって興味深かったです。
グエル邸です。重厚感!!石!!黒!!本当にこれはガウディなのかと思う程に雰囲気が異なります。
これもモデルニスモの特徴です。同じ設計者であっても作品ごとにモチーフや引用する過去の様式が違うので、自由な装飾様式のモデルニスモはカオスを極めています。
ガウディが「ガウディ」という一ジャンルである理由を身をもって体験しました。

ガウディは造形もさることながら、マテリアルやテクスチャーへのこだわりもすごいなと実際に行って感じました。
ただのオレンジの壁に見えても、ムラがあって温もりがあったり、グラデーションかかっていたりします。主要な空間に完全な無地の面は珍しいと思います。

月並みな感想ですが、やっぱりサグラダ・ファミリアが存在として強すぎますね。建設に時間をかけ過ぎて「もはやガウディじゃない」みたいな部分も、バルセロナのモデルニスモだから許容されているんだなと改めて感じました。懐の深い建築様式、それがモデルニスモ。

余談ですが、カサ・バトリョの横にあるカサ・アマトリェールにも行ってきました。
でもちょっとよくわからなかったです、、、、、
と言いますのも、言い方悪いんですが、明らかにガウディにかすんでいるんです。豪華絢爛のムデハル様式に北欧やドイツ風が混ざった美しい建築なんですが、カサ・バトリョの横にあるのは良くないです。同じモデルニスモとしてどうしても比べてしまって、自分が正しい目で見れていた気がしません。ぴえん🥺

カサ・アマトリェールの廊下

モデルニスモ建築ガイドマップ「Barcelona Modernisme Route de Barcelona」

あまり知られていませんが、バルセロナにはモデルニスモ建築ガイドマップが存在します。オンラインの購入不可で、営業時間の限られた観光地でもなんでもない事務所のビルに行って購入するので、入手の難易度は少し高めですが、事務所のおじいさんはすごく親切です🤗
ガイド本と地図、各施設の割引券がついて12€でした。建築の年代と設計者と場所が分かるので便利です。

詳しくは公式サイトからご確認ください↓https://rutadelmodernisme.com/modernisme-route/

ガイドブックに載っている情報自体はこの公式サイトからも見ることができますが、やっぱり紙の方が見やすくて、手元に残って記念になるので英語版を購入しました。
このマップを目安にバルセロナ市内をお散歩するのは色々な発見があっておすすめです👣⸒⸒

全てマッピングするとこんな感じになります。
120ヶ所くらいあります。

ごはんがおいしい

一人旅は自由気ままで最高ですが、おいしい食べ物を誰かと共有したくるので食事の時だけは本当に寂しいです🥲
ここで共有させてください。

クチコミが良かったのでCerveseria Catalanaというお店に行きました。このイベリコ豚ハムが本当に美味しい!!!!
結構人が並んでいましたが、1人なので隙間の席にスっと通されて並ばずに済みました。
朝の入場時間よりも早めに着いてしまったので、チュロスにチョコレートをつけて食べながら、ルータ・デル・モデルニスモを眺めてました。旅の隙間時間としては至高。
ブケリア市場を散歩した時にサラミの詰め合わせを買いました。食べやすくてオススメです。
サグラダ・ファミリアの入場時間まで時間があったので、お昼ごはんにパエリアを食べました。観光地にあるお店は、店内で温めただけのものが多いから美味しくないって言われてますが、これはめちゃくちゃ美味しかったです。

どこのお店入ってもサングリアが美味しかったです!!
20過ぎてヨーロッパでお酒を存分に楽しめるようになったのは、この留学でよかったことのひとつです。こっちのお酒は安くても、飲みやすくてどんどん飲んじゃいます🫶



だらだらと感想を書いたのに、ここまで読んで下さりありがとうございます。また別の旅行先についても語っていきたいです。
この留学で今まで5カ国12都市巡っているので、ゆっくりまとめたいと思います😌

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