K-08　人間とおんなじだね　日向ぼっこ大好きなコガネムシの赤ちゃん

ナーチャンコガネムシ誕生

『さあ　コガネムシの出来上がりだ。さて君はどうしてコガネムシを選んだのかね。』
『あのね　とっても温かな日だったの。木の葉っぱはみんな落ちちゃったし、いつもだと寒いんだけどその日はとっても温かかったの。庭であそんでいたら芝生からムクムクちっちゃな白いムシが出てきてね　そばにあった小石に身体をこんな風にスリスリこすりつけたの。それからこんな感じで　お腹をギュッと丸めてその小石にだきついたんだよ。お母さんに聞いたらそれはコガネムシの赤ちゃんが日向ぼっこしているんだって。そのうちに小石の上で眠っちゃったりして・・ナーチャンもそばで寝そべって一緒に日向ぼっこしたよ。とっても可愛かったの。
　その赤ちゃんが大人になると　ピカピカした羽を持つきれいな虫になるって聞いたから　コガネムシになりたいって思ったの。』
『なるほど　なるほど　一緒に日向ぼっこしたんだね。』　その時カマキリ君がみんなに声をかけました。
『さあ　それじゃ飛ぶ練習をしながら　ゆっくりいっしょに移動しようよ。』
マークンもナーチャンも羽をパタパタさせて飛びました。まだ少し不安定ですが仲間達と追いかけっこしながら飛んでみました。トカゲおじさんがみんなに声をかけました。
『気をつけて行っておいで。クモの巣には気をつけるんだよ。』