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24 どうなるのかな 黒い子犬

なかなか決まらない子犬の飼い主

 子供達は打ち合わせ通り順番に箱ごと家に持ち帰りましたが次の日も次の日もそして又次の日も飼い主が決まらぬまま子犬はたらいまわしにされ続けました。
 このクラスの生徒の一人だったジュン君はある日お母さんのアキ子さんに聞いてみることにしました。
『お母さん 先生からお知らせがあったでしょ 黒い子犬のこと。ぼくの当番は明日なんだけど、うちにあの子が来たら、そのままうちで飼ってもいいかな?』
『その子のこと気に入ってるの?』
『真っ黒クロスケみたいだよ。本当に真っ黒なの。ちょっと茶色が混じってるかな。かわいいよ。でもね初めて見た時よりなんだか痩せちゃってあんまり元気がないの。多分ミルクもうまく飲めないだろうし。それにみんなからかわいがってもらっているかわからないんだ。』
『お父さんに相談してみないと決められないわね。明日の夜出張からお父さんが戻るから聞いてみよう。お父さんがいいよって言ってくれたら飼うことにしようか。』
『お父さんは子供の頃から動物って家で飼ったことないって言ってたよね。心配だな。』
『ジュン君だって飼ったことないじゃない。』
『学校のウサギは好きだよ。時々一緒に遊んでるんだ。』
話を聞いていたカコちゃんも子犬と聞いて大騒ぎです。
『うちで犬を飼うの。ホントに?』
『まだわからないよ。お父さんがうんって言ってくれたらね。』
『言うよ 言うよ 絶対ウンて言うよ。』

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