R-21 石橋も叩きすぎると割れちゃうぞ:春祭りの相撲大会
自分を強くするのは ちっちゃな自信の積み重ね
早生まれで身体の小さなお兄ちゃんも 無事に小学校の二年生になりました。通学区の一番はずれからの登校は距離もかなりあってその往復だけでヘトヘトだったみたいですけど二年生ともなると大分足腰が強くなってきました。
そんなある日のこと 近くの神社で春祭りがあり子供達は地区の行事として学年別の相撲大会に参加することになっていました。
お兄ちゃんは学級担任の先生から
『石橋も叩きすぎると割れちゃうぞ!』と言われるくらい 良く言えば慎重派 実のところちょっと臆病だったんですね。
ですから相撲大会なんて・・・自信もないしやる気もあんまりありませんでした。
そこでお父さんが身体が小さくてもやり方次第で勝てるという必勝法を伝授したんです。
『いいか 腰を低く落として そうそう。そして頭を相手の胸に押し当ててグイグイ押しながらとにかく相手の身体を起こすように攻めて攻めて押し出すんだ。そうそう それでいい。』
そして相撲大会当日 お父さん相手のこの練習の成果をお兄ちゃんは存分に発揮することができました。何と自分より身体の大きな相手を三人も倒して景品をもらって意気揚々と帰宅したんです。
たったこれだけの事だったのですが、人を強くするのはちっちゃな自信の積み重ねなんだなと思わせてくれる出来事でした。
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