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キャリアも学歴も捨ててしまった日

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朝5時半に目覚ましが鳴る。
ああ、もう朝だ。布団から這いださねば…

子供達が起きてくるまでにお弁当を準備し朝食を用意する

子供の朝食なんていつもパン、ウィンナー、フルーツ、ヨーグルトの定番。

バタバタと準備をして保育園に送り出し、帰ってくる。

幼い子供が足元に巻きつきながら料理をする。ご飯、メイン、ちょっぴり野菜、できたらスープも。

お風呂に入り、家事を済ませたらもう布団が呼んでいる。

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働いているママの日常ってこんな感じなのではないだろうか。専業主婦になる前の生活はこんな感じであった。
私の知る働くママ達は皆総じてこんな様子である。

集まると「この冷凍食品が良かった」とか便利グッズの紹介で盛り上がる。


私の周りの働くママ達は総じて聡明である。仕事場ではテキパキと驚くほどのマルチタスクで業務をこなし週末にはスーツを脱ぎ捨て子供たちと一生懸命に遊ぶ。

本当にパワフルだし、素敵だ。


敬愛する桐島洋子先生の「聡明な女は料理が上手い」に当てはまるような女性達。

だが、先生のように多忙ながらもお客様をもてなし唸らせるような料理を自信を持って振る舞える女性は少ない。



「フライの衣なんて自分でつけたのいつだっけね。」



「分かる、分かる」と同感の声が上がる。


彼女達は聡明が故に時間がないのだ。
走り続ける日々に疑問が生まれていても立ち止まったり考える暇もなかったりする。


そういった女性はエステ、マツエク、ウォーターサーバー、水素水、サプリメント、化粧品の定期購入なんか出費も多くて、急に止まるとこれまでの生活から脱線してしまう。走るための燃料が結構かかっていて、その線路から急には降りられない。



育休中にこれらの「走るための燃料」をちょっとづつ減らしていった。
具体的には化粧品の定期購入を辞め、エステを卒業し、マツエクもやめ、サプリメントやコスメはドラッグストアに切り替えた。洋服も大分断捨離した。


もう衣替えも必要ないくらいにスッキリしたクロークをみて、胸いっぱいに息が吸えた。

「気持ちいい!!!」



これらが私の働く活力になっていたのか?と疑わしくなった。



違う!!違う!!!違う!!!



働くための投資と思ってやっていたことは実は、働かなければならない理由になっていたことに気がついた。
この生活水準の維持のために仕事がやめられない、収入が減らせなかった。


一つ一つやめてみると実にスッキリとした。案外、やめても不満も無く過ごしている。一丁前に大学生からデパコスを愛していたが、特に問題ない。笑


つまりは固定費の見直し、生活水準のダウンサイジングを行なった。
収入を上げるより遥かに簡単すぎた。


「家で必要な分だけ働こう」というシンプルな理由で私は専業主婦になった。



夫には申し訳ない気持ちもあったが、賛成してくれた。自分の生活水準は下げることができたが、子供達の教育は大切。考えて工夫していくと地道でも必ず道は開ける。




桃山ももこ

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